1970年アメリカ映画『戦略大作戦』視聴記。

  20, 2012 14:20
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これはいい! Σd(゚∀゚d)イカス! たぎった!!! 
テリー・サバラスだけに、かっこいいとはこういうことさ!!!

アメリカ視点で観れば。以下、ネタバレ一杯です。

***

独立 愚連 小隊、金塊強奪の旅。
基本的には連合軍上陸後のフランスで、戦場を舞台にした「なんちゃってアクションコメディ」なんだけど、その「舞台」の造りようがすごい。
オープニングから迫撃砲の雨あられ、大掛かりな街頭セットはガラガラ崩れるし、火の手は上がるし。
シャーマンが吠える! タイガーが奔る! 
大量の軍用車両と人員と火薬を投入。ちょっとだけど超低空飛行の戦闘機編隊も観られる、ロケット弾発射シーンも操縦員席から観られる。わーい。

アクションの勢いだけで持っていくおバカ映画かというとそうではなく、そもそも金塊強奪に行くのか? 危険はないのか? 着けば着いたでタイガー戦車がいるのに、どう攻める?
丁寧に話しあい、じっくり行動する男たちの姿が静かに描かれます。

訓練を受け、苛酷な上陸作戦をきりぬけ、銃器と通信機と戦車のあつかいに習熟し、自主的に判断して動ける優秀な小隊が、その技量と度胸と団結心をもって、命令によってではなく超個人的な動機で自発的に動く。

とんだ皮肉でもあり、真摯なオマージュでもある。ヒッピー時代の いかれた いかした戦争映画の料理法だと思います。

『バルジ大作戦』からサバラスつながりで借りたのですが、イーストウッドの若くて綺麗なことに参りました。そして声は山田康雄じゃなく(苦笑)線の細い声をしているのですね。
クールでインテリっぽく、一見もっとも冷静そうな彼が実は一番キレちゃっている。ダーティハリーのキャラそのまんまですのねw

対するサバラスは叩き上げの軍曹、金塊ときけば「ッしゃあ!」言いそうな熱さなのに実は部下思いで慎重派。
二人の対比がいいところへ、サザーランド(父)、ヒッピー代表戦車分隊長いい感じすぎ(ノ´∀`*)
脳天気なだけかと思った彼がタイガー戦車には顔色を変えるところも説得力あって素敵。

兵の自発行動のたび重なる成功に、戦況が読めず浮き足立つ司令部と、我が手柄のように独り興奮する司令官の滑稽さ、これが俳優がいいので安っぽくはなく、まったくいい感じに皮肉が利いていますね。

今回はタイガー戦車隊長の黒服が決まってるカール・オットー・アルベルティとの対決(?)シーン、西部劇ばんざい!! スパゲッティ・ウェスタンばんざい!! これは燃える……!!

残念というべきなのはドイツ兵があまりにもショッカー扱いで簡単に倒れていくところ。『ライアン』『エル・アラメイン』のような「本当の戦争の痛み」を追求する作品ではないので、ショッカーだと思って観ればいいんですが、「俺のオヤジは国防軍だ、国を守ったんだ」という方には辛いかも。
つまりヨーロッパでは上映しにくい、アメリカならではの娯楽なのでしょう。

ラストのアルベルティとの挨拶の応酬もいいですな……・:*:・(*´∀`*)ウットリ・:*:・

邦題がつまらなすぎ&的外しすぎで損をしていると思います。戦略でも戦術でもない。単に現場だ、戦闘の現場。
原題は『KELLY’S HEROES』
ケリーはイーストウッドの役名。彼の呼びかけに応えて活躍した奴ら、という意味だけどまぁ直訳はしにくいですね……

他にもニヤリとするシーン盛りだくさんです。是非一度ご覧ください。
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