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ドン・ペリグノンを2つくれ。『ノッキン・オン・ヘヴンズ・ドア』拝見記

1997年2月公開。思いがけず古かったが、これは……面白かったと言っておこう。
ドイツ映画を観たのは初めてなので、この「みんなちょっと天然?^^;」という感覚が、この映画に特有なのかドイツ流の笑いなのか分からない。
でも笑いのツボや編集のタイミングに、ベッソンとかタランティーノとか先日観た『ライフ・イズ・ビューティフル』とか『ラ・カージュ オ・フォール』とか『パリは燃えているか』、果ては『会議は踊る』など、いろんな欧州コメディを思い出し、ついでに志村けんまで思い出した。
(『パリ』はコメディかと言われるとあれだが似た感覚の笑いツボがあったと思う)

ラスト近くの銃撃戦がアメリカ映画と違って妙に詩情を帯びてしまうのは(笑)ベッソンの『タクシー』等にもあったので、なんかヨーロピアンな感覚なのかもしれない。

刑事にもマフィアにもマッチョがいたのはアメリカ映画をパロディにしてるのだろうと思われた。
黒服&黒メガネの二人組がブルース・ブラザースを意識してるのかどうかも分からないけど楽しかった~~
他にああいう二人組で、一人が常に「~~ってキライさ」ってつぶやくのが出てくる映画は何でしたっけね?(20年くらい前)

テーマの重さについては触れまい。それとのギャップによる面白さ・切なさ倍増計画にも触れまい(←触れてる) あとはもうコメディらしくテンポ早く箇条書きで。

・ドイツの皆さんは拳銃向けられても冷静(笑)
・『ライフ・イズ』にもあったが欧州の男は平気でダブルベッドでくっついて寝る。
(マンガ『エロイカより愛をこめて』には「男二人でスイートルームなんて」という場面があったが、あの感覚は日本的なのかもしれない)
・だいたい『タクシー』『クリムゾン・リバー』等もそうだが欧州は男二人の掛け合いというバディものが上手い。
・といってその陰で女が泣かされるというわけではなく、女たちがしたたかなのが良い。
・トップレスのお姉さんがいっぱいだ!(・∀・)(←
・ドイツ人もプレスリー大好きというのはちょっと切なかった。
・画面の上半分に常に黒い影がさしていたのはうちのディスプレイのせいじゃないよね?
・北方の海は(『フレンチ・コネクション』で観たマルセイユの海と違って)灰色がかって波が荒いなぁ。

松もなければ月もない、珊瑚礁も熱帯魚もいない、情緒に乏しいあの海が男同士の終末にふさわしくてよいのだろう。

・DVD特典の現地予告編では端役のような女優(ブティック店員など)まで大きく名前が挙げられていたので、ドイツではオールスター的な作品なのかもしれない。
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Misha

Author:Misha
スマホ時代にさからう評論系長文ブログ。冷静に通読できる大人の読者様を想定しています。

「若い人」に直接呼びかける文章は、18歳以上のヤングアダルト対象です。高校生は受験を最優先してください。

書く人は、新旧とりまぜて映画とアニメを見ながら文芸書に取りくんでみたり、昔の漫画を思い出したり、お国の先行きを心配したりしております。

記事中の色つき文字は、映画中の台詞・挿入歌からの引用です。あらすじは、あまり申しませんので、楽しみに御覧ください。取り上げる作品は、暴力・エロスなど特殊な要素を含んでいることもあります。

ときおり、耽美・BL・同人・LGBTに言及します。いずれの分野からも、偏見と差別と自虐がなくなるといいと思っております。

「二次創作の責任を二十四年組に押しつけるな」「実在同性愛者に甘えるな」が基調です。

全体として、二十四年組ファンが社会学者に物申すという珍しい構図。一部勘違い同人を叱責することによって全体を守るという意図もあり、ときにかなり辛口です。

記事は時々予告なく手直し・削除・分割しております。保存は個人的閲覧の範囲で、お早めに御随意に。転載・改変利用は固くお断り申し上げます。

解題


Casketとは、玉手箱。

でも検索すると棺桶がならびます。来世まで持っていきたい好きな作品の記録帳とご理解ください。