記事一覧

話がずれていることが分からない人。

なぜかというと、似たような話を混同しているから。単語に脊髄反射して、過去をフラッシュバックさせてしまい、自分にとって一番印象的だった経験を語り出してしまうから。「今、その話ではない」ということが分からないのです。ちょっと現実で体験したものですから「ああ、やっぱりこういう人がいるんだ」と思った次第です。...

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昭和13年、堀辰雄『風立ちぬ』

女は抱きしめてほしい。病気なんか怖くない、きみと一緒なら死ねるといって、貫いてほしい。夫婦なんですから。でも彼にはできない。同じ部屋にいるのに指一本ふれない。彼女も無理強いはしない。だからジッと見つめている。男は「怖い」という本音を見透かされているのが分かっている。そうかといって逃げ出すわけでもない。仕事があるなどといって都会へ帰ってしまうわけではない。ずるい男なんだけど、悪い男ではない。彼を選ん...

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ノンセクシュアルのゲイもいるはずです。

漫画や小説を読んでエロティックな情趣を得ることはできるけれども、肉体が反応しない。生まれつきの機能障害や、なんらかの心的葛藤があって、実際に性交したことがない。してみたいとも思わない。こういう状態を「ノンセクシュアル」というものなら、同性志向のノンセクシュアル者もいるはずです。いまなおカミングアウトしていない。実際の恋人を持ったことがない。雑誌の情報が刺激的すぎて辟易してしまった。ゲイにはこんな人...

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鬱は創作物のせいではありません。

むずかしいお芝居のことばかり考えていたから鬱になったのではありません。それに取り組む以外にやることのない生活だったからです。人間が創作物にのめり込む時は、やっぱり現実の不如意を抱えています。やることがあるといっても、たとえば教員としての職務が忙しすぎて鬱病になることはあるかもしれません。でも無事に卒業していった子どもたちの将来が楽しみで鬱になるってことは(ほぼ)ありません。愛玩動物の出産に立ち会っ...

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創作物は誰を悪役にするか?

若い女をはべらせた白髪の老人、というのが『さらば宇宙戦艦ヤマト』。浪人者などの若い男をたばねる白髪の老人、というのが時代劇によくある型。このへんは、脚本家・監督などから見て「既成の男性中心社会の権力の象徴」ってことで、相対的に若い主人公たちにとっては目の上のタンコブであることが分かりやすい。将来結ばれるべき若い男女が世界の平和を守っていて、対するに「おほほ」と笑う男性(トランスキャラクター)が悪役...

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明治20年、山田美妙『武蔵野』

顔ハメ看板のなかに「寛一・お宮」がありましたが、尾崎紅葉や山田美妙がやっていたのも「同人誌」です。与謝野鉄幹や武者小路実篤がやっていたのも「同人誌」です。じつは、文豪って若いのです。現代人は大家となった彼らの風貌を写真で知っているだけなので、酸いも甘いも噛みわけたオッサンだと思いがちなのですが、じつは20歳くらいで「サークル」に参加して、小説を発表し始めたのです。で、これはいかにも若い人が書いたらし...

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右京さんとジェイムズくん。

「私、わざとあの人の家に電話をかけてたんですよ」こ、こんな女と浮気しちゃいけませんよッ(怖)というのは置いといて……。孤独な女の少年趣味。なぜに名前がジェイムズくん。日本で悪者退治(犯罪捜査)に当たるなら「桃太郎」とかにするといい。作り声による美少年ボイスを担当したテアトルアカデミーの声優さんはどちらでしょう? 液晶画面にキャラ画が表示されていなくてよかったことです。(追記:声優事務所の名称を勘違い...

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マツコさんとチャーハン。

板橋トーク炸裂。マツコさんの熱意がリカちゃんの時と違うw 小さな町の食堂のご主人たちへの尊敬の念を感じました。映像学科出身者による見事な写真集(板橋区の中華店ガイドブック)が印象的でした。自費出版にもいろいろあります。この番組は何が嬉しいって、マツコさんの年齢が自分と近いことで、懐かしいと思うポイントが似てるですね。出演者が極少で、騒がしくないとこも魅力です。(他人の話の途中で自己主張するガヤ芸人...

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マツコさんとリカちゃん。

在野コレクターを紹介する例の番組。遅れていなければ11月10日放送分。リカちゃんの彼氏人形を紹介されて、女装家が「もっと男の子と女の子の人形に区別をつけたほうがいいんじゃない?」と言えば、知的なクレクター男子が「そこはファンタジー」と答えるという。不思議なやりとりになってましたね。イサムくんの顔は、個人的にキサラで認識してました。女の子なのにあの顔というところが魅力的でした。相対的によりフェミニンにな...

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話し合いが基本です。

個人的に、空爆は現地の女子どもを苦しめるので良くないと思っています。それをやめてほしい側は「やめてください」と言い続けることが基本です。お互いに「それが通じる相手じゃねェんだ」ってことですが、「じゃあやれば」とも言えません。苦痛と悲しみが続いていることは、たいへん残念です。日本政府は「報復合戦に最大限の尽力をする」という方向へお間違えになりませんように。後藤さんの願いは戦いが続くことではなかったと...

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声優になりたいのは大事な夢ですが。

かなう確率のほうが低いです。養成学校の同期が100人いれば、プロデビューできるのは1人です。べつに業界の暴露話ではなく、宝塚音楽学校の同期からトップになって、その後も映画女優として活躍できる人が1人いるかいないかであることを考えれば分かることです。まだしも宝塚なら、卒業にこぎつけた人は全員が群舞(ラインダンス)として舞台に上がることができます。でも声優は「モブ専用」なんて役はありません。すでに知られ...

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BLは部活マネージャーになりたい心ではありません。

なりたければ、なればいいです。マネージャー希望者が多くて抽選に外れたとしても、将来の道をインストラクターやスポーツ医学・スポーツ心理学といった方向へ定めて、資格を取ればいいです。調理師・栄養士の資格を取って、運動部の盛んな学校の近くで食堂を開いたり、寮母さんなんて道もあります。もちろん中学・高校の教員となって運動部指導を要望することもできます。女子スポーツの監督になれば、結果として男子チームとも交...

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BL研究者が区別すべきこと。

アニパロは二十四年組から始まったのではありません。プロ創作家が、自分のファンに向かって「西崎義展の傑作を笑いものにしてやりなさい」と命令するのはおかしいです。「タツノコプロの権利を踏みにじってやりなさい」と教えるのもおかしいです。1970年代のSFアニメは、テレビオリジナルでした。プロデューサーであり、字書き・絵描きでもあった人々の渾身の作品でした。それに対して、自分も渾身の作品をしあげるプロ漫画家で...

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ハーレム以外のアニメを増やせばいいです。

2年ばかり前に押井守が言ったのは、ハーレムアニメが多すぎるなんてことじゃないです。二次創作を含めて、旧作アニメのキャラクターだけを利用するビジネスがいくつかあって、その内部で利益が廻ってしまうので、肝心のアニメ制作現場に落ちてこない。パチンコ業界はパチンコの新台の開発に投資するのが当たり前ですから、言い訳は立つんですが、それだけにアニメ業界側は人面犬みたいに「チクショーーッ!」って言う他ない。自分...

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コピーのコピーのコピーと言われれば。

それを逆手に取る奴もいる、というのが『ワンパンマン』。繰り返しの面白さそのものをよく分かった人が買うことになるので、固定ファンを見込めるが、『アナ雪』のような超ヒットにはならない。このへんが落としどころ。『妖怪ウォッチ』のほうは、集客効果を見込んで企業が権利料を支払い、無料公開するという方法だったかと思いますが、これを商法として続けるには、一般の老若男女にアピールするコンテンツを制作し続ける必要が...

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デジモンアドベンチャー02 ディアボロモンの逆襲。

先日『金田一少年の事件簿リターンズ』を拝見し、「これが今の東映か」とガックリ来たものですから、まずはこの頃(2001年)は良かったなと思いながら見始めました。……が。基本的に前作の演出を踏襲しているので、ファンには分かる「あるある」感があるわけです……が。大人の知らないところで世界中の子ども達のメールが起こした奇跡という号泣ものの前作のコンセプトが換骨奪胎され、衆人環視の中における巨大モンスターのガチンコ...

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2014年、大友啓史『るろうに剣心 伝説の最期編』

6日の金曜ロードショーで拝見しました。衣装、背景、殺陣、撮影とも見事なもので、日本の映画人が頑張っている様子が嬉しいです。横にズーーッと移動するカメラワークが印象的でしたが、アニメを意識しているのかどうか。自身の色男っぷりをよく分かっている福山さんの堂に入った演技が見ものでしたね。ご結婚おめでとうございます。物語のほうは……維新の功労者が、明治政府によって迫害される。歴史の暗部を描くというアイディア...

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2007年、ザック・スナイダー『300』

続篇じゃないです。少し前に続篇の公開記念で1本目のほうが新パッケージになっていたので買っといたのです。絵が美しいので、たいへん好きな作品です。一枚ずつ隅々まで描きこんだ油彩画のならぶ美術館へ行ったような、お得な気分になります。背景と人物は明らかに合成で、スタジオ撮影感ありありなんですが、その作りものっぽさがまた舞台劇を見に行ったような気分にさせてくれます。実際の舞台劇では、遠景のスケール感を出せな...

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森アーツ会田誠展クレームのファンタジー性。

児ポ法とTPPがひと段落したので、あらためて考えてみようかな、と。まず「18禁」を名乗っている会場・イベントへ向かって「子どもを連れてくる人がいたらどうするんですか!?」と問う人のほうが異常です。子どもを連れてくる親へ向かって、市民団体から説教してやればいいです。全国のPTAに向かって「会田展の会期中は、六本木のまんなかのビルの天辺にある、もともとグロテスクな作品を得意としている前衛美術館へ、ピクニッ...

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TPP、同性婚、同人、フェミニズム。

ひと段落ついたような、つかないような。同性婚を正式に認めるには、憲法の文章を一部変更する(両性の合意を両人の合意に変える)必要があるんですが、じゃあ九条も変えろよという話が絡んで来そうなので、揉めるでしょう。しばらくのあいだ、自治体の条例レベル・裁判所の判例レベルで対応することになるのだろうと思います。保険会社は、加入者を増やすことにつながるので、柔軟に対応するでしょう。LGBT市場の大きさは、ビ...

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BLの神話的起源、日本の学者の不勉強。

社会進出をこころみる女性が、自分自身の弱さを冷たく見据えて描写するというのは、田村俊子が『木乃伊の口紅』の中でやってるです。大正時代の作品です。彼女は「ほぼ自分」というべき女性を主人公にしているのですが、その夫である男性の眼から見た彼女の狡さ・軽薄さをも見事に描写しています。つまり、女流が男の眼を持ったわけです。男性化したわけです。だからといって、BLになるわけではない。1980・90年代に「やおい」を...

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Misha

Author:Misha
スマホ時代にさからう評論系長文ブログ。冷静に通読できる大人の読者様を想定しています。

「若い人」に直接呼びかける文章は、18歳以上のヤングアダルト対象です。高校生は受験を最優先してください。

書く人は、新旧とりまぜて映画とアニメを見ながら文芸書に取りくんでみたり、昔の漫画を思い出したり、お国の先行きを心配したりしております。

記事中の色つき文字は、映画中の台詞・挿入歌からの引用です。あらすじは、あまり申しませんので、楽しみに御覧ください。取り上げる作品は、暴力・エロスなど特殊な要素を含んでいることもあります。

ときおり、耽美・BL・同人・LGBTに言及します。いずれの分野からも、偏見と差別と自虐がなくなるといいと思っております。

「二次創作の責任を二十四年組に押しつけるな」「実在同性愛者に甘えるな」が基調です。

全体として、二十四年組ファンが社会学者に物申すという珍しい構図。一部勘違い同人を叱責することによって全体を守るという意図もあり、ときにかなり辛口です。

記事は時々予告なく手直し・削除・分割しております。保存は個人的閲覧の範囲で、お早めに御随意に。転載・改変利用は固くお断り申し上げます。

解題


Casketとは、玉手箱。

でも検索すると棺桶がならびます。来世まで持っていきたい好きな作品の記録帳とご理解ください。