2014/10/30

なぜ非婚者が「ノンセクシュアル」を自称すると、ゲイバー遊びを正当化できるのか?

なぜ非婚者が「ノンセクシュアル」を自称するとゲイバー遊びを正当化できるのかというと、自分の口から「弱者の連帯しましょう」と言えば、ゲイ側が喜んで迎えてくれると思うから。

じつは、本人の思い込みにすぎません。ゲイ側が喜んでくれる保障はありません。

じつはLGBTの中でも、G(ゲイ)は人権運動の歴史が長く、規模も大きいので、他から依存されることが多いのです。けれども勘違いしている連帯希望者も多いものですから、ゲイのほうでは警戒しています。ありていにいって、迷惑がっていると思えばいいです。

その程度のことも知らずに、自分本来の仲間に呼びかけて「ノンセクシュアルの人権を守る会」を組織する努力もせずに、いきなりゲイバーに乗り込んじゃう。そういうストレート女性は「チーム・プレジデント」の派生形で、逆ナンパする相手を間違えて、同性愛の男性に甘えたいタイプです。

「ゲイなら女心を分かってくれる」とか「ゲイなら男尊女卑の気持ちを持っていないから安心」とか「連帯と言えば分かってくれる」とか、なんか先入観を持ってしまっているのです。彼らの実態については何も知らない。それまでの人生で、知ろうともして来なかったのです。

なお、ゲイバー自体はご商売ですから「行ってはいけない」ということはありません。「女性もどうぞ」と言ってくださるお店もあります。

だから、もし、ストレート女性がゲイバーへ行ってみたければ、べつに何も言い訳せずに「女性もどうぞ」と言ってくださるお店へ入って、おとなの女性として静かにカクテルを頂けばいいだけのことなのです。

が、わざわざ言い訳するタイプというのは、より特別待遇されたがり、常連ぶった顔をしたがるのが特徴です。さっそく隠語を使ったり、ほかのストレート女性を連れ込んだりします。もちろん同性愛当事者の皆さんのご迷惑です。ゲイバーはゲイのための店であり、ホストクラブの代用品ではありません。女性の客引きは、必要ないのです。

けれども「自分のほうが詳しい」という顔をしたいもんですから、その優越感に酔ってしまっている。ようするに性根が「マジョリティの横暴」のままですから、同性愛者を自分に都合よく利用するという発想から抜け出すことができないのです。

だから、好みの若者につきまとったり、自分の愚痴を聞かせたがったり、相談に乗ってあげると称してプライベートな質問したがったりするのです。

まことに残念ながら、何十年も前から、こういう被害の報告が、ゲイ側から挙げられているのです。マスメディアが取り上げないので一般に認知されていないにすぎません。「お水」の仁義として、ゲイバーの経営者団体が客の悪口を言うということはないので、直接の被害に遭った素人客が散発的に苦情を発してきたにすぎなかったからです。

というか、素人客に被害を与える女性がいるのです。まことに残念です。本人が人権運動家を自称しようとも、指示するには今なお「オコゲ」がベター。「ゲイチェイサー」または「トランスチェイサー」がモアベターです。

なお、この意味で「やおい・腐女子」という言葉を使うと、ゲイ側の「言動を自粛しろ」という要望が「創作物を規制する運動だ」と勘違いされやすく、半期に一度60万人ほどが集まるベイエリア方面から盛大な逆クレームが来るので、GLBT諸兄諸姉はお気をつけください。

2014/10/31

【ゲイは結婚したくない女性の仲間ではありません。】

彼らは何十年も前から結婚したがっています。遺産分与に預かりたがっています。

愛する人と一緒に何十年も住んだ家屋から、彼の親族によって追い出されることを望んでいません。

子育てに参加したいと申し出る人も増えました。

若者の都会流出・非婚傾向が止まらない現在、「長男の連れ合いとして、親の介護・先祖の墓の世話をする男性」という存在も、可能性が出てきます。

戦後生まれは戦前生まれほど根が丈夫でなく、五十代・六十代で卒する人も多いように思われます。

当てにしていた実家の親なきあと、「女性が働きに出るに当たって、その子供の世話を、兄の連れ合いである男性がみる」という可能性も出てきます。

電通総研調べによれば、日本の総人口の5.2パーセントがLGBTです。

その中で、人生の伴侶を見つけた人、その生家に関する責任まで共有すると申し出る人は、ひじょうに少ないかもしれません。でも、可能性を全否定するのは良くないです。

そのような親戚づきあい・育児などの責任を逃れたい女性が、新宿二丁目へ出かけ、「ゲイはどうせ結婚できないんだから気楽でいいわね(女のほうが大変なんだから、私の話を聞いてよ)」と言ってしまうことは、もはや許されないだろうと思われます。

もし、協力して主張できることがあるとすれば「LGBTに結婚の自由を。ストレート女性に非婚の自由を」でしょう。


2014/11/26

【ゲイは、安上がりなホストではありません。】


「世の中には自分の仲間しかいない」と思い込むことを、マジョリティの傲慢といいます。

「BLはみんなエロ」という人は、「ホモはみんなエロ」だと思い込みます。

新宿二丁目へ突入すると、まず最初に「性感マッサージって何ですかーー!? 男同士でどこを触るんですかーー!?」と質問します。「ホモはみんなエロだから、当然知ってますよねーー!」というわけです。

まことに残念ながら、どうもそういう人は1人や2人ではないようです。

新宿二丁目を始めとするゲイコミュニティは「私は結婚できないタイプだから、ストレート女性の中のマイノリティ」と称して、ゲイを利用する女性を見抜いてください。

女性が「異性愛者も同性愛者も平等な世の中を実現させましょう」と思うなら、レズビアンに協力するのが本当です。

ゲイは、安上がりなホストではありません。

無料恋愛相談員でもありません。結婚したくない女性の気持ちを分かってくれるお姉さんでもありません。彼らは何十年も前から結婚したがっています。

彼らは、まだまだ他では得がたい「水いらず」の交流の時間を、ストレートに邪魔されない権利があります。

とはいえ、少子化&不景気なので、お客さんは欲しいでしょう。

もし、ストレートがゲイタウンへお出かけになった際には、ボトルを入れてあげて、静かにお酒をたしなみ、ショーを拝見したら募金か署名を置いて静かに帰ってくるのが、大人の作法と存じます。

2014/11/28

コミケを自分本位に利用する人は、新宿二丁目も自分本位に利用するのです。


わざわざ「二次創作は金目」という人は、アマチュアにおける創作意欲と新人育成意義、テレビ番組への愛好心、ファン同士の交流の楽しさを否定しています。その真意はなんでしょうか?

「私は小遣い稼ぎのためにアニオタの心を利用してやっただけで、私自身はアニオタではない。一緒にしないでほしい」

そのような人の一部は、つぎに新宿二丁目へ押しかけ、ゲイを利用して自己実現を図ります。

「私はアニパロをいっぱい読んだから、男同士には詳しいんだ~~」とか、
「男同士は悲劇的だから、人生相談に乗ってあげようか~~?」とか、
「私が応援してあげるから、早くカミングアウトしなさいよ」とか、
「もっとたくさん女性客を呼んできてあげようか~~?」とか。

どうも、そのような女性は1980年代から連綿として存在し続けているようです。まことに残念なことです。

本人としては、お役に立ちたいつもりです。でも、自分の仲間であるストレート社会へ向かって平等を訴えることと、理解しているふりをしてゲイに依存することは違います。

言われたほうは、僕らの「時間」を奪わないでほしいと切実に思っているでしょう。福島次郎『蝶のかたみ』に描かれたように、数ヶ月・数年に一度の上京を楽しみにしている男性もいます。

彼らは、女性の自己顕示欲に付き合わされるよりも、お目当ての男性との親密な時間を大切にしたいでしょう。


【二次創作者にもいろいろいます。】

そもそも「コミックマーケット」というところは、コミック(漫画)を募集したところだったはずです。

そこへ小説が出展されたのが、すでにおかしいのです。何らかのルール違反が行われ、居座りが行われました。

とはいえ、二次創作そのものは、最初は大学ノートに手書きでした。次はガリ版刷りです。「金になる」と言えるほどのものではありません。

1980年代初頭には「絶対にホモという言葉を使うな」と言われたものです。LGBT諸兄諸姉は、ストレート女性の中にも対立を回避し、配慮を示そうとした人もあったことを、どうか覚えていてください。

「カップリング論争」「いばら」などというのも、それぞれに物語の登場人物へ強い愛着を持っていたからこそ生まれた言葉です。

そのような時代があったことを知らず、営利のみを目的に参加したことを自慢してしまう人があるのは悲しいことです。


【LGBTの暴露と二次創作の暴露は違うのです。】

ゲイが、彼ら専用のSNSが(利用者が殺到して)落ちたなどと面白おかしく報告するのは、人権活動の意味があります。

「ストレートの皆さんが知らないだけで、世の中にはそれだけ多くのLGBTがいるのですから、公共の場での発言に配慮してください。扶養に関する法律の改訂を検討してください」といった意味になります。

これに対して、二次創作に関する裏事情の暴露というのは、かつての仲間を告発し、世間様へ向かって「注意したほうがいいですよ」という意味になります。

LGBTは、彼らの権利が侵害されているので平等を訴えるのですが、二次創作は他人の権利を無視している側です。

女性が男色を創作の主題にするのは表現の自由です。ポルノが人に明日を生きる勇気を与えることもあります。でも、オリジナルと二次的創作物には決定的な違いがあります。現行の著作権法がある以上、二次的創作は「自由」ではないのです。

BLや、ゲイポルノに親しみ、自分は男同士に詳しいからゲイの仲間であるという気持ちを持ってしまう人もいるのですが、二次創作がLGBTと同等のマイノリティであると思ってしまうことは危険な勘違いです。

打ち明けて言えば言うほど理解してもらえるというわけにはいかないのが、二次創作です。

もし言えることがあるとしたら、「二次創作者に平等が保障されていない、現行の著作権法がおかしいです」という主張だけです。



2014/12/15

【つり橋理論から同性愛は生まれません。】


ストレートが「ホモになる」ってことは、ありません。

「危険をともにした男性同士は下半身を交えたくなる」と考える人は、BLの読みすぎです。

自分自身が「災害避難の際に、隣のおばさんと何かしたくなるか」と考えてみると良いです。

「でも相手が美青年だったらどうなの?」というのも、同様に自分が質問された場合を想定してみると良いです。

男性が女性に「モデルの○○ちゃんみたいな可愛い女の子が相手だったら、きみも変な気分になる?」と訊いたら? 「ええ、なるわ。濡れちゃうわ」と言わせようとしているわけで、セクハラです。

もし「私はこの問題について女性の口から解説してほしいのではなく、自分好みの男性の口から『やめてくれよ』って言わせたいのよ」ということであれば、セクハラです。

逆セクハラという言い方もありますが、男女は平等なのですから、逆もなにもありません。セクハラはセクハラであり、人権侵害です。

飲み会シーズンになりますが、どちら様もお気をつけ遊ばしますように。


【ゲイを弱い男だと思うのは偏見です。】

ゲイタウンは、女性へ向かって「俺と今夜(だけ)つきあわない?」という男性がいないことが想定されるので、女性が安心して飲みに行ける街かもしれません。

その際は、どうかお店へボトルを入れてあげて、静かに大人のお酒をたしなんで下さい。

ゲイタウンの外でストレート男性からセクハラ発言を受けたから、お返しに女性がゲイへセクハラ発言して良いわけではありません。

「ストレート男性を怒らせると怖いが、ゲイなら怒らせても怖くない。ストレート男性には殴られるのが怖くて言えないことを、ゲイになら言える」というのであれば、彼らを「女に負けてホモになった弱い男だ」と見なしている証拠になるかと思います。


【僧院における衆道はパワハラ。】

水上勉『男色』に描かれたように、僧院などにおける衆道は、立場の差を利用したパワハラの一種です。

繰り返しますが、女性が男性に「あなた、性的なパワハラを受けたことある?」と訊けば、セクハラです。

中世におけるパワハラを「稚児のほうから喜び迎えてくれた」というふうに、最大限に美化して描いたのが『稚児草紙』。

「腹やよし」と評された若衆側の「そんな恥ずかしいこと、店の外で言ってほしくない」という気持ちのほうは表現されていないのが『閑吟集』。

あれらは、もしかしたら本当は相手のいない男性の夢の爆発だったのかもしれません。


【男性による美化の繰り返し。】

団鬼六『花と蛇』のような、女性が性的被害に遭う物語は、男性目線で美化されているから許しがたいという説は、ずいぶん前に指摘されました。この説は「だから、女はBLに向かうんだ」と続いていくこともあります。

が、衆道に関する物語は、同様に男性目線で美化されたものです。本来、女性が「相手が男の子なら、どんな行為も許すわ」と言える筋合いはありません。

女性作家が稚児さん趣味の男性を主人公に描くのは、女性が男性の後ろにくっついて歩く状態の一種に過ぎません。

まだ海のものとも山のものともつかない若年者へ、もともとは女性とおつきあいしていた男性が、ふと何かに背中を押されたように向かっていくという式の女流創作物は、何なのか。

じつはストレート男性作家が「俺もその気になっちゃった」と書いたことは殆どありません。水上などの純文学者が書いたのは「ゲイボーイの気持ちは分からないが、夜の蝶として生きる他ない彼の寂しさは、売れない作家である自分の寂しさと似ている」というような境地です。

男としては美しすぎる彼を愛したから幸せになれたのではなく、愛せないから寂しいままだという気持ちです。

ここで、つり橋理論の曲解に戻ります。美しすぎる男性を愛してしまったという物語は、それを構想する女性自身の「もし、そういうことがあったら面白いじゃない?」という気持ちの表現でしかありません。「背中を押した」のは女性ですが、それは創作上のアイディアとしてのみ許されることです。

ミステリ作家は「現実に猟奇事件が起きたら面白いよな。みんなもやってみろ」と言っているわけではありません。ロリ派は実際に虐待を好むといわれたら、断固抗議するでしょう。


【創作物とは。】

能楽の脚本は、源氏物語・平家物語に基づく二次創作で、「昔の人が幽霊になって出てきて、当時の話をしてくれたら面白そう」という思いつきによっています。

これに向かって「幽霊なんか出るわけねーじゃん」とは言わない約束になっています。

創作物や、演劇というのは、ばっさり言ってしまえば嘘八百です。たとえ実際の社会問題を取り上げ、観客に行動を促す内容の演劇だったとしても、観客がその場で「俺がかわいそうな娘さんを助けてやる」と立ち上がり、ステージへ上がってきてしまうと困ります。どこかに「おはなしですから、本気にならないでください」という言い訳が前提されています。

つまり、あえて言えば、すべてのフィクションは、嘘と知っていて「真顔をする技術」であり、努力です。

架空の人物の心理を書き上げ、演じ通したときには鑑賞者に感動を呼ぶことを知っている人が、心を籠めて書いたり、演じたりするものです。

逆に、実際に昔の人に会いたいと切望する人に「お能だったら幽霊が出てきてくれるんだけど」と言ってみても、「だから何なの?」という話でしかありません。それは「自分は古典に詳しい」という自慢でしかありません。

同様に、現実の男性へ向かって、「BLだったら寄宿舎で相部屋になった若者同士は結ばれるんだけど」と言ってみても、それは「自分はBLに詳しい」という自慢でしかありません。



2015/05/22

【性的マイノリティをからかうことは女性の特権ではありません。】


東京五輪には、性マイノリティチームとその応援団も来日します。

東京で差別されたという情報が「インターネット」で拡散されるようでは、おもてなしの国の名折れです。

ボーイズラブという創作分野を好む女性は子どもだから、どこへ押しかけて何を言っても許されるという偏見は、昔の社会学者が広めてしまった経緯があり、痛恨のミスだったと思います。

ボーイズラブとは、女性が「男同士」という表象を、エロティックな情趣を生む嗜好品として消費する趣味です。

成人における、ひじょうに自覚的な趣味です。

そうあるべきでした。

男性ヌードを含む創作物を、女性が消費することは、伝統的に男性から「はしたない」などと非難されやすいものです。

これに対して、女性の行動の自由、表現の自由を主張する。

これは確かに男女双方の意識改革であり、勇気ある女性解放の一環です。

したがいまして、ボーイズラブ(以下BL)を購読することが、ラディカルフェミニズムの象徴のように思われた時期がありました。

そのようになる以前から、白洲正子のように才気煥発な女性が、著書において、べつに言わなくてもいいような文脈で歴史上の男色に言及するということはありました。

これは「私は男性の書いたものをよく勉強したのよ。物知りなのよ」という女性の誇りを示します。

男性が(貞淑であるべき)女性に読ませても良いものとして編纂した教科書などには、その話題が含まれていることはありませんから、知っているということは、その範囲を乗り越えて、みずから様々な書物を熟読したということです。

したがいまして「ふつうより物知りである」または「女性の先輩からいろいろと教えてもらった」という意識は、自我拡大感・高揚感を生みやすく……

それを抱えたまま、ゲイタウンへ突入すると、男性相手に性的知識をひけらかしたり、「早くカミングアウトしなさいよ(私が味方になってあげるから)」と強要するなどという行動につながります。

ゲイタウンからは「迷惑だ」というクレームが、何回も発せられております。

ボーイズラブは、ストレート(異性愛)女性における嗜好であって、それを理解している(=楽しく味わうことができる)ことは、現代市民の良識として性マイノリティ人権運動を応援することとは違います。

違うといっても、二者択一である必要はありません。

創作物の購読そのものは、個人の自由裁量の範囲内ですから、そのことと、現実の人権運動へ賛成票を投じることは、両立もできます。

例えばの話、私的な余暇として団鬼六の小説を好む男性が、職場では女性力推進・育休活用の唱導者であることは、矛盾しません。

いっぽうで、男性が生卵を見ながらニヤニヤして「おねえさん、団鬼六って知ってる?」と言えば、女性はセクハラとして訴えてやってもよろしいでしょう。

逆に、女性が男同士の連れ立って歩く姿を見て「あの二人あやしい。いひひ」と笑うなら、男性はセクハラとして訴えてやってもよろしいでしょう。

「男がガールズトークに聞き耳たてて、首つっこんじゃダメよ」という女性が、ゲイトークに首つっこんではいけません。ゲイ同士がどこをマッサージしようが、女性には関係ありません。

創作物と現実を区別する。職場では「下半身」の話はしない。それだけのことです。

にもかかわらず、もし高学歴な女性が、学習机を寄せる男子生徒同士を見て「そういう関係だったの?」とからかうのであれば、自分自身の嗜好品としてのボーイズラブを連想することと、「私は同性愛に理解がある」と自己アピールすることを混同している、かもしれません。


2015/05/22

【つり橋理論をゲイに問うときの正しい形。】


「つり橋理論によって同性愛に目覚めることはあり得るか?」

これをゲイに問うことは失礼です。

つり橋理論というのは、ストレート男女なら互いに惹かれるのが当然という前提のもとに「危険を共有することが良いきっかけになる」と考えるものです。

ゲイであれば、危険を共有した男性に強い愛着を感じるのは当然です。レズビアンが女性に対したときも同様です。

ただし、相手も同性愛者である確率が(統計的に)低いので、カップルが成立する可能性も、ストレート同士に比べて低いというだけです。

つまり、質問するまでもありません。

この質問は、本来はストレートに向かって「相手の年齢も容姿も関係なく、危険を共有しただけで愛が芽生えるなら、性志向を乗り越えることもできそうか?」と問うものです。

つまり、ストレート男性に向かって「貴男もゲイになる?」と問うものです。

ということは、ゲイ男性へ向かって問えば「貴男はいつからゲイになったの?」という意味になります。

これは、彼らの生まれつきを否定する質問なので、失礼です。

もし女性が「きみはいつから女なの?」と問われれば、「失礼な。生まれた時から女です」と答えるだろうと思います。

「そうじゃなくて、いつ女を自覚したの? 生理が来たとき? 恋をしたとき? 初体験のとき? どんな感じだった? 気持ち良かった?」と訊かれれば?

プライバシーの侵害であり、セクハラであると訴えるだろうと思います。


【逆ナンパ。】

この質問の、ゲイに対する正しい形は「つり橋の上でなら、貴男も異性に恋することができそうか?」です。

これを発するのが女性であれば「私じゃどう?」と口説いている意味になります。

ゲイタウンとしては「相手のほしいストレート女性さんは、ホストクラブへ行ってください」ということができると思います。

実際に、ストレート男性を相手に「ねェ、つり橋理論って知ってる?」と言い出せば、女性のほうから「私をお化け屋敷へ連れてって」と誘っている意味になるはずです。


【ゲイは気安くありません。】

ストレート男性相手の会話は(女のほうから逆ナンパしていると思われると困るので)気を使うが、ゲイに対してだったら気を使わなくて良いから楽だわ、というのは勘違いです。

文化的背景の違う方とお話させて頂くのですから、異民族・他宗教の方を相手にしたときと同様に、失礼のないように緊張感を持つのが本当です。

ゲイは、彼ら同士の会話を楽しむためにゲイタウンへ来ているのであって、女性のための安上がりなホストではありません。

2015/05/26

【独身女性がゲイに慰めてもらうことはできないです。】


日本のゲイコミュニティには何十年もの歴史があります。あるところにはあるのです。

彼らは何十年も前から正式に結婚したがっています。

いわゆるカミングアウト済みで、ある程度の年齢に達したゲイには、ステディがいると思えば良いです。

ゲイタウンへ来ているのも、男女のフルムーン夫婦と同じように、「たまには外食しよう」ということで、パートナーと差し向かいでお酒を楽しんでいることでしょう。

そこへ女性が首をつっこんで「どうして私には恋人ができないんですか!? 無料で人生相談に乗ってください!」と騒いでも、「自分の相手は自分で見つけろ」ということでしかないはずです。

風も薫る季節ですが、男女のフルムーンカップルが観光地を散歩しているところへ、つかつかと歩み寄って「どうして私には恋人ができないんですか!?」という女性がいたら、どうですか?

また「どんなプレイが好きですか!? いやらしい話を聞かせてください!」と頼む人がいたら?

変な人ですよね? 怖いですよね? 警察沙汰ですよね?

なぜ、男女カップルには言わないことを、ゲイには言ってしまうのか? 彼らを差別しているからです。

「女に負けてホモになった弱い男どもだから、女の都合で利用してやれば良い」と思っているからです。

また、彼らを「いやらしい目的で夜遊びに来ている独身だから、自分の仲間だ」と思っているからです。

でも、実際には「ぼっち」なのは彼女だけかもしれません。

「話相手のほしいストレートさんは、ストレートの店へ行ってください」と言われるのは当たり前です。

とくに、ゲイは何十年も前から「やおい」を嫌っています。

「私は、二次創作BLを読んだことがあるから、男同士の性には詳しいんだ~~。あなた達も漫画に描いてあるようないやらしいことをするんでしょ!?」

という自慢・質問は、ご自分の両親を始めとする男女カップルへ向かって、アダルトビデオ自慢と、性に関する質問をしているのと同じです。

「いや、男女カップルとゲイカップルではレベルが違うから、ゲイカップルには何を質問してもよい」と考えるなら、くりかえしますが、それが差別です。

なお「やおい」または「腐女子」というのは、もともと、いわゆる同人誌即売会において、いわゆる二次創作BLを取引する女性が使う業界用語です。

これを「新宿二丁目を困らせる女性客全般」の意味で使用すると、本物のやおい嬢、または腐女子嬢が慌てます。

なぜかというと、現実の人権侵害と混同されることにより、創作活動を禁止されると、彼女たちとしては非常に残念だからです。

「描かなければいいじゃないか」という考え方もありますが、これは創作表現の自由という問題で、たとえ裁判所へ持ち込んでも、裁判官も別の案件としてあつかうことになると思います。


2015/05/26

【男同士はポルノに限らないです。】


世の中には、わざわざGLBT人権集会へ出席しておいて「ゲイってポルノのことしか考えてないんですか?」って質問する女性もいるそうです。

その人自身が、人権集会へ出席するにあたって、解放運動の歴史や、その弾圧の恐るべき歴史について一冊も読まずに、ポルノ雑誌ばかり眺めてきただけですね?

そもそも彼らが人権集会を開いている時点で、ポルノ以外のことも考えていることは明白です。

自分が何を言っているか分かっていないにも、ほどがあります。




2015/06/23

【ストレート女性がゲイに言うべきこと。】


「女は結婚したくなればいつでも結婚できるけど結婚したくないのに結婚しろって言われるからうるさいけど、ゲイはもともと差別されていて結婚できないから気楽でいいわね」

ではありません。

「ゲイはもともと差別されていて、女よりも可哀想だから泣ける~~」

でもありません。

「もう私は一生結婚できなくても良いけど、ゲイの結婚には協力しますよ。ビラ配りでも集会室のお掃除でも言ってください」

が正解(に近い)でしょう。

できれば弁護士や医師の資格を取って、彼らを優先的に受け入れてあげると良いです。