ノンセクシュアルのゲイもいるはずです。

  26, 2015 10:20
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漫画や小説を読んでエロティックな情趣を得ることはできるけれども、肉体が反応しない。

生まれつきの機能障害や、なんらかの心的葛藤があって、実際に性交したことがない。してみたいとも思わない。

こういう状態を「ノンセクシュアル」というものなら、同性志向のノンセクシュアル者もいるはずです。

いまなおカミングアウトしていない。実際の恋人を持ったことがない。雑誌の情報が刺激的すぎて辟易してしまった。ゲイにはこんな人が案外多いはずです。

でも当然ながら仲間の幸せを願っている。とくに若いゲイの人権被害には心を痛めている。

彼らは女性が純情無垢なふりをしながら新宿二丁目まで押しかけては、「男同士が吊橋理論でホモになるって本当~~?」などというBL妄想を質問してまわることに対して、不愉快きわまると感じているはずです。

【女子はファンタジーに入りやすい。】

児童生徒の問題行動を見てきた教員の実感として「女子はファンタジーに入りやすい」というのがあるそうです。

この場合のファンタジーとは、ダンセイニやトールキンの衣鉢を継いで、児童文学のノーベル賞を獲得できるという意味ではありません。自分の脳内の創作想像に酔ってしまい、現実との区別ができなくなるという危険な状態です。

漫画を真に受けて「こういうことってほんとにあるの?」、映画を真に受けて「どうすればあんな恋ができるの?」などなど。質問されたほうが面くらうでしょう。そんなことも分からないのか?

「理想の自分と現実とのギャップに悩む」なんていうのも、そもそも理想の自分を空想することにふけり過ぎたのです。

理想の家族、理想の恋人、理想の都会人、理想のキャリアウーマン、理想のテレビアイドル……

あらゆることを勝手に想像して、それと自分は違うから恵まれていないと結論することもまた、ファンタジーです。自分がいちばん可哀想と思うことも、同情してもらいたい気持ちが生んだファンタジーです。

自己演出がうまいことも一つの才能ですが、少なくとも、もっと苦労している人々の前で自分の可哀想アピールをしすぎることのないように、気をつけましょう。


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