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合言葉はアイラブユー 『007は二度死ぬ』視聴記。

懐かしい(*´∀`*)

1967年度作品。シリーズ第5作。生まれる前なのでこれ自体を観るのは初めてなんだけど「総天然色」な色合い、手作り感あふれるセット等「子供の頃こういうの観ていたなぁ」としみじみ。

現代は You only live twice 意訳:「三度目はないぞ」

終盤近くまで顔を出さない敵の首領は白猫の頭を撫で続けるマッド・サイエンティスト。
詰め込み過ぎのなんちゃって観光案内はご愛嬌だけど、一つ一つは変じゃなかった。武道家はなんちゃって忍者ではなく、ちゃんと武道家の格好をしていたし、技を披露していたし、カッコ良かったし、ロケ地はきれいだった。
総じて日本人エキストラ、スタント頑張った。

日本人女優の綺麗さはあの時代の欧米女優と比べても特筆ものとしていいと思う。やはり日本の女は黒髪がよい。役者それぞれの日本語なまりの英語もいい雰囲気だった。言葉についてはロシア側はロシア語で喋ってて、気が利いていたと思う。
「山へ突入する前に服を着せてやれ」とか「女に機銃掃射はひでぇ」など女性の扱いにモニョる場面がいくつかあるのはまぁ時代性と「男のための娯楽」である点をかんがみて、やむを得ない。
(そういうことへのアンチテーゼがBLであるというのはずっとしている話である)

宇宙シーン、空中戦の模型撮影は可愛らしく、面白かった。真似してロケットなど作った少年は大勢いたのだろう。組み立て式小型単座ヘリは男のロマンだと思う。

男といえば「ゆうべ女と楽しんだ男」であるボンドが何度か映された(=何度も女と楽しんだ)が、色気を感じた。

ぶつ切りといえるほどテンポの早い編集は気軽な娯楽らしさ満点。秘密基地は広いセットで比較的長回しな撮影。火薬炸裂。贅沢なつくりだと思った。
CGとか要らないよ、これくらいでいいよと思ったけどその「これくらい」が難しい現代なのでしょうね。カーチェイスのための道路封鎖とかヘリのチャーターとか、いちいち人件費も物価も上がっていそう。

赤の効いたオープニングが素敵。シナトラ娘の主題歌がややノスタルジーな感じでそれもまた日本ぽいのかもしれない。あの時代の映画には「赤、青」が原色で多用されており「カラーで映画が撮れる楽しさ」に溢れていると思う。また「肉眼で見たまま撮りっぱなし」ではなく前衛的な色合い、アニメーション効果を試していた時代なのだと思う。サイケにつながっていくのだろう。

『M:I』『トランスポーター』など直接この系譜に連なる(または同じグループに属する)と思われるアクション映画や、『太陽を盗んだ男』『西部警察』など日本の刑事もの、東宝が協力していることからいって当たり前だが円谷特撮、さらに『パタリロ!』『クレヨンしんちゃん』映画版など色々思い出してしまうのであった。

ステアのウォッカマティーニとサントリーオールドが飲みたくなり、銀のシガレットケースが欲しくなるのはお約束。
合言葉に関しては、もうちょっと萌えさせてほしかったです丹波さん。

ラストは粋なので敬礼しておきました。興味のない、または関わってはいけない女性には徹底的にクールなボンド、いいですね(*´∀`*)
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Misha

Author:Misha
スマホ時代にさからう評論系長文ブログ。冷静に通読できる大人の読者様を想定しています。

「若い人」に直接呼びかける文章は、18歳以上のヤングアダルト対象です。高校生は受験を最優先してください。

書く人は、新旧とりまぜて映画とアニメを見ながら文芸書に取りくんでみたり、昔の漫画を思い出したり、お国の先行きを心配したりしております。

記事中の色つき文字は、映画中の台詞・挿入歌からの引用です。あらすじは、あまり申しませんので、楽しみに御覧ください。取り上げる作品は、暴力・エロスなど特殊な要素を含んでいることもあります。

ときおり、耽美・BL・同人・LGBTに言及します。いずれの分野からも、偏見と差別と自虐がなくなるといいと思っております。

「二次創作の責任を二十四年組に押しつけるな」「実在同性愛者に甘えるな」が基調です。

全体として、二十四年組ファンが社会学者に物申すという珍しい構図。一部勘違い同人を叱責することによって全体を守るという意図もあり、ときにかなり辛口です。

記事は時々予告なく手直し・削除・分割しております。保存は個人的閲覧の範囲で、お早めに御随意に。転載・改変利用は固くお断り申し上げます。

解題


Casketとは、玉手箱。

でも検索すると棺桶がならびます。来世まで持っていきたい好きな作品の記録帳とご理解ください。