記事一覧

【アニメは鉄腕アトムの時代から二次創作だ】

必ずしも漫画原作に忠実ではなく、各回ごとに脚本家・演出家の個性が出る。頭角を現した者が、長編の責任者を任される。思えば、アニメ以前に実写ドラマも、黄門漫遊記や大岡政談の存在を前提に、脚本家・演出家が才能を発揮してきた舞台だった。テレビの前には映画がある。『バグダッドの盗賊』は、『忠臣蔵』は、何回リメイクされたのか。映像関係の制作者は、昔から二次創作で腕を鍛えてきた。だから少しでも映像文化に興味のあ...

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【最近のアニメが気に入らない人は小説を書くといい】

そもそもSF小説があって、それが映画化された。小学生は長い小説を読みこなすことができないし、一人で映画館へ行けない。淀川さんは特異な例で、多くは「こづかいが足りない」と思えば諦めるし、第一、2時間もの間、じっと座ってること自体が苦手だ。だから、大人が小説を読み、外国映画を見てきて、内容をかみくだき、子供が10分くらいで読みこなすことのできる作品として、描きなおす。これが漫画の役割で、藤子不二雄は第一...

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【アニメファンの分母】

判官びいきという言葉がある。あるいは、葵上に取りついた六条の御息所は、悪い女だったのか。あのような人々のためにこそ、我々現代人は祈りをささげ、成仏させてやるべきではあるまいか。この国には、少なくとも600年前から、そのような問いかけがある。自分は悪くないのに追い詰められてしまった悲劇のヒーローは、無声時代のチャンバラ映画にも登場した。1970年代に流行したテレビドラマは「正義のために悪者を暗殺することは...

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2040年にはアニオタも終わるだろうか。

出産適齢期女性人口がいなくなって、世代交代が不可能になり、消滅する市町村多数だそうだ。アニメグッズの売上も減るだろう。今でも、じつは言うほど売れていない。都市部の比較的若い世代とネットの中が騒がしいだけで、地方人士は見向きもしない。そもそもアニメの放映ができなくなる。子供がいなくなるんだから、玩具が売れることを前提に連続アニメ作品を制作し、テレビ放映するビジネスモデルが成り立たなくなる。その頃には...

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押井さんの嘆きは微妙だと思う。

すでに古い話題になってしまったが、どうも気になるので書いてみる。かつて、文芸調の映画と、ピンク映画は両立していたはずだ。今でも社会派作品と、「ひたすらAVアイドルが映るだけ」というDVDは両立しているだろう。映画館へ行くか、盤を買うしかなかった頃に比べれば、いずれもオンラインに押されて苦しいかもしれないけども。アニメだって、文芸調・ファミリー向け・アート系など、意欲的な作品には事欠かない。逆に、デ...

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よーでるよーでるよーでるよーでる

……って曲が流れると男児が踊り出します。地元の夏祭りで目撃しました。そのうち幼稚園などのお遊戯で定番化するかもしれません。女児は以前からモー娘やAKBの曲に合わせて踊っていたけど、男児が踊りたがる曲は少なかったので貴重です。思えば「ハルヒダンス」の低年齢化だけど、子供たちは自分の金を持ってない。子供に人気ということは、その保護者が「これなら買ってあげる」と判断したってことで、ニンテンドー、ディズニー...

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【漫画は作家の自己表現とは見なされていないような気がする】

昔の少女向け作品は、男性作家によって描かれた。彼らがトランス女性だったのではないかと心配する人は、あんまりいない。プロの仕事として、自分自身のナルシシズムを度外視して、子供の喜ぶものを与えて「やっている」という意識がある。でも、実際には、自分の好きなものを描いていたはずだ。竹久夢二は、もう明らかに若い女性が好きだったし、手塚治虫は宝塚が好きだった。アニメ放映とタイアップした玩具というのは、児童心理...

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【粘土層はアニメのためには動いてくれるだろうか】

50歳代を「粘土層」って言うそうだ。企業トップや政治家が、女性の重役登用・そのための仕事のシェアなどを推奨しても協力せず、まったく動かないから。なお、「女性の活用」って言い方は「性処理に利用」ってのと似ていてアレなので、せめて登用っていうか、すなおに「雇用」って言えばいいと思う。で、粘土。団塊のちょうど10年後に生まれた人々で、1980年頃に成人した。80年代は女の時代だったのではないのか?むしろ、女性の自...

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【各社ともアニメの販促効果に期待しないほうがいいです】

売れ残ってます。果ては安く売られてます。おそらく都心部で独身として働く、比較的若い人々(の一部)に瞬間的な人気があって、ネットの中が騒がしいだけで、地方人士は見向きもしません。とくに配偶者のために酒類や男性用化粧品の備品を購入する「リア充女性」は、いわゆる萌え系アニメには全く訴求力を感じていないと思っておいたほうがいいでしょう。どうしてもこだわりたければ、アンテナショップのようなところで限定販売な...

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【リア充はリアル志向】

じつは非婚率というのは、そんなに高くない。東京の出生率が低すぎるだけで、多くの地方人士は家庭持ちだ。自分の子供が生まれたり、お受験に挑戦したり、部活に励んだり、就職で悩んだりしていて、その応援に傾注したり、一喜一憂したりすることに生きがいを感じているとき、「他人が描いた偽物の子供」は、あんまり魅力がない。そのように思うのが、リア充ってものだ。アニメの黎明期からそうだった。今もあんまり変わっていない...

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【ヤマト乗組はビートルズと金髪女。】

1974年、菊紋を戴くべき戦艦に乗り込んだのは、ビートルズみたいな茶髪の若者と、金髪女だった。海外旅行が難しかった時代の、若者の憧れの象徴だ。おとなが戦争やってダメだったから、若者は外人になりたがった。当時はまだ、実際に復員してきた人々が健在どころか、社会の中枢にいた。外人タレントの乗り込んだヤマトを見かけたとしても「意味が分からん」って思ったかもしれない。エヴァンゲリオン搭乗員と、巨人を迎え撃つ調査...

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おっさん搭乗員アニメを作ってしまうといいです。

女性ファン狙いの美少年搭乗員を眺めていても面白くないようであれば、中年ロボット操縦者を自分で描いちゃうしかないだろう。セカンドライフに遺跡見学などへ参加すると、自分が古代神の末裔だったことが分かる。うかつな女性が目覚めさせてしまった暗黒神を倒すために、巨神操縦用リモコンを手に、立ち上がるのだ。1990年の海外アニメ作品に『キャメロット』ってのがあって、男装の少女が父親の仇を討つ物語かと思ったら、途中か...

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【ハーレムアニメを減らす必要はなくて。】

萌えないアニメを制作するプロダクションが増えればいいんである。保護者を安心させ、家族そろってチャンネルを合わさせ、DVDを子供に買ってやるように仕向けりゃいいんである。たぶん、ポケモンの人間キャラクターは、萌えない顔を意図して描かれている。流行に従って、美少年軍団的なものも登場するけれども、「萌え」を意図した作品として、その分野のファンに訴えかける「記号」になっていない。……だから、ポケモンに任せて...

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【アナ雪グッズは男性キャラをプリントしちゃだめですよん。】

あれは「女の子同士が互いを誤解せずに励ましあって生きていこうね」って話だから良いのです。ちょうど『ルームメイト』みたいな「女は怖い」式の物語の正反対で、それが世界中の心優しい女の子たちに歓迎されている。実際には、アナはクリストフに頼りっきりだし、エルサはハンスに優越できない。確かに「女は弱い生き物である」ことが前提になっているんだけれども、「でも女の子が二人そろえば無敵だよね」ってとこが良いわけで...

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【SFの基本は風刺精神。】

宮崎駿監督のアカデミー名誉賞受賞を報じるのと同じ夕刊に、世田谷で開催中のSF展の紹介記事が載った。静岡新聞、GJ。両者に共通する言葉は「現代文明への批判」だ。地震が来たら原発どーすんだという課題を抱える静岡県だから、文明批判の言葉には、記者も熱が籠もる。1974年、宇宙戦艦ヤマトは、オイルショックに喘ぐ大地を蹴って、公害の空を飛んだ。その雄姿には、じつは……「戦後の日本が築き上げた現代文明なんて、全部ま...

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【星新一の手塚治虫評から二次創作へ話をつなげる試み。】

「星は手塚作品の特徴を『構成のしっかりしている点にある。(中略)つまり、手塚さんが活字によって小説作法を完全に自分のものとし、それを漫画のなかに展開しているからではないだろうか』と評し、手塚漫画に文学性をみていた。」 (2014年8月29日付 静岡新聞夕刊『日本SF展・SFの国』紹介記事より孫引き)この「文学性」を、ひらたく言うと「山も落ちも意味もある」ってことになるのでしょう。『フクちゃん』の原作者...

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【非親告罪化に反対するほどに、著作権教育が強化される。】

TPP交渉、大詰めである。年内妥結を狙っているという声もある。農協は本気で心配している。知的財産権侵害の一律な非親告罪化は、医薬品の開発など、一般産業界にも混乱を引き起こし得る。だから反対していくのはいいんだけど……PCでは、DVDを見ることができた。タブレットの時代には、DVDが売れない。洋画、アニメともダウンロード販売頼みになる。転載サイトの発生を抑えるために、「著作権を守りましょう」という呼び...

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【アニメの捉え方が狭いんじゃないか。】

確かにディズニーはうらやましい。家族そろって安心して見られるアニメ、“オタク”ではない若い人にも喜ばれるアニメを売り出して、記録的動員数を叩き出してみたい。かつて、それを成し遂げたのがジブリ(『千と千尋の神隠し』)なら、「ジブリよ、もう一度」と誰しもが思う。まして、暴力行為を賛美したアニメを「子供向け」と称して無料放映すれば、海外PTAが良い顔をしない。それなら、日本製アニメを浄化すれば、もっと売れ...

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【宇宙戦艦ヤマトは九州の泥に埋もれていた。】

1974年、オイルショックに喘ぐ大地を蹴り、光化学スモッグの空を飛んだ。それは、資源のない国の最後の希望である、海外最先端技術を理解し、持ち帰ることのできる者、すなわち地方出身の優秀な大学生の象徴だった。誰かがそれをやらねばならぬから、傾きながらも飛び立った。格好悪い者が、いちばんカッコいいのだ。その後、対米輸出が輸入を上回る時代がきた。1970年代に20代だった人が、働き盛りの中年となって、確かに頑張った...

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【著作権に関する、いくつか。】

※ 素人による個人的見解であって、法律家による助言ではありません。念のため。アメリカも「全米各地の映画上映会で『スターウォーズ』ファン数十万人が一斉検挙。容疑はコスプレ。最年少逮捕者はチューバッカ(3歳)」ってことでは困るだろうと思う。ディズニーはファンアートの効用を知っており、腕の良い職人なら自分で雇うこともある。ただし「かせがせてもらった」とか「最初から金目です」などとは言わせておかないと思う。...

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【70年代SFアニメはテレビオリジナル。】

誤解されがちだが、『宇宙戦艦ヤマト』は松本零士の原作漫画が当たったので数年後にアニメ化されたものではない。テレビまんがという言い方もあるし、手塚・石ノ森という両雄がいるので、アニメは“数年前に雑誌上で発表されたコマ漫画を動画化したもの”と思いがちだけれども……1960年代以来、1980年代に入っても、SFアニメ(ロボットアニメ)の多くは、とにかくテレビ放映を見てみないことには次の展開が分からない、テレビオリジ...

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【同人誌即売会の規模を縮小したくなければ。】

いわゆる同人が廻す金というのは、もともと日本国内にあった金だ。多くの人が、他で勤労して得た金を持って、即売会へ来るから。その金をファッション業界やクルマ業界、観光・飲食業界へ落とさず、即売会で使うというだけのことだ。さびれた温泉街を舞台にした原作が流行しても、漫画同人が団体を組んで、かつての温泉街の賑わいを取り戻してくれるわけではない。アニメが盛んになる一方で、他の業界がさびれていくだけだ。若い世...

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【二次創作の営利目的性を公認すると良いことがある。】

「職業として二次的官能作品を生産・販売する人々が、ツイッター上においてわざと露悪的な表現を用い、周囲に不快感を与えること」の道義的責任について、一般社会が議論することが可能になる。ツイッターは、アカウントに鍵をかけない限り、国際的な公共の場である。日本語で書けば外国人には読まれないという保障もない。現状では、二次創作そのものが「存在しないはずのもの」とされているので、国会・警察・人権団体・PTAな...

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【日本のサブカルは田舎くさい件。】

ホテル・モスクワのバラライカは、たしか通称を「フライ・フェイス」というんだけれども、文法的に正しいのは「フライド・フェイス」じゃないかなと思う。(本当はヤケドだからフライドでさえない。)この中途半端に学問(英語)のできる感じが、日本のサブカルの田舎くささのよって来たるところじゃないかと思う。この場合のサブカルとは、少数民族の固有文化でもなければ、性的少数派の国際文化のことでもない。(それを田舎くさ...

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【ピンク映画が流行したから一般映画がすたれることはない。】

小津や黒澤の活躍した時代には、巷にはストリップ小屋などがあったはずだ。大作ロードショー映画館の裏手には、ピンク映画館があっただろう。下世話な娯楽が流行したからといって、名作映画が生まれてこなくなることはない。ハーレムアニメが流行っているからといって、一般向けアニメが生まれてこなくなる理由にはならない。政府が(まだ)ジブリみたいなアニメ映画を売り出したいなら、「ジブリみたいな映画を作る金を出すので、...

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【アニメもBLも好きではないが、二次創作を書いたという人は。】

そもそも自分が「書いた」と思われないように、黙ってるといいと思います。「自分はアニオタなんかではない。創作活動に誇りも感じていないが、買いにくる奴らがいたから書いた」と言えば、「そいつらの財布の中身だけが目的だった」ということになり、詐欺のようなものです。「キャラクターが好きだから買いに来た」「あなたの作風が好きだから買いに来た」というファンの心を踏みにじったことになります。どのような芸人も、アー...

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【TPPに抵抗しきっても同人は崖っぷち。】

TPPにおける知的財産権の「商業的規模」の侵害の一律な非親告罪化という話題は、海賊盤の撲滅と、医薬品という巨代利権が念頭にあります。かの国のいう“商業”とは、億ドル単位の話だろうと思われます。アメリカとしても「スターウォーズのファン数万人、コスプレ容疑で一斉逮捕」では困るはずです。念のため、条文に「ファンアートは“一律な”取締の限りではない」と一言つけ加えれば済む話だと思います。でも、これはパロディ同...

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【ロリショタの問題視が終わる日はありません。】

作品内容の性質上、「公認」とか「推奨」とは絶対に言えないからです。まるで与野党か、労使抗争のように、つねに存在する反対派と闘い続けることになります。このとき、二次創作者は「僕たち私たちは、誰の権利も侵害していません。社会のルールを守ることができます」と言っても説得力がないのです。ここ重要です。「金銭のためなら何にでも手を出す連中だ。次にはもっと悪いことをするに違いない」という危惧に対して、返す言葉...

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【遊びと言えば許される時代は終わったと思うのです。】

成人式で騒いだ若者が逮捕された頃から、世の中すこし変わっただろうと思います。冷蔵ケースに入った写真をインターネットへ流した人も、本人は「遊びw」というつもりだったろうと思います。(念のため、ツイッターはインターネットです。)若者が「みんなで渡れば怖くない」と笑っていられた80年代は終わってしまいました。年間出生数の多かった1974年までに生まれた人は、今年で全員が40歳以上となります。そのころ大学生だった...

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【編集部と原作者はおびえている。】

インサイダー取引の話題以来、一部の人だけが便宜を計ってもらっているという話には、社会が敏感に反応するようになったと思います。1970年代以来親しんできた即売会という密室を抜け出し、インターネットという公共の場に進出しながら、いわゆる同人の発言の脇が甘いのは、編集部が庇ってくれると信じているからですが、時代は変わってしまいました。編集部が今ごろになって慌てて「著作権者は原作者です」と言わなければならない...

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Misha

Author:Misha
スマホ時代にさからう評論系長文ブログ。冷静に通読できる大人の読者様を想定しています。

「若い人」に直接呼びかける文章は、18歳以上のヤングアダルト対象です。高校生は受験を最優先してください。

書く人は、新旧とりまぜて映画とアニメを見ながら文芸書に取りくんでみたり、昔の漫画を思い出したり、お国の先行きを心配したりしております。

記事中の色つき文字は、映画中の台詞・挿入歌からの引用です。あらすじは、あまり申しませんので、楽しみに御覧ください。取り上げる作品は、暴力・エロスなど特殊な要素を含んでいることもあります。

ときおり、耽美・BL・同人・LGBTに言及します。いずれの分野からも、偏見と差別と自虐がなくなるといいと思っております。

「二次創作の責任を二十四年組に押しつけるな」「実在同性愛者に甘えるな」が基調です。

全体として、二十四年組ファンが社会学者に物申すという珍しい構図。一部勘違い同人を叱責することによって全体を守るという意図もあり、ときにかなり辛口です。

記事は時々予告なく手直し・削除・分割しております。保存は個人的閲覧の範囲で、お早めに御随意に。転載・改変利用は固くお断り申し上げます。

解題


Casketとは、玉手箱。

でも検索すると棺桶がならびます。来世まで持っていきたい好きな作品の記録帳とご理解ください。