15, 2015
【1940年、東宝『支那の夜』】

古い映画を年代順に見る冬休み企画。愁いは清し、君ゆえに。美しい映画だと思います。カメラの性能は決して良くありません。視野というか、撮影範囲が狭く、画面が丸いのです。でも構図には工夫が見られます。BGMは殆ど使わず、登場人物の心理を丁寧に「絵」で語っています。後半におけるミュージカル映画としての聞かせどころも、鳴らし過ぎ感がなく、締まりが良いです。編集にも間延びしたようなところがありません。ひじょう...

【1940年、東宝『支那の夜』】

 15, 2015   -

 16, 2015
【1944年、東宝『加藤隼戦闘隊』】

冬休み企画その2。「どうやって撮ったんだ!?」と開いた口が塞がらなくなる場面の連続です。空中戦は実戦の記録映像なのか……?敵機には出演交渉したのか……?爆撃による地上物の連続爆発は、いくらなんでもミニチュアだよな……?思わずまばたきが減っていたようで、気づいたら目が痛くなってました。ドライアイにはお気をつけください。冷静に考えると、対空砲や機銃を浴びながら実戦を撮影しても、回収できる保障がないので、再現な...

【1944年、東宝『加藤隼戦闘隊』】

 16, 2015   -

 17, 2015
【1946年、大映『七つの顔』】

冬休み企画、その3。オーソン・ウェルズがいて、多羅尾伴内がいて、フィルム・ノワールがあって、ルパン三世がいて、そのアニメ化があって、江戸川コナンがいて、猫の恩返しもある。アニメは最初からコピーのコピーのコピーです。コピーであることが悪いのではありません。コピーして出来たものの質が低いときが問題なのです。人材をゲーム業界に取られている、パチンコの仕事を受けることで精一杯なんて事情があるのかもしれませ...

【1946年、大映『七つの顔』】

 17, 2015   -

 18, 2015
【1951年、松竹『鞍馬天狗 角兵衛獅子』】

花咲かば。告げんといひし山里の。使いは来たり、馬に鞍。最初から最後までカッコいいです。アクションシーンの連続です。「日本の古い映画なんて」と思うなら、外国映画だと思えばいいです。風俗があまりにも違うので、いまの日本人と同じとは思えません。異国情緒のつもりで楽しめばいいです。セットが豪華で、クレーン撮影もマット画も見事なもので、ミュージカル映画としての聞かせどころもあり、編集も惜しみなく、日本映画の...

【1951年、松竹『鞍馬天狗 角兵衛獅子』】

 18, 2015   -

 19, 2015
【1958年大映、市川崑『炎上』】

観ると良い映画。格調高い文芸作品。笑えるとか泣けるとか萌えるとかそういう娯楽要素はバッサリ切って捨ててあります。三島由紀夫『金閣寺』が原案で、取調室における回想として始まる、犯罪者の内面描写です。冒頭に「これは架空の物語である」旨、ていねいな注意書きが示されます。お寺の名前は「しゅーかく寺」に変更してあります。被差別が重要なモティーフになっており、いわゆる差別用語に傷つく若者たちの姿が直截に表現さ...

【1958年大映、市川崑『炎上』】

 19, 2015   -

 20, 2015
【パゾリーニ、1964年『奇跡の丘』】

あるいは、マタイによる福音書。原題がそのまんまである通り、大ロケーション敢行・大量エキストラ投入によって、イエス誕生から受難・復活までを真正面から描いた大叙事劇。モノクロ。エピソードの数々は、キリスト教徒にとっては一般教養以前の基礎の基礎なので、「ここは○○の街」なんてナレーションも字幕も入りません。その今さら映画化するようなものでもないことを、あえて撮ってみたのは、ルネサンス絵画や絵本などを通じて...

【パゾリーニ、1964年『奇跡の丘』】

 20, 2015   -

 17, 2015
【月も曇らぬ日の本や。~高畑勲『かぐや姫の物語』】

ここまで来たのか。ここから再び立ち上がって行けるのか。アニメは伝説になろうとしています。ディズニーは、日本人が求めていたものがセル系アニメではなかったことを証明してくれちゃいました。アメリカ映画界は、鷹揚にもウォルトを追撃した日本人へ勲章を与えて労をねぎらった格好ですが、「これにて一件落着」というつもりもあるのかもしれません。『アナと雪の女王』を観た少女たちが気に入ったのは、まるで夜の歌姫のように...

【月も曇らぬ日の本や。~高畑勲『かぐや姫の物語』】

 17, 2015   -

 22, 2015
【らせんの素描。】

1980年代の映画です。まだ洋画による美化されたイメージが生きており、AIDSの発生を背景にしたバッシングも強かった頃に、勇気をもってカミングアウトしたゲイ男性たちの日常を伝えるドキュメンタリー。金髪でも、美少年でもない、ふつーの日本のお兄ちゃん・おっさん達の穏やかな表情を静かに映し出した良作です。お芝居をしたり、詩を朗読したり、歌を唄ったり。のびのびと自己表現したいだけ。好きな人と一緒に暮らしたいだけ。...

【らせんの素描。】

 22, 2015   -

 24, 2015
【映画『ハリー・ポッター 死の秘宝 Part1』】

トビーに助演妖精賞あげてください。原作ともども、毎回ハッピーエンドというお約束を繰り返さずに、商業性が犠牲になりそうな危ういところまで踏み込んで、キャラクターを成長させていくシビアさは見習いたいところです。いじめっ子一家もいなくなってしまうと寂しい冒頭から、おなじみキャラクターが勢ぞろいして「ハリーだらけ」になるファンサービス、CGであることが分かっていてもなお見ごたえのある逆走カーチェイス。間然...

【映画『ハリー・ポッター 死の秘宝 Part1』】

 24, 2015   -

 30, 2015
【ハリー・ポッターと死の秘宝 part2 (2011年)】

教訓1:部下は大切にしましょう。 2:母ちゃんを怒らせると怖いです。アズカバンの番人を天井から吊るしてみたいな、USJへ行けばモビール飾りが売ってるのかな、などと思いつつ……原作を読んでしまうと「原作とちが~~う」という点が気になって、映画そのものの呼吸を見誤るので、原作は後回しです。【静けさが生む風格。】画面が白黒で、血の色を表現できなかった時代の映画には、残酷さを売りにしない品の良さがあったと思...

【ハリー・ポッターと死の秘宝 part2 (2011年)】

 30, 2015   -