記事一覧

本年もよろしく諸注意お願い申し上げます。

皆様よいお年をお迎えのことと存じます。本年もよろしくお願い申し上げます。昨年に引き続き、映画等の鑑賞記と、特殊な創作分野に言及することの二本立てになりそうです。ときどき現実の社会問題に疑問・苦言を呈するということもございます。わざと特殊分野の話題につなげて行くつもりで映画を観ているのではないのですが、映画に表現された社会問題から、女権運動の負の側面を連想することは多うございます。以下、諸注意を申し...

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不思議な著作権問題。~中年と若い人に贈る言葉

著作権保護の強化という話に同人があわてふためくというのは、考えてみると奇妙な話なのです。まず、有名キャラクターの「イメージ」を利用したパロディという技法そのものを禁止すれば『妖怪ウォッチ』を放映できなくなります。手塚治虫の漫画作品は再版禁止です。有名な台詞を利用することを禁止すれば、『クレヨンしんちゃん』の劇場版は文化庁メディア芸術祭受賞作なのに再上映禁止です。むしろ国民的損失であり、みんなの迷惑...

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二次創作は、読みたいと言ってくださる方々に支えられています。

漫画アプリのテレビコマーシャルを観て「ちゃんとペンとインクで描いてる(涙)」と喜ぶ今日この頃でございます。守るべき伝統もあれば、克服すべき勘違いもあります。まず申し上げておきますと、同人活動はあなたの学業成績を悪化させる危険性を高め、人生を変えてしまう恐れがあります。未成年者・ヤングアダルトを問わず、周囲の人から勧められても決然として断る権利はあなたにあります。摂食障害を回避するために二次創作BL...

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創作ファンは国民の一部にすぎません。

1960年に20歳で、シュプレヒコールったりジグザグったりしていた人は、今年77歳です。(!)1990年代には50歳代でしたから、大学教員としてゼミ生に影響力をふるっていた可能性があります。そのゼミ生が、いまや40代です。マルクス主義的発想・口調が無反省に受け継がれちゃってる可能性は、けっこうあります。いま20代のゼミ生がBLを研究題材に取り上げると、自分の指導教員をすごい勢いで批判することになる可能性もあるので留...

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BLは、男性中心社会における既成概念の追認にすぎません。

BLと呼ばれるようになった表現分野については「男性中心社会を否定しているのか、肯定しているのか」、まさにマルクス主義的な議論が行われていたわけですね。けれども、実態は「男性が権力をにぎると、異性ばかりか自分の後輩にまで性的な意味で手を出すことがある」という伝説に依拠しているにすぎません。また、かならず男女の真似をするというステレオタイプに基づいている。その際、年少者のほうが女に見立てられるというの...

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若い人が、おとなの女にはついて行けないと言っているのです。

「いまの若い人々からは、同人・BL作品といえども多様化を求める声が挙がっています」という報告をしている時に「20年前にはエロが売れたんだよ! みんな私の同人誌を買いに来たよ!」と言われても困るのです。まさに、そういう「昔とった杵づか」というつもりの中年が過激なものばかり発行するから、若い人が「私の読みたいものがない」といって嘆いているのです。歳を取るにつれて、従来のものに飽きてしまい、刺激ににぶくな...

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あわててクレームすると、お局さま編集者が威張っていることになってしまいます。

BL周辺が常に騒がしい理由の一つは、内部抗争があることでございまして、とくに市販作品の話をしている時に同人系が対抗意識を燃やして難癖つけてくるのは困るのです。もともと「BLにエロはいらない」とか「10ページに1回エロを書けなどと言われたくない」とかいうのは、市販作品の制作に当たって、出版社の編集者が偏見を持っているので困るという、プロ作家およびファンの愚痴なのです。アマチュア作家なら、自分の思った通...

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女性が『薔薇族』に文句言う筋合いではありません。

1975年のコミケ初開催に15歳で参加した人は、1980年には成人します。人によっては実家を出て、一人暮らしを始める。すると親に気兼ねせずに成人向け雑誌を講読できるようになるわけです。すると、女性が『薔薇族』の内容に難癖つけることも起きる。……いや、だから。なぜそこでクレームする!?ツイッターなどの無かった時代ですから、わざわざ手紙を書いて編集部へ投書したか、わざわざゲイバーへ押しかけて直談判したですな。そら怒...

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「私たちのもの」だから、フェミが責任取りましょう。

「男同士は異常だ」と書かれた創作物を読んで興奮した若い女性が、わざわざゲイバーまで押しかけて来て、我々に対して下品な質問をして困るので、対応してほしい。ゲイコミュニティがこのように訴えてきた時に、フェミニストの答えが「そのような創作物は私たちのものです!」では、お話にならないのです。ゲイコミュニティは最初から「あのように失礼な創作物は、あんた達のものだろうから責任取ってくれ」と言ってきたのです。彼...

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同人やっていた中年と、『薔薇族』クレーマーの危険な類似。

唐突なようですが、全体主義ってのは、内部に多様性を含んだ包括主義ではありません。誰かの一存に他の「みんな」を従わせようとする危険思想です。さて。当方は、もともと「1970年代の作品が懐かしいですね」って言ってるだけのものです。『ヤマト』『ルパコナ』など、例を挙げるまでもなく、最近のアニメ作品は1970年代作品に直接トリビュートしているものが多いので、思い出す機会も多いからです。その一環として「二十四年組の...

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二次創作BLの自己中心主義に自分で気をつけましょう。

なんの話題でも、それ自体の文脈に沿って理解することができずに「でも私の場合はね」と論点をすり替えようとする人は、もともと自己中心的だということができます。すでにご承知の通り、二次創作BLというのは、有名キャラクターを適当に見つくろって利用する創作技法ですから、ひじょうに自分勝手なものです。ですから、もともと自己中心主義な人が引きつけられて、入って来てしまうことがあります。とくに「山も落ちもない」と...

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BLは、もともと女性文化の多様化です。

父親の思い出をつづって、文章力を認められた森茉莉。女だてらにSF・ゴシックロマン・歴史に造詣があるところを見せた二十四年組。ついでに白洲正子。検閲制度が廃止された戦後社会にあって、例外的に教養を高めた女性の中から「男の世界ではこういうこともある」という暴露がなされたわけですね。三島由紀夫も寺山修司も舌を巻いた。そこに表現されているものは、やっぱり男性の性的関心の独善性である。年上の者から誘われ、受...

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「解決すべき問題を、ひとつずつ紙に書いてみようよ」

HTML文書でもいいです。「10個ぐらいの個別の問題を順に解けばいいだけ」です。(参考:糸井重里・池谷裕二『海馬 脳は疲れない』p.286)すると「ここは関連づけて考える必要がないところなのに混同されている」とか、これは創作物の特性として当たり前のことなのにBLだけがおかしいことにされているのは、むしろおかしいといったことが見えて来るわけです。例えば「もともと権力者が若者を搾取する」という古典的ステレ...

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アプレゲールの終焉。

1980年代を知っている人は「若者=非行文化、オジ・オバ=保守派」という二項対立の中に生きています。けれども自分自身がオジ・オバになってしまった今、ほんとうに若い人を困らせるのが、中年の不良ごっこです。若い頃には、自分自身が「お母さんは頭が固い。私のやりたいことに口出ししないで」って言っていたはずです。それが今では、ほんとうに若い人から冷たい眼で見られているのです。性的な意味で過激な(二次創作)BLの...

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BLは純文学と漫画とアニメを混合させたプチブル文化です。

1949年に三島由紀夫の自伝的小説があって、1961年に森茉莉の空想的小説があって、1971年にヴィスコンティの映画があった。それより前に「一人でアニパロを思いついて同人誌を発行していました」という人がいるなら見せてくださいってことですが、1971年の時点では、まだアニメのほうが成長していないのです。今でいう二次創作BLというものは、無知な少女が少年漫画を読んでいるうちに、ある日とつぜん組み合わせることを思いつい...

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男女に興味がないことは、男同士に興味があることの理由にはなりません。

ゲイコミュニティが「弱者同士の連帯したい」という女性に望むことは、彼ら同士の連帯のための静かな時間を邪魔しないことです。彼らのプライバシーを尊重し、女性には関係のない質問をしないことです。「連帯」という言葉を女性に都合よく勘違いすることではありません。お店の経営者の中には、勘違い女こそ再教育して「アライ」にしてしまえばいいという方もあります。一理あります。ただし「誰がやるんだ」という問題が残ります...

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「同人はフェミとは別」なら、同人さんは黙っていて下さって結構です。

当方は、基本的にプロ作品のファンとして、その書評をするかたわら、一部の社会学者・評論家・書評者が「プロも自虐していた」という認識を前提に議論を構築しているのは間違いであると指摘しているものです。他人様のブログやお店の商品レビュー欄に書き込むと殴りこみになっちゃいますので、自分のブログで「中年の主張」してるってだけです。もし同人さんが「同人はフェミとは別だから、フェミが言ったことは同人とは関係ないの...

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アダルトチルドレンは、言い訳になりません。

今、ここで、おとなになればいいのです。SNSにおいて他人の人権に配慮し、礼儀正しい言葉づかいを心がけることによって、おとなになればいいのです。若いゲイの将来に配慮して、新宿二丁目では自分が遠慮するということを通じて、おとなになればいいのです。愛情表現のつもりで他人に噛みつくことを我慢することによって、おとなになればいいのです。表面的に学術用語のようなものだけ覚えて、自分で自分にレッテルを貼って、自...

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もう、ディープとライトの二項対立は無用です。

戦中はもちろん、戦後まもなくの実写映画は、記憶が新しかったので軍隊関係の描写がほぼ正確です。もちろん何事も鵜呑みにはしないのが最大の前提ですが。1970年代になると、漫画チックな誇張が混入してくることがあって、実写映画といえども信用できなくなって参ります。1990年代以降は、インターネットの普及により、情報交換が盛んになって、素人もだいぶ知識をつけました。その間の1980年代には、プロ小説家の作品といえども、...

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日本のサブカルが田舎くさいというのはですね。

誰かが言ったことがタイムラインに乗って流れて来たもので、リツイートがなされたということは多くの人が同感したということですから(反感を持った人がさらした可能性もありますが)、最初に言ったのが誰かはもういいです。当方の目的は個人攻撃ではなく、発言内容そのものの批評です。前にも書いたんですが、もう一回書いてます。さて。まず「日本の」と言っている以上、比較の対象が海外です。ありていにいって、ビートルズやM...

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妖怪「同人もどき」のしわざです。

ウスラカゲ族。学業に行き詰まりを感じている暇っぽい青年(女子の部を含む)に取りついて、漫画と小説を混同させ、二次創作で簡単にかせげると勘違いさせてしまう。妖怪不祥事案件で言うところの「一生アニパロ同人で食っていけるつもりだったから就職しなかったのに、人気が低下したのでアブハチ取らずになってしまい、生涯賃金を棒に振っちゃった件」を引き起こす恐ろしい妖怪。被害者の人数は確認されていませんが、1985年頃か...

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同人活動を始めるのも辞めるのも、自己判断・自己責任です。

まず、ウィキペさんの「迷宮(同人サークル)」記事は、感動的な名文であって「奇跡の6年間」を懐かしむ人が書いているのです。少なくともそういう人が書いた文章を参考にしている。ただし、ファンクラブが増えたせいで間違いが起こったというふうに読めるので、もともと二次創作に反感を持っている人が読むと、敵愾心を強めるだろうなという危惧はあります。当方の危惧の背景には、すでに二次創作BLに反感を持つ男性によって、...

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結婚しなくても母親もどきになることは出来てしまいます。

差別的な同人と表現規制大好きPTAは似ている、という本当にあった怖い話。まず、当方は1980年代の白泉社『花とゆめ』誌上で同時に連載されていた『ガラスの仮面』と『スケバン刑事』と『パタリロ!』を毎月2回読んでいたものです。左から順に、女流少女漫画・男流少女漫画・男流美少年漫画ですね。和田慎二というのは、ごく当たり前に少女読者に人気があったことと思いますが、いっぽうで早い時期から「ロリータ・コンプレック...

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女性のビジネスを危険にさらしているのは誰ですか?

「BLはビジネスだからジェンダー論とか関係ないのよ」などとわざわざ言って来る人もあることですが、そのビジネスに女性が参加できることがすごいのです。女性の「ビジネス」が自らの肉体を売ることではないことがすごいのです。進駐軍の肝煎りで参政権を保障されても自分の名前も書けない女性がいた時代があったのです。十歳から子守りの「ねえや」として働き、十五で嫁に行き、十六で産後の肥立ちが悪くて亡くなってしまったと...

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少女漫画の代償説は、論理的ではありません。

単純に、論理の問題です。いろいろな記事の中で言ってきたことですが、一度、手短に言っておきます。少女漫画が読めないからといって、BLが読めるとはかぎりません。世の中には性的な話題が全般に苦手で、ディズニープリンセスのハッピーエンドとしてのキスシーンも苦手で、BLも読めないという女性がいます。少女漫画が面白くないという人は、BLも読まなくてもいいのです。たとえばの話、蟹が食えないからといって、海老を食...

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もう一つの「同人はフェミとは別」の意味。

まず、BLの母親トラウマ原因論も論理的ではありません。もし、二次創作BLファン全員が「私の場合、厳しい母親がトラウマになっているので、アニメキャラクターを無断利用せざるを得ない」と言うなら、母親を集めて再教育すれば、著作権問題がなくなることになってしまいます。旧式なBL論は、市販の中高生向け漫画雑誌によって二十四年組以来のプロ作品を鑑賞する少女と、とっくに成人していた二次創作同人を混同していたので...

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大人になれないから仕方がないということは、ないです。

「男女の性交ができないからといって、男同士の性交について質問しない」と自分で決めればいいだけです。「職場で『未婚者、未婚者』といって侮辱されたからといって、自分より若い人を差別したり、人前で下半身の話をしたりしない」と自分で決めればいいだけです。「虐待の連鎖を自分のところで止める!」と自分で決めればいいだけです。すこし前まで、こういう考え方ができない人は、けっこういたのです。支配的だったと言っても...

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女にもゲイにも自分の世界がある。

まず、女性の未婚者が「未婚者・未婚者といって侮辱」されない権利というのは確かにあります。それが損なわれる場合も多いです。また「産めないの?」などと揶揄されることもあります。さらに男性が「俺は独身女性の生活に興味がある。一人でいるとき何してるの? やっぱりBLやレディコミを読んで興奮してるの?」などと、質問を装った性的いやがらせすることもあるでしょう。それに対して女性が「余計なこと言わないでください...

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1980年代の二次創作BL小説同人の勘違い(1)

「同人誌とはアニパロです!」と言っちゃうレベルの同人および同人誌即売会一般参加者における無根拠な優越感という話。まず「コミック」マーケットとは、その名の通り、漫画同人会の集合です。大学生・高校生による部活動の一種だった同人会が卒業とともに自然解散して、もともと熱心に描いていた者だけが、そのまま同人会を名乗って、同人雑誌の執筆・出展(=即売)を続けているということもあります。「看板作家=編集長」とい...

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1980年代の二次創作BL小説同人の勘違い(2)

1969年初頭に連載開始した、わたなべまさこ『ガラスの城』が小学館漫画賞を受賞しておりますが、これは従来型の少女物語の行き着いた先のホラーまたはサスペンスですね。当時の少女は「怖いけど面白い」と思ったことでしょう。女子高生どうしのイジメは『青い山脈』にも描かれているとおりで、古いテーマです。吉屋信子の作品の要素の一つでもありますね。それが、ここまで来てしまった。少女が男性顔負けの権力を持てば、こういう...

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Misha

Author:Misha
スマホ時代にさからう評論系長文ブログ。冷静に通読できる大人の読者様を想定しています。

「若い人」に直接呼びかける文章は、18歳以上のヤングアダルト対象です。高校生は受験を最優先してください。

書く人は、新旧とりまぜて映画とアニメを見ながら文芸書に取りくんでみたり、昔の漫画を思い出したり、お国の先行きを心配したりしております。

記事中の色つき文字は、映画中の台詞・挿入歌からの引用です。あらすじは、あまり申しませんので、楽しみに御覧ください。取り上げる作品は、暴力・エロスなど特殊な要素を含んでいることもあります。

ときおり、耽美・BL・同人・LGBTに言及します。いずれの分野からも、偏見と差別と自虐がなくなるといいと思っております。

「二次創作の責任を二十四年組に押しつけるな」「実在同性愛者に甘えるな」が基調です。

全体として、二十四年組ファンが社会学者に物申すという珍しい構図。一部勘違い同人を叱責することによって全体を守るという意図もあり、ときにかなり辛口です。

記事は時々予告なく手直し・削除・分割しております。保存は個人的閲覧の範囲で、お早めに御随意に。転載・改変利用は固くお断り申し上げます。

解題


Casketとは、玉手箱。

でも検索すると棺桶がならびます。来世まで持っていきたい好きな作品の記録帳とご理解ください。