記事一覧

【表現の自由とは。】

弱者の権利です。なんでも多数決で決める民主主義における弱者とは、少数派です。自分たちだけでは絶対に多数決に勝てない人たちです。すでに権力のある人と、彼(女)を支持する多数派は、わざわざ「自由」などと言わなくても、自分たちだけで何でも多数決してしまうことができます。「今日から一億総玉砕」でも、「今日から少数民族は国外退去」でも、「性的少数派は全員逮捕」でも随意です。それじゃ困ると思う人が、街頭で「戦...

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【五人囃子の笛太鼓~~♪】

一人は地謡~~♪向かって右端に座って、楽器ではなく閉じた扇を持って、紅唇を半開きにしている子は、謡ってるのです。人形店から教わるまで気づきませんでしたごめんなさい。宮中の結婚式を表現しているのに、なんで雅楽じゃないんだろうと思ったら、昔は雅楽セットもあったようです。庶民の雛飾りがゴージャス化したのは、じつは昭和中期の景気の良い頃だったんだそうで、当時は企業に謡曲クラブがあったりしたものでした。昭和...

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【北斎発見と職業選択。】

武蔵もすごいなと思ってましたが、北斎の画がすばらしいですね。国内にあることが正に「ありがたい」です。こういう話は、鑑定した人の興奮を思うと羨ましい気がいたします。古文書などが判定されずに捨てられることを防ぐためには、鑑定士も育てなければなりません。どうすれば真贋を見極める人になれるのか?テレビ出演者のように、一千万円の骨董品でままごとしていたという人ばかりではないでしょう。かといって、テレビアニメ...

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花粉なうなう。

耳鼻科へ行ったら「花粉なう」と題した掲示物があったので、「まことは我は杉花粉の精にて」って連想が走りました。緑色の装束をつけたシテが出てきて「大きく育て、国の柱となれ」と願いを込めて植えられたのに、忌み嫌われる存在になってしまって悲しい……と謡いながら舞うのです。松のほかには杉ばかり。よっぽど可愛い子方でも、目の中に入れると痒そうです(泣)先生方の中にも「この季節の野外能はつらい」という方がおいでに...

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【スマホでも声は聞けます。】

ガラケーの復調をテーマにした新聞記事があったのです。文責者の主観をまじえたコラム欄です。要約すると「ネットの普及し過ぎに対して、電話の良さが見直されたのは嬉しい。離れて住んでいる家族の声を聞けるのは、メールの文面からは味わえない喜びだ」ってなことが書いてありました。すでに新聞社へ突っ込みが入ったことだろうとは思いますが、アイフォーンでもスマートフォンでも「phone」はフォンなので、声は聞けます。あと...

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【少子化3題:第二次ベビーブーマーは団塊ジュニアか。】

池上彰さんの薄い本(小中学生向けに絵本の体裁を取った現代史解説書)に「第一次ベビーブームが親になったのが第二次ベビーブーム」とサラッと書いてあるので、そこだけ気になっているのです。1947年~1949年生まれが第一次ベビーブーム。平和の回復による出生数の急増で、いわゆる団塊世代。これは分かりやすい話です。1971年~1974年生まれが第二次ベビーブーム。1971年には、1947年生まれは24歳です。1949年生まれは22歳です。...

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【少子化3題:多様な少子時代。】

多子だったものが少子になるから「少子化」というのです。1975年以来少子化を続けた結果、今はすでに「少子時代」です。子供は減り続けます。今すぐ全ての健康なストレートのヤングアダルトが気を変えてくれたとしても、男女が一夫一婦制で組になれば、カップル数は元の人数の半分です。各組とも一人っ子を持つなら、次世代の人数は半分です。すべてのカップルが2人ずつ産み育てて、人数が元に戻ります。3人産み育てる家庭があっ...

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【少子化3題:数より質という説の真実。】

無理して一億人を維持しなくてもいいんじゃない? という考え方があるようです。子供の質を高めればいいらしいです。それは「ただちに全てのヤングアダルトが結婚して一人ずつ産み、確実に大学へ入れなさい」を意味します。それでも総人口は自然減していくからです。「そ、そうじゃなくて~~、私じゃない誰かが2人産めばいいと思って~~(なんちゃって♪)」という話であれば、誰も聞きません。数より質とは、もはや言い訳にも...

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【ワイン国際大会金賞者にセクハラ。】

3月21日に見たテレビ番組の思い出。甲州ワインの醸造家で、世界的コンクールの金賞受賞者である女性の丁寧な仕事ぶりを紹介した後、「ひな壇」の若手芸人が結婚に関する質問を開始し、その場で交際を申し込み、彼女から仕事を理由に断られると怒鳴りだす、という展開がありました。なぜ女性が仕事に集中したいと、男性に侮辱されなければならないのでしょうか。日本では「怒鳴りつける」ことが言葉の暴力として認識されていませ...

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【ニッポンの“9人の職人”スペシャル。】

遅れていなければ、3月28日放映。ハンマー1本で地下鉄の安全を守る職人さんのあたりから拝見。「一路線を一年かけて点検する」という話に視察の外人さんが目を丸くしていました。次が、JAでキュウリの鮮度を一瞬にして見分ける女性たち。次が木工と和紙の伝統技。とくに和紙の世界は、工房の代表として名前が出るのは男性ですが、現場で黙々と働く人には女性が多いことが印象的でした。そして全体を通じて「日本の現場力を支え...

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【ネットサーフィンが考える力を奪うんじゃありません。】

少し前に「ネットを敵視するあまり、スマホが電話であることを忘れる」という話をしたので思い出したのですが……日本でネットが普及し始めた頃には、わざわざ書籍の形で「ネットサーフィンは良くない」なんて文章を発表する先生たちがいました。ネットは次々にリンクボタンをクリックしていくだけで、記憶に残るものがない。人間から考える力を奪うから危険だ、というのでした。でも、これはネットのせいじゃありません。使い方の問...

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五十万人が百円ずつ寄付すると少女が助かるかもしれないです。

渡米・心臓移植手術を必要とする日本人少女がいるそうです。小学1年生、ただいま入院中。渡航・手術費用、総額2億7千万円。今月中に1億5千万円相当をアメリカの病院へ振り込まなければならないそうです。アメリカは手付金も大きいです。差し当たって5千万円、足りないらしいです。まだまだその先もあるんですが……私の計算が確かならば、五十万人が百円ずつ寄付すると、五千万円になるはずです。世の中には被害妄想ぎみな人が...

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ネットしても一人。

決済といえば、少し前に「若い人はクレジットカードを持っていないので、デジタル書籍をダウンロード購入できない」という話がありました。ここで重要なのは、クレジットカードの不便な点をあげつらって、アンチクレカ派とクレカ派に分かれて論争する、といったことではありません。好き嫌いを基準に対立が発生し、議論の争点がずれていくといったことは、日本に限りません。(いま読んでるのは、ミュシャンブレッド『近代人の誕生...

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【ペーパーホワイト依存症とはいわない。】

日本経済新聞によると、中国でもスマホが売れなくなっちゃったらしいです。もちろん普及したからです。買い替えも一巡して落ち着いちゃったらしいです。いろいろなサイトが、この一年くらいでスマホ(タブレット)用にデザインを一新しちゃった気がします。世界的に「スマホ依存症」が取り沙汰される時代が来たのでしょうが……たとえば、電車に100人乗っているとして、100人とも違うサイト、サービスを利用しているんじゃないかって...

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【そもそも大学生とは。】

モラトリアムではありません。大学とは、近い将来(国家試験や公務員試験)のために猛勉強するところです。国家試験や公務員試験といったものが、中卒・高卒では合格できないレベルに設定されているものならば、大学生というのは、理念的に全員が国家試験受験生です。日本の大学には、卒業のための厳しい試験がありませんが、就職のための厳しい試験は存在するわけです。国家試験に合格できず、公務員試験に合格できず、教員課程の...

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【菊の御紋を葵の紋どころに例えてしまう。】

16日の朝に見た、テレビのワイドショーの話題。むかしむかし、東慶寺に駆けこんだ女性から、菊紋の入った箱を用いて所在を知らせてやると、夫が恐れ入って離縁状を書いてくれた、という話。離縁状などの実物が、お寺に残されているようで、見学させて頂きながら、リポーターが(菊紋の箔押しされた箱には)「水戸黄門の印籠のような効果があったんですね」って。逆です。まァ仕方ないんですが。葵の紋どころに威力があるのは、その...

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【パパって新聞よんで、パイプをくわえる人なのよ。】

宮崎駿脚本『パンダコパンダ』中の台詞。子どもが小さいうちは、親もまだ若いのです。森鴎外『ヴィタ・セクスアリス』では、旧制高校を卒業まもなく見合いの話があって、若者の一人は実際に結婚し、マスオさんになります。山本鈴美香『エースをねらえ!』に登場する竜崎氏は素敵なロマンスグレーですが、娘が高校生なので、ご本人まだ45歳くらいのはずです……遅くなってからのお子さんでしょうか。竹宮恵子『風と木の詩』は、20世紀...

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【日本人の二項対立好き。】

冷戦時代の日本人の意識の奥底をつねに支配していたのは「座して核弾頭の到着を待つか、徴兵制か」「アメリカか、ソ連か」という二者択一だったでしょう。アメリカへ亡命するということは、ソ連を捨てることであり、ソ連へ逆亡命するということは「西側」に訣別するということでした。実際には、どちらも大きな経済システムの中にいるに過ぎないことが理解されたのは、壁が崩れてからでした。「究極の選択」というクイズのようなも...

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【のび太の成績が伸びないわけ。】

保護者が「勉強しなさい」しか言わないからです。「また零点取ったわね」しか言わないからです。勉強の「やりかた」を教えてやらないからです。どうすれば百点取れるか、一緒に考えてやらないからです。少年スポーツ団の成績が伸び悩んでいるようなら、監督が「ばか野郎、ミスするな」しか言わないからです。なぜ今のプレーはミスになったのか? 顔の向きが悪かったからか? 腕の角度が甘かったからか?その場で欠点を分析して直...

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【男は見栄っ張りなので。】

嫁さんの実家に同居した男は、嫁・姑の争いに巻き込まれないので気楽。いつだかのアンケート結果だそうです。当たり前です。でも男性は見栄っ張りなので、「じつは俺のほうが大変なんですよ~~」という弱音を吐きません。アンケートというのは、質問を設定する時点で、あるていど答えを予想しているものです。誘導尋問の危険をつねにはらんでいるのが、アンケートという形式です。回答者は「自分に該当する選択肢がない」と感じる...

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【日本の学者の癖。】

日本の歴史学には、自分の学説をマルクスの学説に合わせるために、数字を無視したという時代がありました。また、マルクスの著書の意味不明な部分について長らく議論したのに、ふと気づいて原典をあたってみたら、翻訳のまちがいだったことが分かったということもあったそうです。散在していた記録を素人や新人が突き合わせてみたら、自称専門家が顔色をなくしたという話は他にもあります。思うに、進学率が低く、海外との交流も少...

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【日本のフェミニズムが見落とした点。】

女性が自由を満喫しているかに見える欧米列強は、問題視されるほど移民が多いものです。自分が産まなくても、移民が産んだ子を納税者として期待できます。いっぽうで、中東にも東南アジアにも「女性が元気」とされる国があります。その国に籍を置く女性の就業率・出生率とも高いという話で、うらやましそうに報告する日本女性もありますが、必ず「外国籍のお手伝いさんが多い」というオチがついてきます。日本人は、どこの国民をお...

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【屋内では帽子を取りましょう。】

「ところで、古いパブには何故か二つ扉がある。昔の店内は、上流階級と労働階級の場所が分けられていて、入り口まで違った。バーテンダーは真ん中に立っていて、シルクハットの紳士が注文をしている反対側のカウンターでは、汗を拭きながら労働者が飲んでいたわけだ。」(静岡新聞6月15日付夕刊、コラム欄『窓辺』より「英国パブ」篠崎靖男)現実にはあり得ません。屋内で帽子を着用したままというのは、日本でいうと「靴を履いた...

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【Lotte「爽」THEスイカ。】

種がラムネ味です。すっぱいです。完食を断念しました。申し訳ありません。「だいたいチョコで、たまにラムネに当たる」ぐらいがいいです……。スイカといえば、今年の正月くらいに「東京駅スイカで混乱」という新聞記事の見出しを見たときには、駅の構内が『ばばばあちゃん』の絵本みたいになっている場面が脳裏に浮かんで、よっぽど混乱しました。あの事件は、購買希望者を迎える側の商売柄、一万人くらいの行列ならさばくことがで...

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【谷川俊太郎から詩が生まれる瞬間。】

……を撮りたいと思って、映画監督がドキュメンタリー撮影を申し込んだら、ご本人から「パソコンの前で呆然としてるだけだから絵にならないよ」と断られたんだそうです。確か、5月くらいの日経新聞に載ってました。谷川の詩心は真似できませんが、文章を書くに当たって「パソコンの前で呆然としている」というのは、すっごく良く分かる気がします。...

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血迷うたか、湖池屋。

「組み合わせてはいけないものを組み合わせる」という話には耐性のあるほうなんですが、これは「そこへ直れ!」と叫びたい気分に駆られました。なにがって、ポテトチップのフルーツニャン状態。三種類とも買いましたとも。ネタこそ乗らねばなりません。それぞれの果物の味は良いのです。合成材料でごまかしたという味にはなっていません。よく頑張ったと思います。どのみちポテチを食いながらジュースを飲めば、口の中で混ざるにゃ...

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【植民地に関する考え方が変わっちゃったのです。】

「海外植民地を持つのは良いことだ。自分の国の強さの証明だ。後進民族を啓蒙してやることにもなる」と言えた間は良かったのです。その時代に白人が「だから俺たちは植民地を持ち続けるが、日本が持つことは許さん」と言えば、「差別だ!」と言い返すことができます。この限りにおいて、先の大戦は自衛戦争だったというのは正しいです。でも、大東亜へ向かって「みんなもそう思うよな!? 白人より日本人に支配されるほうが良いよな...

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【アメリカの論理、日本の論理。】

現人神を否定するということは、神を信じて闘った日本人全体を否定することです。が、もしアメリカが本当に「ちからの論理」で来るならば、日本人の論理を否定して、アメリカ大統領に忠誠を誓わせればよかったはずです。でも、アメリカは日本人の論理を温存するほうが得策だと判断しました。ということは、日本の独立、民族国家としての再生を、方向性としては認めたということです。であるならば、その後の英領、仏領、蘭領で独立...

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【この国は総力戦を闘ったのです。】

全国津々浦々の農村・漁村が若者の命をさし出したのです。勲八等・功七級なんて、たいしたことのないものでしょう。でも地元では英雄です。今も巨大な石碑が地域住民を見守り、地域住民によって守られています。女性も看護要員として船に乗っていった人々がいました。でも彼(女)ら自身の多くは、子孫を残さずになくなりました。大都市では空襲によって多くの一般人が犠牲となりました。その中には未婚者・未成年者も大勢いたはず...

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【フランスの論理、日本の論理。】

『ベルサイユのばら』がフランスで実写映画化されたとき(1980年代)、オスカル・フランソワの父親は、原作ではわりと素敵な男性として描かれているのですが、横暴でいやな男に変更され、母親は出産の際になくなってしまったことに変更されました。八番目に男児が生まれる望みが断たれたからこそ、七番目の女児を男児として育てるということでなければ、理屈が通らないから。また、女児を男児として育てることを一人決めする男は、...

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Misha

Author:Misha
スマホ時代にさからう評論系長文ブログ。冷静に通読できる大人の読者様を想定しています。

「若い人」に直接呼びかける文章は、18歳以上のヤングアダルト対象です。高校生は受験を最優先してください。

書く人は、新旧とりまぜて映画とアニメを見ながら文芸書に取りくんでみたり、昔の漫画を思い出したり、お国の先行きを心配したりしております。

記事中の色つき文字は、映画中の台詞・挿入歌からの引用です。あらすじは、あまり申しませんので、楽しみに御覧ください。取り上げる作品は、暴力・エロスなど特殊な要素を含んでいることもあります。

ときおり、耽美・BL・同人・LGBTに言及します。いずれの分野からも、偏見と差別と自虐がなくなるといいと思っております。

「二次創作の責任を二十四年組に押しつけるな」「実在同性愛者に甘えるな」が基調です。

全体として、二十四年組ファンが社会学者に物申すという珍しい構図。一部勘違い同人を叱責することによって全体を守るという意図もあり、ときにかなり辛口です。

記事は時々予告なく手直し・削除・分割しております。保存は個人的閲覧の範囲で、お早めに御随意に。転載・改変利用は固くお断り申し上げます。

解題


Casketとは、玉手箱。

でも検索すると棺桶がならびます。来世まで持っていきたい好きな作品の記録帳とご理解ください。