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1957年映画『戦場にかける橋』鑑賞記。虜囚なれども奴隷にあらず。

って誇り高き英人捕虜の演説に、ついもらい泣きする日本人。古い作品なのでネタバレでいきます。☆「我々が文明の手本になるのだ」収容所の英人捕虜と日本軍の対立と協調、英軍特殊部隊の苦闘を、真正面から、なんのシャレもコメディっ気もなく雄大に清冽に苦々しく描いた161分。嗚呼イギリス。嗚呼デイヴィッド・リーン。丁寧な語り口は地味ながら、太いストーリーラインが二本絡み合い、どう落とし前をつけるんだと緊張しっぱなし...

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Not yet, not yet. やっと観た『グラディエーター』!(*´∀`*)

お疲れ様でしたあああーーーー!!...

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反応するホームズ先生が面白い。

今日は『四つの署名』♪ドルリー・レーンにも神津恭介にも、ついでに神恭一郎にも、彼らの活躍を伝える語り手である友人というのはいるんだけど、彼ら自身はいつでもクールで知的だ。ホームズ大先生だけが、ワトスンの一語一語に反応し、赤くなってみたり、ふてくされてみたり、ムキになって反論してみたり、知恵だめしに乗ってみたり、調子にのりすぎてみたりする。またそれをワトスンがいちいち真摯に受け止めて、「こいつ背負っ...

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犬ではあるが狼ではない。久しぶりに『緋色の研究』

誰かが古い本棚から引っ張りだしてきたらしくて部屋の隅にころがっていたので読んでみた。延原謙翻訳の新潮文庫版。どうもこの戦前の知性によって書かれた「僕にして誤りなくんば」など漢文調・擬古調・美文調の文章が好きだ。好きだっていうか体になじんでいて、どうかすると現代の散文のほうが違和感がある。それはいいとして。なんて観察眼にすぐれ、記憶力がよく、冷静沈着で、頼もしい男なのか、ワトスン。そして感情の起伏が...

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クロウ版『ロビン・フッド』雑感。付:大河とプルー作品の感想。

足で探す時間が取れないので映画DVDはツタヤ◯ィスカスから2枚1組で送ってもらっている。今回は『ロビン・フッド』と一緒に『グラディエーター』を借りたので、なんか「夜が明けても同じメンツで飲み会を続ける」みたいな感じなのである(笑)次の壜の栓を抜く(← あえて昭和っぽく)前に「娯楽作品で現代的なテーマを語る件」についてまとめておこうと思った。筆の勢いで大河について思ったことと、先日提出したアニー・プル...

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そして伝説が始まる。 2010年『ロビン・フッド』視聴記♪

これは……!(*´∀`*) 3Dは酔う感じで苦手なのですが、これの3Dだったら観たいです。アメリカ映画界はロビン・フッドの「伝説」を語ることから自由になったのですね!(ほんと言うとそれはディズニーで終わっている)だから、ロビン・フッドの名を使って体よくなんちゃって史劇を描いたっていう言い方もできるっちゃできるけど、ここはフッドの話であるかどうかをさておいて、当時らしさをよく描き込んだなァ!! でいいと思いま...

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アメリカ娯楽映画の「うまいな」と思うとこは、

主人公はあくまで白人男性で、この強力な助っ人として少数民族や黒人、女性を登場させてはカッコいいことを言わせてきたことで、モーガン・フリーマンとかサンドラ・ブロックはそれぞれの代表だったと思う。トムとジェリーや『風と共に去りぬ』(1939年)のお手伝いさんとして黒人が登場していた時代からすれば、『1408号室』(2008年)のフリーマンみたいに高級ホテルの総支配人なんて考えられなかった。1978年『ナヴァロンの嵐』...

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んで1971年映画『時計じかけのオレンジ』を観た。

えーーーと……イギリスらしい……のかな? 圧倒的な演技力をもつ俳優陣のアクの強い演技と、少年たちの素人っぽさの両立、スタイリッシュな美術と映像、ツボを抑えた音楽の使い方。むしろ、これのオマージュとして作られた後続の作品にこっちの感性が規定されているというべきか。ツボを押されつつも古臭い感、どっかで観た感もある。たぶん逆。暴力(性暴力含む)が盛大かつ変に等身大に描かれているので苦手な方は観ちゃいけません...

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やどり木の下でkissをしよう。1991年映画『ロビン・フッド』視聴記。

コスナーとスネイプ先生のほうですー(*´∀`*)伝説の英雄をごく当たり前に明るくカッコよく正面から撮った娯楽大作。冒頭の残酷シーンは流行った感じかな? と思ったら、周囲はこんな感じでした。『ヘルレイザー』1987年『羊たちの沈黙』1991年『イベント・ホライゾン』1997年なんで今頃こんな古い(90年代は既に古い^^;)作品を、と借りた動機も忘れていたのですが、あれだ。誰かさんのカメオ出演のせいでした(*´∀`*) エンドロ...

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絵本『ヘリオット先生とドノバンおばさん』を読みました。

翻訳絵本じゃないのですなこれ。リアル獣医師ヘリオット先生による短編の、日本人画家による絵物語化。1950年代の映画を観ているような、古き良きイギリスの街を行く紳士淑女(と飼い犬をはじめとする動物たち)の様子が、サッとデッサンしたところへ軽く水彩をはいたというタッチで描かれ、とてもロマンチックです。原題を直訳すると『ドノバンおばさんと彼女の犬』獣医師さんから見た、街の世話好きおばさんのエピソード。子供に...

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そういえば『マイ・ブラザー』は戦争映画でもあった。~『ナヴァロンの嵐』雑感

『ナヴァロンの嵐』のレビューをいくつか読んだら「戦争映画の格調」ということが言われていたので、「そーねー」と考えてみた。『嵐』においてショウとフォードが‘お宝’を掘り返しに行く場面は、『ゴールドフィンガー』における007とゴールドフィンガーのゴルフシーンの、なんかどーしよーもなくまったりした、「この場面まるごとカットしてもいいんじゃね?」と思わせるような、先の見えない感に似ていた。少佐と爆弾屋の会話は...

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1978年アメリカ映画『ナヴァロンの嵐』鑑賞記。

ハリソン・フォード若い!とまず叫んで……。『ナヴァロンの要塞』のグレゴリー・ペックがロバート・ショウに化けました。デヴィッド・ニーヴンはエドワード・フォックスに変身しました。この二人の掛け合い漫才を楽しむ要素は強いです。ショウは亡くなる直前で、すっかり渋くなりましたが、独特のニヤッとした笑いとハイテンションな台詞まわし、やや気取った英国らしい演技は健在。年下だけど階級が上なフォードとの珍道中ものでも...

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Misha

Author:Misha
スマホ時代にさからう評論系長文ブログ。冷静に通読できる大人の読者様を想定しています。

「若い人」に直接呼びかける文章は、18歳以上のヤングアダルト対象です。高校生は受験を最優先してください。

書く人は、新旧とりまぜて映画とアニメを見ながら文芸書に取りくんでみたり、昔の漫画を思い出したり、お国の先行きを心配したりしております。

記事中の色つき文字は、映画中の台詞・挿入歌からの引用です。あらすじは、あまり申しませんので、楽しみに御覧ください。取り上げる作品は、暴力・エロスなど特殊な要素を含んでいることもあります。

ときおり、耽美・BL・同人・LGBTに言及します。いずれの分野からも、偏見と差別と自虐がなくなるといいと思っております。

「二次創作の責任を二十四年組に押しつけるな」「実在同性愛者に甘えるな」が基調です。

全体として、二十四年組ファンが社会学者に物申すという珍しい構図。一部勘違い同人を叱責することによって全体を守るという意図もあり、ときにかなり辛口です。

記事は時々予告なく手直し・削除・分割しております。保存は個人的閲覧の範囲で、お早めに御随意に。転載・改変利用は固くお断り申し上げます。

解題


Casketとは、玉手箱。

でも検索すると棺桶がならびます。来世まで持っていきたい好きな作品の記録帳とご理解ください。