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紙の本には互換性の心配がない。

ぼちぼち始める大掃除。納戸から旧作書籍(またの名を積読)がいっぱい出てきました。まだ読めました。

VHS版のビデオはもう見られないと思います。ベータ版は言うに及びません。ゲームも使えなくなったソフトがあります。再生デッキを保存しておけばいいわけですが、故障した際には修理がききません。

紙の本は偉大だと思ったことです。

またネットの調べものは、ウィキペさんの記事を転載してあるだけというサイトも多く、行き詰まりがちです。やっぱり詳細な知識は紙の書籍の中にある。

無断複製の問題は生じ続けるでしょうが、たとえば500ページの専門書や、何巻にも及ぶ連載小説をすべて手打ち入力して、その手間に対して一円の見返りも求めず、かたっぱしから無料公開してしまうというのは、ちょっと考えにくい。

青空文庫などは純粋に教育目的で、深甚な好意によって成り立っているものです。

じゃなくて、ちょっとブログをにぎやかにしたいとか、アクセスカウンターをかせぎたいといったことで数千円もする書籍を買ってきて、腱鞘炎のリスクもかえりみず、煩瑣な索引ページに至るまで、打つべし打つべし打つべしってのは、ちょっと考えにくい。動画や画像の転載が後をたたないのは、技術的に楽だからで、活字のほうは、それとは訳が違う。

やっぱり編集のプロの手を経る必要のある種類の本というのは存在するし、すでに存在する書籍をすべてデジタル化することはできないし、必要もない。

というわけで、専門書を必要とする人、稀覯本を高値で取引する好事家はなくならないでしょうから、紙の本が全滅することはないでしょう。

出版界は、この十年のあいだにすごい規模で売上を減らしたらしいんですが、それはもともと一過性の流行情報としての映画、スポーツ、ファッションなどの話題を求めていた浮動票的な層がデジタルに移行したからかもしれない。

とすると問題は、デジタルが盛ん、ゲーム業界が好調といっても、それによって日本全体の景気がすごく良くなったわけではない。つまりAに分配されていたものがBに移っただけで、日本国内にある「お金」の総額はべつに変わってないってことなのかもしれません。

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Misha

Author:Misha
スマホ時代にさからう評論系長文ブログ。冷静に通読できる大人の読者様を想定しています。

「若い人」に直接呼びかける文章は、18歳以上のヤングアダルト対象です。高校生は受験を最優先してください。

書く人は、新旧とりまぜて映画とアニメを見ながら文芸書に取りくんでみたり、昔の漫画を思い出したり、お国の先行きを心配したりしております。

記事中の色つき文字は、映画中の台詞・挿入歌からの引用です。あらすじは、あまり申しませんので、楽しみに御覧ください。取り上げる作品は、暴力・エロスなど特殊な要素を含んでいることもあります。

ときおり、耽美・BL・同人・LGBTに言及します。いずれの分野からも、偏見と差別と自虐がなくなるといいと思っております。

「二次創作の責任を二十四年組に押しつけるな」「実在同性愛者に甘えるな」が基調です。

全体として、二十四年組ファンが社会学者に物申すという珍しい構図。一部勘違い同人を叱責することによって全体を守るという意図もあり、ときにかなり辛口です。

記事は時々予告なく手直し・削除・分割しております。保存は個人的閲覧の範囲で、お早めに御随意に。転載・改変利用は固くお断り申し上げます。

解題


Casketとは、玉手箱。

でも検索すると棺桶がならびます。来世まで持っていきたい好きな作品の記録帳とご理解ください。