森アーツ会田誠展クレームのファンタジー性。

  05, 2015 10:20
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児ポ法とTPPがひと段落したので、あらためて考えてみようかな、と。

まず「18禁」を名乗っている会場・イベントへ向かって「子どもを連れてくる人がいたらどうするんですか!?」と問う人のほうが異常です。

子どもを連れてくる親へ向かって、市民団体から説教してやればいいです。

全国のPTAに向かって「会田展の会期中は、六本木のまんなかのビルの天辺にある、もともとグロテスクな作品を得意としている前衛美術館へ、ピクニック気分でお子様を連れて行かないほうがいいですよ」と、アナウンスしておけばいいです。

もし美術館から「営業妨害だ」と言われたら「子どもに見せるつもりですか!?」と言い返してやればいいです。

でも、そもそも美術館から言ってこないでしょう。実際、親子連れに来られちゃ困るんですから。

本当に問題視しなければならないのは、作品のほとんどをウェブ上で見られる状態を美術館が放置していたことで、経営的にもほぼ無意味です。

会田だけは、それをサンプルとして、どっかの金持ちが「俺にも描いてくれ」って申し出た可能性があるので、いい宣伝になったかもしれません。

【話を分けましょう。】

「私は18歳以上の成人だが、女性として不愉快だ」と思ったなら、その通りに言えばよろしいです。

あえて戦略をさずければ、子どものためと、女性のためで、クレーム文書を発する人を変えればいいです。

話を分ければ、上述のようなわけで、子どものためのクレーム文書は発したほうの赤っ恥になることが自分で分かるでしょう。

話を分ければ、絵画に表現されているものが男性の身勝手な性欲であり、女性の表象から尊厳が奪われていることへの抗議であることが明白になります。

そして、ここで「非実在者の尊厳」という、ファンタジックな話題であることも明白になります。

これに「真似して凶悪犯罪を起こす実在者がいたらどーーするんですか!?」という声が絡んできて、これは重要な問題ですが、そもそも真似する人が「いる」という前提が異常だということもできます。

これは「真似してはいけません」という教育を続けることが基本です。

じつは、この教育を成り立たせるためには「架空と現実を混同してはいけません」と明言する必要があります。

すると「非実在者の尊厳を守るべきだ」という主張は、架空と現実を混同していますから、矛盾となります。

逆にいえば「絶対に真似しないという約束の守れる18歳以上の大人のみ見ることができます」と宣言した以上、非実在者の尊厳は守る必要がないというのが、論理的に正しいはずなわけです。


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