記事一覧

【二丁目と二次創作BLのクレーム合戦はシンプルが良いです。】

「ストレートのくせに、二丁目まで来て騒ぐな」これだけを大新聞に投書なさると良いです。なまじ事情通ぶって、やおいだの腐女子だのと流行語を使いたがるから混乱するのです。何を読もうが書こうが、外へ出て困った人は、外へ出て困った人です。例えばミステリーの読者が模倣事件を起こしても、作家の責任ではありません。対する二次創作側は、もはや「女の子だから」と言えば許してもらえるわけではない時代になってしまいました...

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よいゲイは絶対に真似しないでください。

フィクションの一番おもしろいところは、現実には起こらないことです。人間が空を飛んだり、魔法が使えたり、下準備も後始末もなく性交できちゃったりすることです。「この物語はフィクションです」という言葉の意味は「ぜったいに真似しないでください」です。月光仮面の真似をして、屋根から飛べば、脚を折ります。ザ・ドリフターズのコントは、理髪店だと思ったらラーメン屋で、シャンプー台が丼の代わりだった等、現実には起こ...

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ゲイは人権問題だと思われていない。

まだ日本では「いやらしい遊びが好きすぎて、女では満足できなくなったので、ホモになった連中だ」という先入観が残っているのだろうと思います。ときおり「女よりも良い」という怪情報が囁かれる通りです。だから「ゲイってポルノのことしか考えてないんですか~~?」という質問も飛び出すわけです。彼らが人権集会を開いている以上、ポルノ以外のことも考えているのは明白なのに、質問者自身が「ゲイ=いやらしい遊び」と考えて...

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ゲイと富国強兵。

江戸時代には文学的な定型として美化・称賛されていた「少年愛」が、近代(明治時代)に入って罪悪視されるようになった原因の一つは、国家による人口増加政策です。欧米列強に追いつき、追いこすために、リアル兵士および産業戦士が多数必要だったので「産めよ増やせよ」と掛け声がかけられ、中絶は処罰されました。もともと欧米列強において、医学の進歩によって妊産婦・幼児の死亡率が下がり、人口が増大したために養いきれなく...

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同性婚を認めても、伝統的な家族の価値観は壊れません。

ストレートカップルの隣に、同性婚カップルが並び立つだけです。ストレート社会は、女性が男性に嫁ぐことを続ければいいだけです。じつは、男性が婿に行くことも、ずっと昔から行われています。政済界には、入り婿が岳父の事業を継いだ例がいくつも存在します。いまや「主夫」となって家庭に入る男性も存在します。彼らは今なお人口の9割強を占めるストレート(異性愛者)であって、彼らが同性婚を横目に見て「うらやましいから俺...

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同性カップルが犬猫の里親になれないのも彼らのせいではありません。

多数派であるストレートが、多数決によって憲法と民法を改正してやらないからです。現行では、同性カップルは捨て猫の里親になることもできません。独身のストレート男女は交際相手と気ままに別れて、自分が引っ越すときに猫もまた捨ててしまうから、すでに戸籍が一緒になっているカップルにしか猫を引き渡せないというのは、ストレート目線のストレート基準です。ストレートのせいで、正式に入籍できないまま、十年も同じ人と同居...

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同性婚は伝統的な家族のありかたを変えません。

だって、一夫一夫制(または一婦一婦制)で、一生のあいだ離婚せず、二児を育て上げれば、「伝統的な家族」と比べて、なんの変わりもありません。変わるのは、ストレート男女が「ホモが結婚するくらいなら、私が浮気したっていいよね」と思った時です。社会がこれを防ぎたければ「異性愛者も引き続き一夫一婦制を維持しなさい」と教えればいいです。また「GLBTを自分の逸脱行動の口実に利用してはいけません。彼らのご迷惑です...

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カーマと薔薇族の優しい嘘。

東郷健が云った「オカマという言葉は、カーマ(愛)が語源」というのは、イメージを良くするための戦術の一つですから、本来は「釜を掘る」であることに変わりはありません。「陰間が語源」と云った場合にも同じことです。要するに「春をひさぐ」ことの一種として、女陰ではない部分を提供する男性ということです。そういう人々が女装していることが多いので、そういう商売ではないのに女装している人々(たんなる女装趣味者・トラ...

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「LGBTは生理的に無理と言えばいい」の真意。

某市長さんのお話。これは「もっともらしい理屈をいって、おためごかしをしてないで、俺は差別したいとハッキリ認めればいい」ってことなのです。某市長が「LGBTは生理的に無理と言えばいい」と発言したと報道されると、「言えばいいんだ」という脊髄反射が生まれがちですけれども、そこじゃないですね?「言い訳するな」が本当の意味です。同性婚について「少子化が進むから良くない」と言うなら「孤独死を防げるから良い」と...

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同性婚を容認しても、子どもは生まれます。

「差別的な人ほど被害妄想を持ちやすい件」の、別の例。「同性婚を認めると、男がみんなホモになるから、子どもが生まれなくなるじゃないか!」という人は、ご自分もなるつもりですか?じつは「俺はもう子どもを作ったから大丈夫だが、いまの若い奴らはみんなナヨナヨしているから信用できない」ということですね。ほんとうは、性的な問題以前に、自分自身が若い人に対して疎外感を感じている。ついて行けない、理解できない、相手...

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男同士にも育児と職業の両立の苦労をさせてやればいいです。

1980年代の若いゲイカップルを撮影したドキュメンタリー映画を観て、当時のフェミニストが怒ったんですって。「この男どもは本当の育児と職業の両立の苦労も知らないくせに、お互いをパパ・ママと呼び合って、ままごとしている!」って。もちろんパパが居間の中央で新聞ひろげてる役。ママがごはんを作る役です。そういうステレオタイプが再生産されているせいで、本物の女である我々がどんだけ苦労してると思ってんだ! って。だ...

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古い新宿二丁目ガイドは、差別意識に基づいていることがあります。

1990年頃から「ミスターレディ」と称して、女装の上手な男性または性別適合手術を敢行したトランスMtoFが、テレビのバラエティ番組にゲスト出演するようになりました。同時に、番組MCなどの芸能人が、新宿二丁目(に多いとされるゲイバー)の客になった時の様子を面白おかしく吹聴することが増えました。本人たちは、ゲイバーを宣伝してやり、応援してやっているつもりだったのかもしれません。実際に「いい宣伝になった」と思...

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映画『ブロークバック・マウンテン』の評価に見る彼我の差別意識。

アメリカのゲイコミュニティは、映画『ブロークバック・マウンテン』を長いこと「ぼくらが選ぶ映画」のランキング1位に置き続けたそうです。日本では「ただのメロドラマ」として、一蹴してしまいました。その差異は、キリスト教的タブー意識が強いはずのアメリカのほうが同性婚の法的権利の保障が早かったという結果の違いになって現れたのでした。【あちらの事情】欧米の同性愛忌避意識というのは構造が単純で、もともと宗教的戒...

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まだ、その話ではない。~ポット出版『「オカマ」は差別か』再考

『週間金曜日』という会員制雑誌が東郷健という人物の半生を紹介する記事に「伝説のオカマ」というタイトルをつけた。これに対して、ゲイリヴ団体の一つが「オカマ」という言葉を使うなとクレームした。すると他のゲイが新宿ロフトに集まって討論会を開いた。世紀の変わり目に起きたことですから、すでに古い話ですが、今なお示唆的です。以下、個人的考察です。まず「すこたん企画」(当時)としては、「当事者が自称してるからっ...

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若い同性愛者の皆さんは、中年ストレートの質問に答えてやる必要はありません。

「特殊な創作物が好きすぎて、ふつうの異性と交際・同居しても面白くないので結婚しなかった」というのは、その人の自由意志です。その権利は、すでに憲法によって保障されています。皆さんが慰めてやる必要はありません。まして、性的な質問に答えてやる義務はありません。とくに質問者が女性の場合、本人が女性として男性と交際したくないこと(自称ノンセク)と、男の同性愛に興味があることを混同するのは、BLファンの悪い癖...

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なぜ、フェミとゲイの「弱者の連帯」はうまく行かないのか。

男性の同性愛者に対して、社会学者や報道記者など、女性の社会進出を推進したい女性が期待することは「あんた達、同性婚を認めてほしいなんて変なことを言うなら、まず女性の権利を認めなさいよ」です。これが本音です。何をおいても彼らの権利を認めてあげる「アライ代表」ではなく、先に私たちの権利を認めなさいよという取引を持ちかけているのです。だからゲイバーを訪ねる女性というのは「愚痴を聞いてほしい」「人生相談に乗...

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アライとは、連合国。

現代の西欧でゲイフレンドリーな国・地域というのは、ファシズムと戦ったところです。宗教など他の要因もあるので、逆もまた真なりではありませんが、スペイン、オランダ、パリなどは象徴的です。ナチスは少数民族同様に性的少数者をも摘発し、虐殺しました。オランダに慰霊碑があります。現代のベルリンが同性愛者の人権運動が盛んな町であり、専用スポーツクラブなども多数存在するのは、もちろん黒歴史を払拭したいからです。現...

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日本の同性愛忌避は、不良少年視による。

前近代の印象が残っているので、若いうちから悪所通いして、その道の味を覚えた。すなわち「ホモになった」と考えられてしまうのです。だから、テレビニュース番組で「高校生のイメージ映像に重ねて、キーワードが浮かび上がる」という演出において、恐喝・売春・薬物依存・同性愛……と並列されてしまうのです。だから議員の中にも「同性愛は個人の趣味だから福祉でカバーする必要ない」って言っちゃう人いますね。おとなのプレイの...

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「ISなんて言う医者は信用しない!」じゃ通じません。

鳩が飛んでるSNSで「ISなんて言う医者は信用しない!」って、急に怒鳴ってる人がいたんですよ。それ自体はだいぶ前のことなので探さなくていいです。で、周囲はポカーーンなわけです。なにを怒ってるのか分からない。コメントしようがない。やっと誰かが「……あの、ISじゃいけないんですか?」って訊いた。そしたら怒っていた人が「インターセックスというのは正確な医学用語ではなく、マスメディア的な通称です。もし医師が...

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LGBTは、クレームの際に同人界の隠語を使わないでください。

ご自身の損になるからです。出版規制要求と勘違いされて強烈な逆クレームを生じ、ほんらいの「実在被害の再発防止を呼びかけてくれ」という要望が隠蔽されてしまうからです。これによって、1990年代以来、問題解決がなされないまま、こんにちに至ってしまったのです。痛恨のミスでした。LGBTにとっても、フェミニズムにとっても。元来「やおい」というのは、二次創作BL同人誌そのものを排他的に示す業界用語です。それを手が...

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Misha

Author:Misha
スマホ時代にさからう評論系長文ブログ。冷静に通読できる大人の読者様を想定しています。

「若い人」に直接呼びかける文章は、18歳以上のヤングアダルト対象です。高校生は受験を最優先してください。

書く人は、新旧とりまぜて映画とアニメを見ながら文芸書に取りくんでみたり、昔の漫画を思い出したり、お国の先行きを心配したりしております。

記事中の色つき文字は、映画中の台詞・挿入歌からの引用です。あらすじは、あまり申しませんので、楽しみに御覧ください。取り上げる作品は、暴力・エロスなど特殊な要素を含んでいることもあります。

ときおり、耽美・BL・同人・LGBTに言及します。いずれの分野からも、偏見と差別と自虐がなくなるといいと思っております。

「二次創作の責任を二十四年組に押しつけるな」「実在同性愛者に甘えるな」が基調です。

全体として、二十四年組ファンが社会学者に物申すという珍しい構図。一部勘違い同人を叱責することによって全体を守るという意図もあり、ときにかなり辛口です。

記事は時々予告なく手直し・削除・分割しております。保存は個人的閲覧の範囲で、お早めに御随意に。転載・改変利用は固くお断り申し上げます。

解題


Casketとは、玉手箱。

でも検索すると棺桶がならびます。来世まで持っていきたい好きな作品の記録帳とご理解ください。