Misha's Casket

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Archive 201703 1/2

古い新宿二丁目ガイドは、差別意識に基づいていることがあります。

1990年頃から「ミスターレディ」と称して、女装の上手な男性または性別適合手術を敢行したトランスMtoFが、テレビのバラエティ番組にゲスト出演するようになりました。同時に、番組MCなどの芸能人が、新宿二丁目(に多いとされるゲイバー)の客になった時の様子を面白おかしく吹聴することが増えました。本人たちは、ゲイバーを宣伝してやり、応援してやっているつもりだったのかもしれません。実際に「いい宣伝になった」と思...

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男同士にも育児と職業の両立の苦労をさせてやればいいです。

1980年代の若いゲイカップルを撮影したドキュメンタリー映画を観て、当時のフェミニストが怒ったんですって。「この男どもは本当の育児と職業の両立の苦労も知らないくせに、お互いをパパ・ママと呼び合って、ままごとしている!」って。もちろんパパが居間の中央で新聞ひろげてる役。ママがごはんを作る役です。そういうステレオタイプが再生産されているせいで、本物の女である我々がどんだけ苦労してると思ってんだ! って。だ...

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LGBTと「ノンセク」は、別です。

LGBTが職場に最も強く望むことは「同性パートナーの配偶者控除」です。すなわち、彼(女)らは結婚したいのです。ストレートとの交流会などは、あまり需要がないようです。彼(女)らは見世物にされること・質問責めにされることを警戒しているのでしょう。彼(女)らにとって、独身ストレートが「私は結婚したくない人なんだから、同性カップルを見物させてちょうだいよ!」と言っても、意味わからないし、きもち悪いだけです...

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自分のブログでやれと言う人が、自分のブログでやりましょう。

まずですね。他人同士の会話のなかに自分の気に入らない要素があったので、初対面なのに挨拶もなく「そういう偏見を広めないでください。自分のブログでやってください」と申し入れた。すると言われたほうが「この人おかしいです」と、つぶやいた。そしたら周囲のフォロワーが一斉にクレーマーをブロックした。したがって、運営によって(自動的に)危険アカウントとして認識され、凍結された。その後、事情を説明して、アカウント...

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他人の感情まで真似してしまうと、鬱病になります。

念のため「同人・BL関連の話題から、最終的に一般的な注意喚起する」という記事です。まず、「コミック」マーケットに集まる二次創作BL同人の話をしているはずなのに、プロ小説家の名前が挙げられたり、作例としてインターネット掲示板に投稿された文章が挙げられたりする現象について、「おや?」と思いましょう。じつは初期の「アニパロ」には小説の形態を取ったものがあった(というか主流だった)ので、今でも二次創作とい...

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1972年4月、小沢茂弘『望郷子守唄』東映京都

製作:俊藤浩滋・日下部五朗 脚本:野上龍雄 撮影:吉田貞次 照明:金子凱美 美術:鈴木孝俊 音楽:渡辺岳夫 助監督:関本郁夫 こりゃちょっと面白いですよ。野上脚本らしく昭和四年の筑豊炭田から始まりますが、1972年当時の世相を見事に反映していると思うのです。いまの人が序盤を見ると「こういうのを自虐史観っていうんだ」と思うことでしょう。当時はこれが受け入れられたのです。とはいっても、新左翼運動はすでに下...

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1960年8月、篠田正浩『乾いた湖』松竹

原作:榛葉英治 脚本:寺山修司 撮影:小杉正雄岩下志麻(1941年生まれ)の19歳。オープニングクレジットには「入社第一回」とあります。弱冠29歳の監督の未来の嫁さんは、誰だか分からんほど若くてウブくて清潔で可愛くて、すでに貫禄があります。主演男子は生々しいリアリズムを湛えた名優です。にくたらしいところがいいわけです。キャスティング最高と言えるでしょう。(皮肉じゃないですってば)『生きる』では情けないメフ...

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1954年11月、『ゴジラ』東宝

テレビを御覧の皆様。これは劇でも、映画でもありません。賛助:海上保安庁 製作:田中友幸 原作:香山滋 脚本:村田武雄・本多猪四郎 撮影:玉井正夫 美術監督:北猛夫 美術:中古智 録音:下永尚 照明:石井長四郎 音楽:伊福部昭 特殊技術:円谷英二・向山宏・渡辺明・岸田九一郎 監督助手:梶田與治 音響効果:三縄一郎製作費一億、六ヶ月の苦闘が生んだ世紀の巨編。(予告篇より)まだ昭和20年代ですよ。室内楽は...

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「同人やっていたノンセクさん、集まれ~~!」が正解です。

「同人やっていた自称ノンセク」さんが職場で孤立しているが、インターネットは使えるということであれば、まず「同人やっていたノンセクさん、集まれ~~! 二次創作BLの話をしましょう!」が正解です。ツイッターではひんしゅくを買うというのであれば、ミクシィでもいいです。2ちゃんねるでもいいです。荒らしはスルー推奨です。自分が荒らしになっちまわないように気をつけましょう。エバーノートなどのファイル共有機能を...

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男性をからかう「トラウマ女子」は、自分で選んだ道です。

まず「今夜あたり、ホテルへ誘われそうな気がするから、夜のデートに女友達を連れて行く」これやっちゃう女性は、最初から男性の性欲をからかうつもりがある人です。女性は自分のほうが被害者ぶることが得意で「だって怖いんだもん」とか「なんとか恐怖症なんだもん」とか言っちゃうんですが、怖いと思う相手にわざと近づく時点で相手をからかうってことです。【ネガティヴな異性志向】たんに男性が怖いか、興味がなくて、デートの...

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女子的オイディプス・コンプレックス。

母親のトラウマを強調する人の口から、父親の存在感がまったく示されないということがあります。そういう人は一人じゃありません。よく言われるのは「父親不在」であって、その対応として「父親が育児参加しましょう」という呼びかけがなされるわけですが、じつは娘の心の中で「父親殺し」が起きているのではないか?つまり、女の子におけるオイディプス・コンプレックス。父親への対抗意識と母親独占。ありていにいって、女の子に...

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外国人のお手伝いさんを置きたいという、お嬢様ごっこ。

日本女性の社会進出という話題では、時々「外国人のお手伝いさんを使えばいい」という声が聞かれることがありますね。まず、日本人の口から「外国人の」という言葉が出た時点で、民族差別を警戒する人が世界中に大勢いると思いましょう。日本人は「戦争やったのは軍部だけで、国民はカンケーない」という意識で戦後をやり過ごしてきたので、昔のことはカンケーないと思ってしまいやすいのですが、世界は忘れてくれません。だから「...

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1948年9月、小津安二郎『風の中の牝雞』松竹

ね、女にいったい何ができる!?脚本:齋藤良輔・小津安二郎 撮影:厚田雄春 製作:久保光三 調音:妹尾芳三郎 録音:宇佐美駿 照明:磯野春雄 美術:濱田辰雄 音楽:伊藤宜ニ小津さんねェ……。無人の風物だけをじーーっと撮るですよね。ほかの監督はしないことなので不思議な感じです。いや、他の監督も全くしないことはないんですが、小津さんの場合、物語の舞台を説明するという以上の異様な自己主張を感じることです。間が...

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1964年7月、篠田正浩『暗殺』松竹

こうして刀身を透かすと、刃の地肌に匂い立つ湯走りが星のように点々と青く冴えてくる。製作:山内静夫 原作:司馬遼太郎(「幕末」より) 脚本:山田信夫 撮影:小杉正雄 美術:大角純一 音楽:武満徹 録音:福安賢洋 照明:一瀬与一郎 助監督:貞永方久 剣技指導:堀田辰雄太平の眠りを覚ます蒸気船。文久三年、勤王リアル。武士には勝修羅がよく似合う。七星剣を持つ男の明日はどっちだ!?丹波哲郎(1922年生まれ)が幕...

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1960年10月、三隅研次『大菩薩峠』大映

剣を学ばん者は、まず心を学べ。製作:永田雅一 原作:中里介山 脚本:衣笠貞之助 撮影:今井ひろし 録音:大谷巌 照明:岡本健一 美術:内藤昭 音楽:鈴木静一 色彩技術:木浦義明 剣道指導:森田鹿造 衣装考証:上野芳生 助監督:井上昭 映画は大映。甲源一刀流、音無の構え。酷薄な美剣士の増長した顔つきと、華麗にして力強い魔剣をとくと拝見いたしましょう。開始30分以内に見せ場が連続する大娯楽活劇。カラー撮...

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同性婚を容認しても、子どもは生まれます。

「差別的な人ほど被害妄想を持ちやすい件」の、別の例。「同性婚を認めると、男がみんなホモになるから、子どもが生まれなくなるじゃないか!」という人は、ご自分もなるつもりですか?じつは「俺はもう子どもを作ったから大丈夫だが、いまの若い奴らはみんなナヨナヨしているから信用できない」ということですね。ほんとうは、性的な問題以前に、自分自身が若い人に対して疎外感を感じている。ついて行けない、理解できない、相手...

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差別的な人は被害妄想を持ちやすい。~同人が荒らしになる時

まず、『切腹』という映画は、序盤の残酷シーンだけが有名になってしまったけれども、本当に面白いのは後半ですね? それを残酷シーンだけに注目して「グロ」とか「スプラッタ映画」と呼ぶなら間違いです。『イベント・ホライゾン』というSF映画は、スプラッタ寄りですけれども、根本的には宇宙開発にたずさわる人々とその家族の寂しさを描いているのです。表面的な過激描写にだけ注目してもいいですけれども、文学的に観ること...

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1959年1月、木下恵介『風花』松竹

これからはお前と一緒に生まれ変わるよ。製作:小梶正治 脚本:木下恵介 撮影:楠田浩之 美術:梅田千代夫 音楽:木下忠司 録音:大野久男 照明:豊島良三 監督助手:大槻義一 長唄:杵屋六左衛門社中 振付:花柳啓之出演:岸恵子、有馬稲子、久我美子熟練の77分。農地改革の後。ひとつの時代の終わりと始まり。『遠い雲』『夕やけ雲』は町暮らしの住みにくさ。こちらは山村暮らしの住みにくさ。『楢山節考』で大胆な和製...

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1957年、木下恵介『喜びも悲しみも幾年月』松竹

誰も知っててくれなくたっていいさ。俺の苦労はお前が知っててくれる。原作・脚本・監督:木下恵介 撮影:楠田浩之 美術:伊藤熹朔・梅田千代夫 音楽:木下忠司 録音:大野久男 照明:豊島良三 色彩技術:成島東一郎 特殊撮影:川上景司 監督助手:大槻義一 後援:海上保安庁イーストマン松竹カラー。富士重工業株式会社LM1型「日光」機使用。花も嵐も踏み越えて、日本全国縦断ロケに出ました木下ブラザーズ。(カメラ...

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1956年11月、成瀬巳喜男『流れる』東宝

玄人だって素人さんだって、食べて働いて寝て。家事雑用はどこだって同じようなもんよ。製作:藤本真澄 原作:幸田文(新潮社・版) 脚色:田中澄江・井手俊郎 撮影:玉井正夫 美術:中古智 録音:三上長七郎 照明:石井長四郎 音楽:斉藤一郎 衣装考証:岩田専太郎 監督助手:川西正義 清元指導:清元梅吉映画誕生六十年。昭和三十一年度芸術祭参加作品。タイトルのままにアルペジオが美しいオープニング。田中絹代、山...

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1954年、エリア・カザン『波止場』(ON THE WATERFRONT)

Boys, this is my church!原案:マルコーム・ジョンソン 原作・脚本:バド・シュルバーグ 撮影:ボリス・カウフマン 美術:リチャード・デイ 音楽:レナード・バーンスタイン第27回アカデミー賞8部門受賞。仁義なき港町リアリズム。荷揚げが人力だった頃。フォークリフトさえ無かったようです。ギンバイ禁止。義理と人情秤にかけりゃ、どっちも重くて身の危険。ドン・コルレオーネも昔は若造でした。港湾労働者の生活ぶりを明...

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1950年、小津安二郎『宗方姉妹』東宝

新しいってことはね。いいかい? いつまで経っても古くならないってことなんだ。原作:大仏次郎「宗方姉妹」より(朝日新聞連載) 脚本:野田高梧・小津安二郎 撮影:小原譲治 照明:藤林甲 録音:神谷正和 音楽:斉藤一郎 美術:下河原友雄 助監督:内川清一郎『晩春』の翌年。蒲田仲間の豪華キャストによる東京、京都、奈良、神戸ロケをつないだ新東宝の文芸大作。高峰秀子が面白すぎます。カルメンさんにもう一人ねえち...

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BLによって、女性の人生は変わりません。

「男と男が男と女の真似をする」というのは、何千年も前から、世界中の男性が共有してきた先入観です。若い女性が創作物を通じてそれを知ったということは、たんに固定観念を確認しただけであって、なにも否定したことにはなりません。彼女が既成の価値観を否定し、社会から自由になったことを意味しません。「男と女はそういうことをする。男と男もそういうことをする。どっちも私には関係ない。私自身はなんのために生まれて来た...

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同人は、善意の介入に注意しましょう。~同人は役柄です

少し前まで、社会全体に「自立支援」という発想がなかったのです。だから「スティグマ」は一生スティグマのままでした。だからこそ「どうせ女に生まれちゃったんだから仕方ないじゃん。誰も助けてくれないんだから自分でなんとかするよ」という自立意識の暴走が起きたのです。それが、著作権侵害を正当化したり、新宿二丁目における人権侵害を正当化したりすることになったのです。けれども、社会のほうが変わってしまいました。各...

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1990年代のBL論は、言い訳です。

1989年の「1.57ショック」、1990年前後の「M事件」、それによる「コミケ参加者は犯罪者予備軍」報道、1992年頃のコミック有害図書指定、1994年以降のゲイコミュニティから女性の言動に対するクレーム。すべての背景となった、バブル崩壊。一連の動きによって、社会全体に「反サブカル」の気運が盛り上がったのが1990年代です。バブル景気に浮かれて、若者を甘やかしすぎた。奴らを遊ばせておくと、ろくなことをしない。とくに若い...

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第三の性からの訴えには「私から言っておきます」が正解です。

1990年代半ば、ゲイコミュニティは「若い女性がぼくらに失礼なことを言うのを自粛させてくれ」と言って来たのです。それに対して大人の女性が答えるべきは「私からよく言っておきます」です。「クレームしてはいけません!」ではありません。被害者が声を挙げてはいけないというなら「女も黙って家事をしろ」ということです。「社会には加害者である男と、被害者である女しかいない」という考え方は、我々を無視しているから差別で...

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ゲイにトラウマは通用しません。~可哀想ぶる女の偏見

もし、女性が同性志向男性に向かって「私は母親から言われたことがトラウマになっているので、BLしか読めない体になってしまったから、あんた達に愚痴を聞いてもらうためにここまで来たのよ」と言えば?彼らは「俺は女から下品な質問されたことがトラウマになっているので、ゲイバーまで来ちゃう女って全然信用してないんだよ」と言えてしまうのです。【ゲイなら安心という偏見】女性がゲイバーへ行ってしまうというのは「ゲイな...

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母親のトラウマを自分で克服するのは、当たり前です。

「もう人前で『トラウマが~~、トラウマが~~』なんて、みっともない言い訳するのをやめよう」と自分で決意するだけのことですから。もし「母親のトラウマを自分で克服した!」と、えらそうに言ってる人を見かけたら「だいぶやっちまったんだな」と思えばいいです。本来は「今まで母親のトラウマを口実にして、わざと皆さんに失礼なことばかり申し上げて来ましたが、私の心得違いでした。どうかお許しください」です。【弱者ぶり...

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BLの存在意義と、武士の作法。

ここは、かろうじて植民地にもならず、分割統治もされずに済んだ敗戦国です。北方領土を奪われたまま、外国の軍隊を駐留させ、自前の防衛力を警察予備隊と称してごまかした国です。そこに生まれ育った女たちが、いたずらに外国に憧れた挙句に、金髪の若者たちが立派に成長して政治家やスポーツマンとなって日本人を打ち負かすという物語ではなく、性的遊戯にふけった挙句に、自分の国の悪いところ(人種差別や麻薬の流行など)によ...

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1971年7月、小沢茂弘『傷だらけの人生』東映京都

言い方はいろいろあるもんやなァ。喧嘩売ってきたんはそっちやで。企画:俊藤浩滋・橋本慶一 原案:石本久吉 脚本:村尾昭 撮影:吉田貞次 照明:増田悦章 美術:井川徳道 音楽:渡辺宙明 助監督:清水彰円熟の96分。画がたいへん美しい傑作です。今日も鶴田さんが渡世の作法を教えてくださいます。殴り込みの際も挨拶は大事です。1971年の世にあえて問う日本の美学。鶴田が1960年代を通じて演じ続けた侠客をイメージした歌...

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