記事一覧

糟取雑誌とは。

【糟取】1:「かすとりしょうちゅう(糟取焼酎)」の略。2:米または芋から急造した下等の密造酒。第二次世界大戦直後、盛行した。【糟取焼酎】 酒糟を蒸溜してつくった優良な焼酎。《季・夏》【糟取雑誌】 下劣、扇情的な内容の記事を主とする雑誌。「かすとり(糟取)2」が下等であること、また、三合で酔いつぶれるのと、三号でつぶれる(廃刊)ことにいいかけたことによる。だそうです。「糟取」の第一義と第二義の意味合...

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親が同人やらせるからいい、というわけではないです。

現代では、親が都心部にアパートを借りてやって、子どもに二次創作同人活動させている例もある、という声もあります。それを聞いた一般の皆様が「じゃあいいよ」と言ってくださるとはかぎりません。世の中には、子どもに見張りさせておいて、親が泥棒するということもあります。それを聞いた一般社会が「じゃあいいよ」と言ってくれるわけではありません。「そういう連中は親子そろって逮捕しろ」と言われた時には、やっぱり「でも...

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むしろ、パロディに失礼です。~二次創作の自治を守るために必要なこと

学童期を脱した男性の鑑賞に耐えることを想定して制作されたSFアニメの好調と、同じ年齢層の女性を狙った美少年漫画の流行が同時に起きたので、混ぜてはいかんものを混ぜちゃったという同人がいたのです。どっかに。それ自体は同人にとって自然なことで、むしろ「同人プライド」と言えるのです。もともと漫画は「ポンチ絵」と呼ばれていた時代から、政治家をパロディにしていたものですね。だから漫画同人が、なんでも世上で流行...

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海外と連帯できると思った日本フェミニストの誤算。

異性装や同性愛が厳しい宗教的タブーとなっている国・地域において、あえて女流がそれを主題として創作することは、男性に対するラディカルな挑戦を意味するのです。とくにキリスト教の神は、「父と子と」というくらいで、女神として示される神格ではありません。その戒律に挑戦するということは、女性は神をも疑う・教会の権威を否定する・市民社会を否定するという、激烈なレジスタンスを意味するのです。けれども、女装の男性を...

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BL界のアバンゲール、アプレゲール。

1970年代には、今でいう二次創作BL同人は、当時流行していたテレビオリジナルアニメに対する著作権問題を理解しており、アニメ自体の熱心なファンによる自主検閲を回避するとともに、二十四年組とは直接の関係がないことを示すために、自分たちだけ自虐しました。並行して、早くも一部がゲイコミュニティとの軋轢を経験したようですが、これに対しても同人のほうが「絶対に本物を怒らせるな」という訓戒を共有することで対応しま...

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当方の同人・BL論を、ひとことで言ってみる企画。

当方の同人・BL論の基調は「言葉に気をつけましょう」です。一般の皆様を本気で怒らせないためです。一般の皆様とは、ゲイコミュニティを含めて、同人・BLファンに共感的でない人々。すなわち国民(および海外)の大多数。その一部はインターネット利用者であり、SNSという公共の場を共有する人々です。彼(女)らに対して、日本の同人・BLファン特有のブラックジョークも、甘えの構造も、通用しません。もし、日本の同人...

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認識の浅いクレームを受けると、疲れる。

日本の女性は自分で出版社を立ち上げていませんって言ったら「BLはジェンダー論っていうよりただのビジネスなのよ」って言って来た人があった時、当方は、なんかもう、ぐったり疲れたのです。ただのビジネスだからジェンダー論ではないってことはないのです。女性がその「ただのビジネス」に参加できるのはなぜかをジェンダー論で読み解くこともできるし、ほかの学問の理論を適用して研究することもできるのです。ジェンダー論に...

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BLは、ジェンダー論でもいいのです。~日本の特殊性

女性が男性の最もいやがる主題で原稿を仕上げて、それを男性出版人に見せたとき、その場で通報されたり、殴られたりしないというだけでも、すごいことなのです。海外には、作品そのものは世界的にヒットして、映画化もされたけれども、身の危険を感じて亡命したという女流作家がいるのです。けれども日本では栗本薫も竹宮恵子も亡命していない。萩尾望都が美少年趣味をモチーフ(の一つ)にした作品を上梓しているからといって、紫...

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BLは、ただのビジネスだから自重しましょうって話です。

そもそも「ゲイコミュニティから苦情があった」という話がなければ、「同人の中からはそういう人を出さない約束です」というお話をする必要もないです。二次創作の権利について勘違いしているアカウントがなければ「著作権侵害はフェミニズムでは弁護できないです」というお話をする必要もないです。ありていに申しましょう。不心得者がいるから叱っているのです。えらそうに「同人はフェミとは別よ」という人は「だから自分で責任...

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同人はフェミとは別だから、自分で責任持ちましょうって話です。

心構えを説く記事なので「いますぐ責任とってどうこうしろ」という話ではないですから、まず落ち着いてください。おまけ付きなので、ゆっくり御覧ください。さて。二次創作BLは、二つの問題を抱えています。二次創作の部分と、BLの部分。つまり、著作権と、同性愛差別です。どちらについても、作者・読者を弁護することは可能です。ただし論拠が違うのです。確か黒澤映画『醜聞』に「誰であっても弁護する」という法律家が登場...

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Misha

Author:Misha
スマホ時代にさからう評論系長文ブログ。冷静に通読できる大人の読者様を想定しています。

「若い人」に直接呼びかける文章は、18歳以上のヤングアダルト対象です。高校生は受験を最優先してください。

書く人は、新旧とりまぜて映画とアニメを見ながら文芸書に取りくんでみたり、昔の漫画を思い出したり、お国の先行きを心配したりしております。

記事中の色つき文字は、映画中の台詞・挿入歌からの引用です。あらすじは、あまり申しませんので、楽しみに御覧ください。取り上げる作品は、暴力・エロスなど特殊な要素を含んでいることもあります。

ときおり、耽美・BL・同人・LGBTに言及します。いずれの分野からも、偏見と差別と自虐がなくなるといいと思っております。

「二次創作の責任を二十四年組に押しつけるな」「実在同性愛者に甘えるな」が基調です。

全体として、二十四年組ファンが社会学者に物申すという珍しい構図。一部同人を叱責することによって全体を守るという意図もあり、ときにかなり辛口です。

記事は時々予告なく手直し・削除・分割しております。保存は個人的閲覧の範囲で、お早めに御随意に。転載・改変利用は固くお断り申し上げます。

解題


Casketとは、玉手箱。

でも検索すると棺桶がならびます。来世まで持っていきたい好きな作品の記録帳とご理解ください。