記事一覧

そして『理由なき反抗』には理由がある。

Please relax!1955年ですよ。オーバーロード作戦(1944年)から11年ですよ。ヒロインのジュディが16歳になったばかりらしく、プラネタリウム見学へはジュニアとシニアの2学年が行ったので、チキンレースに関係した全員が16歳か17歳って設定。戦争中には5~6歳の子供ですね。ほぼ、戦争を知らない世代といっていいでしょう。10年前の若者は英雄。50~53年の朝鮮戦争に出たお父さん、お兄さんも英雄。じゃあ、革ジャンとジーンズと9...

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そして『フル・モンティ』を観て泣く。

1997年、アメリカ。20世紀FOX。『エクソシスト』もそうだったけど映画の前評判や煽りって実際の作品の本当の見どころと違っていることがあって、これは確かに粗筋を言ってしまえば「失業の苦しまぎれに男性ストリップに挑戦する素人どもを描くコメディ」なんだけど、実はそんなに笑い転げるようなナンセンスギャグやブラックジョーク的なものではなく、じんわりハートフルホームドラマなのでした。音楽がノスタルジックでカッコ良...

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貝殻は盗ませないわ。『007/ドクター・ノオ』鑑賞記

盗まれてもいいです。てかタランチュラになりたいです。もうガラス越しでもいいです。てかワルサーPPKになりたいです。いや、PPか?……いや、これはもうキャアキャア言えばよろしいよね。世界中の男と女を疼かせた、ショーン・コネリー様のジェームズ・ボンド様ですわ!熱心なファンが拾い上げたこぼれ話や薀蓄がネットにも一杯。大事な銃器の間違いはご愛嬌ですが……なぜあの程度の映り方でお分かりになるの皆さま。1962年度作...

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1955年アメリカ映画『エデンの東』視聴記。

初めて観ましたごめんなさい。子供のころテレビで観た『なつかしの映画音楽』みたいな番組で、若い男と女が顔をくっつけてるような絵が映って、ノスタルジーな音楽が鳴って。なんか首筋がかゆくなるような恋愛映画だと思ってましたごめんなさい。でもおかげで何の前情報も入れずに今回ぶっつけ本番状態で観たので良かったです。キビキビとサスペンスタッチで刺激的で面白かったです。『イブの総て』が1950年。『裏窓』が1954年。『...

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『バグダッドの盗賊』3本。

24年フェアバンクス版、40年 Sabu 版、61年リーヴス版。バグダッドの街を観ると「グライドで飛んだっけなぁ」と『キンハー』を思い出します……バグダッドの街でコソ泥をして暮らす若者が、宮殿のお姫様と互いに一目惚れ、魔法の宝を手に入れて、彼女と父王の危機を救う。『千夜一夜物語』のエピソードを自由に組み合わせた物語。それぞれの味わい。【24年フェアバンクス版】面白かったのよ! 続きが気になって気になってさ! 見入...

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1955年イギリス映画『暁の出撃』視聴記。

クレジットに習って実在の第617中隊と御遺族の皆さま、あわせてルール地方の皆さまに哀悼の意を捧げます。総力戦はどちらにとっても悲惨です。映画評だけど事実に基づいているので面白かったで終わらせるわけにいかないです……「でっかい反跳爆撃でルールのダムを壊し隊」実施部隊の指揮官による手記に基づくドキュメント。英空軍全面協力により当時の実戦機を使用した長く美しい空撮と、風防越しに回転する風景の臨場感。……なんて...

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1970年アメリカ映画『戦略大作戦』視聴記。

これはいい! Σd(゚∀゚d)イカス! たぎった!!! テリー・サバラスだけに、かっこいいとはこういうことさ!!!アメリカ視点で観れば。以下、ネタバレ一杯です。***独立 愚連 小隊、金塊強奪の旅。基本的には連合軍上陸後のフランスで、戦場を舞台にした「なんちゃってアクションコメディ」なんだけど、その「舞台」の造りようがすごい。オープニングから迫撃砲の雨あられ、大掛かりな街頭セットはガラガラ崩れるし、火の手は上が...

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2002年イタリア映画『炎の戦線 エル・アラメイン』視聴記

イタリア映画は戦場リアリズムも粋。ロンメル戦車軍団じゃないのです。彼が撤退する前後の、別の戦場におけるイタリア歩兵の砂まみれの苦闘。炎の戦線ていうか、炎天下の飛び陣地orz とっくに補給が途絶えて水も食料も弾薬もorz観客の口の中にまで砂が入ってくるような大ロケ敢行。その苛酷な条件下で戦闘を演じた役者さん達は、『プライベート・ライアン』の時も思ったけど、リアルにトラウマになってしまうのじゃないかと心配で...

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合言葉はアイラブユー 『007は二度死ぬ』視聴記。

懐かしい(*´∀`*)1967年度作品。シリーズ第5作。生まれる前なのでこれ自体を観るのは初めてなんだけど「総天然色」な色合い、手作り感あふれるセット等「子供の頃こういうの観ていたなぁ」としみじみ。現代は You only live twice 意訳:「三度目はないぞ」終盤近くまで顔を出さない敵の首領は白猫の頭を撫で続けるマッド・サイエンティスト。詰め込み過ぎのなんちゃって観光案内はご愛嬌だけど、一つ一つは変じゃなかった。武道...

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鐘から出た蛇は哀しいものだ。

「じゃ」と読んで下さい。紀伊國屋書店発行の能ビデオを拝見した。↓平成12年に収録された三人の名人による道成寺ばかり、三本。二枚組からのダイジェスト版でお買い得。お正月特価だったのだが今みたら密林のほうが更に安かった。そんなもんだw最初(現・観世宗家)と最後(喜多流の塩津師)がかなり乱暴なダイジェストで、赤頭(赤い髪)、まんなかの梅若玄祥(当時は六郎)が替装束といって、白頭。宗家の舞はいつもキビキビし...

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目を閉じて私の胸を思い出して 『プライベート・ライアン』視聴記。

1998年。もうそんなになるのか~~「リアルなものを観たい」って言えば、こうなるよね。『史上最大の作戦』では冒頭でロンメルに部下が「海岸に地雷を400万個敷設しました」って報告する。それが上陸した連合軍の足元で爆発した描写がなかった。だから当然「現実はもっともっと悲惨だったんだよな」と想像される。ただ、あの頃はそれは描けなかった。記憶に生々しすぎて。二等兵ライアンもすっかりじいちゃんになった今、戦争を映...

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Petrole is blood 『バルジ大作戦』視聴記。

1965年12月16日公開(米)60年代らしいスタジオ撮影と野外撮影を合成したスペクタクル映画、若干気だるい。アクションは豪華で大胆だが構図が平板とか編集のタイミングが遅いとか潔くカットできていないとか。脚本には少々ロマン入ってしまっている。リアリズムと緊張感は低い。のべつまくなしダラダラ鳴ってるオペラっぽいオーケストラ音楽がやかましい。大作っぽさを追求してうっかりしてしまった感じ。主にヘスラーの美貌に舌鼓...

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Misha

Author:Misha
スマホ時代にさからう評論系長文ブログ。冷静に通読できる大人の読者様を想定しています。

「若い人」に直接呼びかける文章は、18歳以上のヤングアダルト対象です。高校生は受験を最優先してください。

書く人は、新旧とりまぜて映画とアニメを見ながら文芸書に取りくんでみたり、昔の漫画を思い出したり、お国の先行きを心配したりしております。

記事中の色つき文字は、映画中の台詞・挿入歌からの引用です。あらすじは、あまり申しませんので、楽しみに御覧ください。取り上げる作品は、暴力・エロスなど特殊な要素を含んでいることもあります。

ときおり、耽美・BL・同人・LGBTに言及します。いずれの分野からも、偏見と差別と自虐がなくなるといいと思っております。

「二次創作の責任を二十四年組に押しつけるな」「実在同性愛者に甘えるな」が基調です。

全体として、二十四年組ファンが社会学者に物申すという珍しい構図。一部勘違い同人を叱責することによって全体を守るという意図もあり、ときにかなり辛口です。

記事は時々予告なく手直し・削除・分割しております。保存は個人的閲覧の範囲で、お早めに御随意に。転載・改変利用は固くお断り申し上げます。

解題


Casketとは、玉手箱。

でも検索すると棺桶がならびます。来世まで持っていきたい好きな作品の記録帳とご理解ください。