Misha's Casket

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CategoryBL論(2017Apr.) 1/2

当方のBL論は「男性中心社会に対する皮肉」への皮肉です。

1990年代の女性研究者たちによるBL弁護というのは「二次創作BLしか読めないので同人誌即売会へ来た少女」という象徴的存在を仮定し、これを弁護するために、いろいろと理由をこじつけたものです。なので、すべてに対して「だからといって、二次創作BLである必要はない」という反論が可能なのです。問題は、調査・研究・ディスカッションのプロであるはずの人々が、その程度の低レベルな言説で自己満足していたことなのです。...

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少女の弱者特権時代の終焉。~フェミニストの定年退職

なぜ最近、急に同人・BLの立場が悪くなったのか? それは「少女の弱者特権」ではなかったか? そう言えば通用するのではなかったか?確かに今でもそう思っていて、自分のことを「女の子」とか「女子」とか「少女」とか「おとめ」とか「ガール」とか称する人もいます。けれども、それが免罪符として機能しなくなったのが現在の現実です。なぜか?1990年代が終わるまで、BL(市販品)・二次創作BL(同人活動)を「少女が読む...

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BLも「いやなら読むな」では済まないです。

なぜ、ゲイコミュニティが女性に向かって「我々は正常位ができない」とか、しょーもないことを言って来るのか?彼らに面と向かって訊いちゃう女がいるからです。「BLに書いてあるみたいなことって本当にできるんですか~~?」とか。わざわざゲイバーまで行って。だから彼ら自身に向かって「女が書いたものが気に入らないなら読むな」では済まないです。彼ら自身は読みたくもないと思っていても、わざわざ女のほうから「あたしが...

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その二次創作BLは、本当に部分的だったから売れなくなったのです。~バブル崩壊と同人

まず、1970年代プロ作品を念頭に置いたBLの本質論。その後、例によって変なクレームの検討。という順序で論述を進めます。男性作家が女性を主人公として、その心理を女言葉を使って描写することは、もう室町時代から行われていたと言っていいでしょう。能・浄瑠璃・歌舞伎の脚本などを含めることができるからです。男性映画監督が女優を用いて女性の一生を描写することもよくありますね。この場合「このような差別的な悲劇をまた...

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女性がゲームをしないのではなく。~不況時代の営業戦略

女性はビデオゲームをしないのではなく、理解できないのでもありません。男性のゲーム企画者のほうで「イケメン・キャラクターを起用する」という発想を持つことが遅れたのです。男性ナルシシズムをむき出しにした髭のキャラクターや、筋肉質なキャラクターではなく、宝塚の男役のような金髪美青年キャラクターが戦うゲームにすればよかっただけのことなんですが、それが成されなかったのです。1970年代以来、若い女性がテレビアニ...

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少女だけが注目されたのです。~不況時代の営業戦略2

総務省が発表している出生数の変動を示すグラフを見ると、1974年と1975年には、ものすごい落差があります。もはや申すまでもないように、年間出生者数は1975年に前年比で激減して以来、二度と回復していません。右肩下がり。1975年に生まれた子たちが15歳になるのが1990年です。その後、待っても待っても子どもの数は増えないわけで、玩具会社・出版社などにとって死活問題となったことでしょう。いっぽう、1974年までに生まれた世...

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BLは女性の自由が認められた結果です。

団塊の世代というのは、1947年から1949年に生まれた人々のこととされています。女流漫画家の「二十四年組」というのは、1949年前後に生まれた人々という意味なので、団塊の世代の一部です。いっぽう、第二次ベビーブームというのは、1971年から1974年のことです。1971年に、団塊の世代のなかで一番年上だった人は、1947年の生まれで、24歳でした。1974年に、団塊の世代のなかで一番年下だった人は、1949年の生まれで、25歳でした。...

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自由恋愛を楽しむ重たい女と、BLが提供する幻の自由。

小津安二郎『早春』(1956年)・木下恵介『香華』(1964年)には共通要素があって、派手な女ですね。パッと目を引く顔立ちで、本人も自信があって、小娘みたいな衣装が好きで、カッコいい人と自由恋愛がした~~い、毎日つまんな~~い、なんか面白いことない~~? というわけですが……男に依存しているだけですね。結局めんどくさがられる。男の家族からも嫌われる。百歩譲って「結婚制度があるから悪い。自由恋愛推奨」というの...

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創作物の感情移入とは。~「山も落ちもない」の逆説

まず創作物における感情移入とは、主人公の事情が丁寧に説明されることによって、鑑賞者の心の中に少しずつ共感が育って行くことを言うのです。六畳二間のせまい自宅で目覚めて、ひなびた風景の中を歩いて駅に行って、電車に乗って、都心の建物が映されて、その一室に座って事務仕事して、隣席から「今夜どうだい」なんて誘われて、「部長がお呼びですよ」なんて声もかけられて、「具合はどうだい」なんて言われて、だんだん事情が...

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すべて女の同人がやったことだと言いたいなら、さっさとゲイに謝りましょう。

1970年代に二十四年組による美少年漫画の少女向け全国誌掲載を決定したのは、その発行元である大手出版社に勤務していた男性編集長です。また1990年代に「ボーイズラブ」という言葉を発明したのは、出版社を経営していた男性とされています。彼らが売ったものが、ゲイバーにおける人権侵害の原因になっているとゲイコミュニティが指摘して来たのであれば、プロ創作家だけが責められることではありません。出版社の経営者および編集...

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