Misha's Casket

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Archive 201611 1/2

1951年5月、黒澤明『白痴』松竹

わたし、あなたと勝負するわ。よくって?企画:本木荘二郎 脚本:久板栄二郎・黒澤明(ドストエフスキイ原作「白痴」より) 撮影:生方敏夫 美術:松山崇 録音:妹尾芳三郎 照明:田村晃雄 音楽:早坂文雄原節子ばんざい。毛皮のマッフと黒マントの悪の女王はしょせん売りもの買いもの。この人はニコニコと清楚なだけの役じゃ勿体ないのです。女と男と男と女。タイトルで引いてしまいがちですが、まさかというほど面白いので...

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男の気晴らし、女の気晴らし。

「周囲が女の話ばかりしているので身の置きどころがない」という男性と、「周囲が男の話ばかりしているので身の置きどころがない」という女性は、一見すると確かに似ています。けれども、決定的な違いがあります。あわてて連帯したがる前に、まず知っておきましょう。男の人が社会的に挫折を感じると「男同士で酒でも飲むか」ってなるわけです。立場が違うと、どっちかが道化役になって相手の機嫌を取ることになる。小津映画『生れ...

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男性が自分で少年漫画と二次創作BLを混同する必要はないです。

三蔵法師が女性的であったり、義経や富樫が白塗りであったり、女形の歌舞伎役者が剣戟ヒーローであったりするように、日本には女性的なほうが「品がいい・頭がいい・正義の味方である」という伝統があるのです。また、ディズニー映画は早いうちからプリンセスものだったわけで、それに対抗するかのように、日本の男性アニメーター・漫画家自身が、悟空・アトム・厨子王丸など、つぶらな目をした可愛らしい男児を主人公にして来たの...

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1968年4月、加藤泰『みな殺しの霊歌』松竹

なんでもねェよ。製作:沢村国男 構成:山田洋次・加藤泰 脚本:三村晴彦 撮影:丸山恵司 美術:森田郷平 照明:津吹正 音楽:鏑木創 監督助手:白木慶二日本映画界の良心 加藤泰監督が 不毛の現代に叩きつける 衝撃の問題作(予告篇より)加藤泰ここにあり。日本のフィルム・ノワールはハイレベル。篠田正浩も熊井啓も岡本喜八もおもしろかったけど、この人は桁違いでした。フィルムもだいぶいじってますが、その前に構...

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1959年4月、沢島忠『お役者文七捕物暦 蜘蛛の巣屋敷』東映京都

若旦那はやめてくれ。ばか旦那だよ。企画:辻野公晴・小川貴也 原作:横溝正史 脚本:比佐芳武 撮影:坪井誠 照明:和多田弘 録音:野津裕男 美術:井川徳道 編集:宮本信太郎 音楽:鈴木静一 和楽:望月太明吉 助監督:山崎大助お役者やくざ一番手柄、痛快時代劇スリラー。(予告篇より)映画らしい大きな画、豪華なセットとお衣装を堪能できる快作。坪井カメラは容赦なくブンブン首を振っております。大名家にまつわる...

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1947年7月、黒澤明『素晴らしき日曜日』東宝

どうか、拍手を送ってください。製作:本木荘二郎 脚本:植草圭之助 撮影:中野朝一 美術:久保一雄 録音:安恵重遠 音楽:服部正 演出補佐:小林恒夫 照明:岸田九一郎 音響効果:三縄一郎交響楽は未完成。若い二人も未完成。赤いりんごに唇よせて、復員はしたけれど、三船さんも志村さんもいない昭和22年の青春模様は、今日も生々しいアプレゲール下町案内。10万円で家が建つ時代。35円の日曜日。「ネオ・レアリズモ」の...

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1961年7月、薮下泰司『安寿と厨子王丸』東映動画

安寿恋しや、ほうやれほ。製作:大川博 企画・構成:高橋勇 脚本:田中澄江(よみうり少年少女新聞連載)演出:薮下泰司・芹川有吾 動画監修:山本早苗 音楽:木下忠司 原画:大工原章・森康二・大塚康生・吉沢日出夫・熊川正雄・楠部大吉郎 美術:鳥居塚誠一 色彩設計:小山礼司 背景:蒲田又治 考証:蕗谷虹児 歌:松島トモ子・能沢佳子東映創立十周年記念。制作期間2年あまり。「グランプリ東映動画が放つ動画芸術の...

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1960年8月、薮下泰司『西遊記』東映動画

わたしの掌の上から、飛び出してごらん。企画:高橋秀行・渾太防五郎 構成:手塚治虫 脚本:植草圭之助 演出:薮下泰司・手塚治虫・白川大作 音楽:服部良一 動画監修:山本早苗 原画:森康二・熊川正雄・大塚康生・大工原章・吉沢日出夫 美術:矢野雅章・沼井肇 考証:邱永漢 作詞:西沢爽 歌:山東昭子・佐藤しげみ・ダークダックス大東映が自信をもって放つ!! 長篇動画第三作。スタッフ200人。構想三年、作画三十余...

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1958年10月、薮下泰司『白蛇伝』東映動画

あなたは、おとなにならないでね。製作:大川博 原案:上原信 脚本・演出:薮下泰司 構成美術:岡部一彦・橋本潔 音楽:木下忠司・池田正義・鏑木創 台詞構成:矢代静一 原画:大工原章・森康二 背景:草野和郎・前場孝一 動画:大塚康生・楠部大吉郎 撮影:塚原孝吉・石川光明 編集:宮本信太郎 風俗考証:杉村勇造昭和三十三年度芸術祭参加作品。文部省選定、少年向、家庭向。大東映が世界に放つ日本最初の総天然色長...

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2012年5月、出渕裕『宇宙戦艦ヤマト2199』(DVD第1巻)

針路、そのまま。企画:石川光久・河野聡・西崎彰司 原作:西崎義展 キャラクターデザイン:結城信輝 撮影監督:青木隆 美術監督:前田実 音楽:宮川彬良・宮川泰 脚本・シリーズ構成・絵コンテ:出渕裕 演出:榎本明広 キャラクター作画監督:高見明男 CGディレクター:今西隆志竹宮恵子みたいな宇宙戦艦ヤマト(・∀・)無駄に壮大なジョークに見えますな。こりゃあオリジナルファンが怒るさ……。と、けなした後にはほめま...

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自称「性的マイノリティ」が、「ツイッター廃人」と呼ばれるわけ。

他人が立ち上げた同人誌即売イベントに後から便乗して「カネもうけ」させてもらおうと思っちゃう心は、フェミニストの言い草を真に受けて「お母さんのせいにすればいいや」と思ってしまい、他人が進めている人権運動に便乗させてもらって「弱者同士の連帯させてもらえばいいや」と思っちゃうのです。本物の性的マイノリティの発想は「ぼくは異性と結婚できない」ではなく、「ぼくは同性パートナーと幸せな家庭を築くことができます...

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二次創作BLに必要なものと、パタリロと『MW』と、重要な約束。

「男性が旅寝の慰めに女性の代役を必要とする」という知識がないと、成り立たないのが二次創作BL。寄宿学校の生徒も、親元を離れてきておりますから、旅の仮寝の一種なのです。地元には親の決めた許婚がいるから、都会の女性と懇ろになって子どもをもうけてしまうわけには行かない。女郎遊びはカネがかかる。じゃあ?女性が頭から「そういうことはない」と信じていて、発想することさえ出来なければ、描くこともないわけです。け...

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男性の女性化という表現のグラデーション。

まず、1980年代に「同人やっていた」18歳未満の少女というのは、1963年生まれで1980年に満17歳だった人から、1977年の早生まれで1989年に満12歳だった人です。この間には第二次ベビーブーマーが含まれています。「ひのえうま」明けの1967年~1970年も出生数が多かったので、全体として非常に人数の多かった世代です。もちろん同人誌即売会へ行った人は世代全体から見れば少数派ですが、迎える即売会の会場にとっては予想外。キャパ...

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BLの重点は、女性中心主義なのです。

女性が「エロ」だけ眺めたいなら、ゲイ雑誌を買ってりゃいいのです。発行部数を伸ばすことのできたゲイ出版社が感謝してくれるでしょう。そうじゃないなら「なぜBLなのか?」が論点になるのです。あわてて首をつっこむ前に、議題を確認しましょう。【BL特有の要素】物語に美男が2人登場すれば、異性志向女性の眼が2倍輝くのは当たり前です。美男が2人そろって裸になれば、異性志向女性の眼がもっと輝くのも当たり前です。問...

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自慰できないからゲイと連帯できるわけではありません。

世の中「過激BLが大好きだけど、自慰できないから、ノンセクだから、ゲイと連帯できる」と訳の分からないことを言い出す人もいるので困るわけでございますが、ゲイは女性が何をできようができまいが関係ないのです。そもそも自分を自慰できないと決めている時点で頭が固いわけでございまして、極端な例を挙げれば、世の中には事故・病気によって局部を切除した人・半身不随という人もいるわけです。彼(女)らが、わずかなマウス...

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1977年8月、市川崑『獄門島』東宝

闇がすべてを包んでいて、ぼくたちの位置からは和尚さんの提灯の灯だけしか見えなかった。製作:市川崑・田中收 原作:横溝正史(角川文庫版) 脚本:久里子亭 撮影:長谷川清 美術:村木忍 録音:矢野口文雄 照明:佐藤幸次郎 音楽:田辺信一 監督助手:岡田文亮 編集:池田美千子・長田千鶴子 錦絵製作:竹内邦夫エヴァみたいな(逆)オープニングに並ぶ名前は美女だらけ。たぶん監督は坂口良子が好き。草笛光子がちゃ...

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1972年7月、山下耕作『博奕打ち外伝』東映京都

今度ばっかりは、きっちり片ァつけな、しょうがないな。企画:俊藤浩滋・橋本慶一 原案:島村喬 脚本:野上龍雄 撮影:古谷伸 照明:増田悦章 録音:中山茂二 美術:富田治郎 音楽:木下忠司 編集:堀池幸三 助監督:俵坂昭康 渡世一代、侠道一筋。絶品にして必見。名にし負う仁侠映画の決定版。鶴田さん出演作はレンタル店における品揃えがいいほうじゃないんですが、これは観られて良かったです。ツタヤさんありがとう...

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1965年1月、石井輝男『顔役』東映東京

どうせ二人はこの世では、友呼ぶ千鳥と同じこと。企画:俊藤浩滋・吉田達 脚本:笠原和夫・深作欣二・石井輝男 撮影:星島一郎 録音:元持秀雄 美術:中村修一郎 音楽:八木正生 編集:田中修 助監督:小山幹夫東映東京がお送りする東西対決現代劇(1965年当時)は、全面的に西が悪。粋なジャズが流れる空撮タイトルバック上に並ぶスタッフも男優も女優もオールスターで、オープニングからホクホクします。コンバーチブルに...

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あんたから同人の後輩たちへ言ってやってくれ。

1970年前後に生まれて、1980年代にアニパロ同人やっていた、またはアニパロ同人作品のファンでコミケに通っていたという人は、1990年代に成人すると同時に新宿二丁目に迷惑をかけた世代に当たります。自分自身ではなくても同世代の誰かがやったということです。今ごろになって自分がそれを真似することが適切かどうか、まず考えましょう。現代のゲイバー経営者およびゲイリブ運動の責任者は、自分とおなじ40代である可能性が高いで...

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自称「ノンセク」の「アニパロ」同人というのは、矛盾しているのです。

まず、ノンセクとBLは別です。自分自身が誰とも性交したくないことと、男同士の性交に興味があることは、イコールではありません。それがイコールなのは、同人誌即売会の中だけです。それは同人流のジョークにすぎません。パロディ同人が使う言葉を真に受けてはいけません。会場の外で「ノンセク」同士の連帯を呼びかければ、かならず「エロ」という言葉を見るのも聞くのもいやだ・BLも読めないという人々が集まってきます。男...

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男性恐怖症と吊橋理論を混同する自称ノンセクの真実。

本来、男性にとって最も恐ろしい試練とは、ほかの男性によって女役を強制されることです。それに較べりゃ壊れた吊橋を渡ったり、バンジージャンプするほうが、なんぼかマシです。(よね?)しかるに、1970年代に流行した女流美少年漫画では、先輩たちから「かわいい顔してる」といわれる新入生が2人も登場し、2人して先輩たちから追いかけられたり、それぞれに呼び出されてピンチな目に遭ったりして、そこから逃げ出す。で、2人...

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暴力BL小説を書いていた人が、「ツイッター廃人」と呼ばれるわけ。

まず、ツイッター廃人というのは、自虐・謙遜として言うことであって、他人から言われることではないです。または「2ちゃんねる」の利用者が、ツイッターの流行に対抗意識をもって、2ちゃんねるの中において陰口として言うことであって、個人のアカウントに向かって直接言うことではないです。それが他人から言われたのであれば、そもそも言われた本人が、そうとう他人に迷惑をかけていたのです。ただちに深く反省しましょう。べ...

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SNSで言葉の爆弾を投げて歩く人にならないように、自分で注意しましょう。

自分の容姿や異性の交際相手がいないことにコンプレックス(正確にいうと劣等感)を持ってしまい、「社会に復讐してやる」という気持ちを育ててしまう人は、アキバ犯の同類です。だから事件を起こしてもいいのではありません。絶対に真似しないように、自分で注意しましょう。母親のトラウマは、存在しません。黒バス犯というのは「自分が二次創作BL同人として成功したかった」と言ったわけですから、「みんなが俺の二次創作BL...

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1979年3月、中村登『日蓮』永田雅一プロダクション・松竹配給

黙りません。わたくしが言うのではない。お釈迦様がお言いやるのです。製作:永田雅一 企画:宮本丈靖 原作:川口松太郎(講談社刊) 撮影:竹村博 美術:芳野尹孝・横山豊 音楽:芥川也寸志・東京交響楽団 録音:田中俊夫 照明:飯島博 編集:池田禅 脚本:中村登日蓮聖人第七百遠忌記念。面白いです。びっくり。『王将』で「南無妙法蓮華経」の連呼が印象的だったので、錦之介の演技力に全幅の信頼を置いて。中村錦之助...

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1948年10月、伊藤大輔『王将』大映

死んだらあかん、死んだらあかん。企画:奥田久司 原作:北條秀司 脚本:伊藤大輔(「映画芸術」版) 将棋指導:八段升田幸三 撮影:石本秀雄 録音:海原幸夫 音楽:西悟郎 美術:角井平吉 照明:湯川太四郎 編集:宮田味津三「大映京都が全機能を挙げて秋のシーズンに贈る北條秀司(ひでじ)原作『王将』は、名匠伊藤大輔が満々の野心とともに放つ必見の名篇。キャメラはベテラン石本秀雄。本年度映画界の王座を狙う感激...

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1945年9月、黒澤明『虎の尾を踏む男達』東宝

行く末こそ、大事じゃ。製作:伊藤基彦 脚本:黒澤明 撮影:伊藤武夫 美術:久保一雄 録音:長谷部慶治 照明:平岡岩治 編集:後藤敏男 音楽:服部正 合唱:ヴォーカルフォア合唱団旅の衣は鈴懸の。旅の衣は鈴懸の。黒澤流和風ミュージカル。ブラボーな一本。黒澤映画はいつも音楽の使い方がうまいんですが、これを観ると『おしどり歌合戦』みたいのもやりたかったのかなと思われることです。露けき袖を絞るのは、すんごい...

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2006年9月、マヌエル・ウエルガ『サルバドールの朝』

原題:SALVADOR PUIG ANTICH 撮影:ダビ・オメデス 音楽:ルイス・リャック第59回カンヌ国際映画祭ある視点部門正式出品作品第11回トゥールーズ&ミディ=ピレネー・スペイン映画祭観客賞受賞第21回ゴヤ賞11部門ノミネート第53回オンダス賞映画部門受賞1973年、スペイン。フランコ将軍独裁政権末期。残酷な処刑が行われていたようです。アラン・ドゥロン主演作品に登場したフランスの小型ギロチンが文化的に見える。おぞましい刑...

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1970年12月、鶴田浩二『傷だらけの人生』

好いた惚れたは、もともと「こころ」が決めるもの。作詞:藤田まさと 作曲・編曲:吉田正1971年の映画のほうではなく、楽曲による記事です。任侠映画への言及を含みます。この曲は、よく聞くと「ズンタッタ」のワルツのリズムになっており、考えようによっては、本来の曲調は明るいのです。つまり世相が西洋かぶれの三拍子に乗って浮かれ騒いでいる陰で、昔気質な男が自分流の替え歌を口ずさんでいる。そういうイメージ。自嘲する...

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1968年3月、小沢茂弘『博奕打ち 殴り込み』東映京都

今夜を縁に、くたばったら骨を拾い合う仲になろうぜ。脚本:笠原和夫 撮影:赤塚滋 照明:増田悦章 美術:井川徳道 音楽:津島利章 助監督:本田達男名作中の名作。じつは『総長賭博』は博打を打ってなくて、ギャング路線を焼き直した暴力映画なんですけれども(三島のせいで)名前だけ売れちゃったというところがあって、『博奕打ち 殴り込み』というタイトルと内容が完全に一致している気持ちよさでは、こちらが格段に上。...

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1965年9月、須川栄三『けものみち』東宝

しばらく、ぼくの道具になってみる気はありませんか。製作:藤本真澄・金子正且 原作:松本清張(新潮社刊)脚本:白坂依志夫・須川栄三 撮影:福沢康道 照明:石井長四郎 美術:村木与四郎 音楽:武満徹 録音:伴利也 監督助手:西村潔 編集:黒岩義民 池部さんが出てるので。49歳、チョイ悪な色男ぶり全開。表情の美しさを堪能できます。煙草が男優に絶妙の間を与えていた時代。タイトルから予想される通りの官能要素を...

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