コピーのコピーのコピーと言われれば。

  10, 2015 10:25
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それを逆手に取る奴もいる、というのが『ワンパンマン』。

繰り返しの面白さそのものをよく分かった人が買うことになるので、固定ファンを見込めるが、『アナ雪』のような超ヒットにはならない。このへんが落としどころ。

『妖怪ウォッチ』のほうは、集客効果を見込んで企業が権利料を支払い、無料公開するという方法だったかと思いますが、これを商法として続けるには、一般の老若男女にアピールするコンテンツを制作し続ける必要がある。

日本のアニメ界は、いつの頃からか、これを最も苦手としてしまいました。

『サザエさん』の息の長さを考えれば、老若男女がそろって見られるアニメが好まれないわけではないのですが、やっぱり世界的には、日本の生活習慣に憧れてくれる人は、欧米お姫様文化に憧れてくれる人よりも多くない。

レベルファイブが次を開発してくれるのを、みんなで待っているところなのかどうか。

先日、公立図書館へ行きましたが、小学生男児たちは、図書館の中へ入らず、その周囲に置かれたベンチに陣取って、対戦ゲームに真剣でした。ニンテンドー派とカード派がいるようです。たぶん両方持ってるんでしょう。

なお、ひと勝負つくと、ゲームをしまって、リアルに芝生の庭を走り回ってました。メンコやベーゴマで対戦していた時代から、基本的にはそんなに変わってないように見受けられました。

【クレヨンしんちゃんスペシャル。】

1995年の年末テレビスペシャル。『ぶりぶりざえもんの冒険(飛翔編・電光編)』(湯浅政明)、『劇画クレヨンしんちゃん』(原恵一)が入ってるやつ。CS放送を録画しておいたもの。

湯浅のギャグがじつに冴えてました。敵アジトの赤色灯を交換したところで爆笑しました。この人は漫画(の間合い)をよく分かってるんだなと思いました。

基本的に「家族」という主題にこだわる富野 由悠季が、クレしんに嫉妬する気持ちはよく分かる。映画版を見た彼は「こういうのやりたかったーー!」と(心の中で)畳をゴロゴロ転げまわったに違いないのです。

いっぽうで「劇画」のパロディを担当する原のほうは、富野(のファーストガンダム)を追いかけているには違いないはずで、この二人の対談はウェブ上で拝見しましたが、うらやましい世界ではあります。

なお、別のスペシャルでは、一家でハワイへ行くシリーズの最終話、リサさんにふられた後のしんちゃんの絵がじつに良かったです。こちらは水島努の絵コンテ。

絵柄は富野も指摘した通りで、シリーズを通して独特の手抜きなわけですが、あれはあれでバランス取れてるのです。個人的に湯浅の前衛アートっぽいデフォルメ具合が好きです。

保存しておきたいほどのアニメ作品というのは、ちゃんと生み出され続け、再放送され続けています。それを見て育った若者の中から、次の才能も生まれてくるでしょう。

アニメもコアなファンのみによって支えられる大人の趣味の一つになりつつあるような気もしますが、継続が力なのだと思います。


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