1955年アメリカ映画『エデンの東』視聴記。

  26, 2012 18:08
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初めて観ましたごめんなさい。
子供のころテレビで観た『なつかしの映画音楽』みたいな番組で、若い男と女が顔をくっつけてるような絵が映って、ノスタルジーな音楽が鳴って。なんか首筋がかゆくなるような恋愛映画だと思ってましたごめんなさい。
でもおかげで何の前情報も入れずに今回ぶっつけ本番状態で観たので良かったです。
キビキビとサスペンスタッチで刺激的で面白かったです。

『イブの総て』が1950年。
『裏窓』が1954年。
『渚にて』が1959年。
『史上最大の作戦』『アラビアのロレンス』『007ドクター・ノオ』が1962年。
この間にはさまるわけだけど。撮り方はどれよりも過激で鋭いと思う。ヒッチコックが近いかな……

ときどき画面が斜めになるの。不安感を駆り立てる、すごい構図でした。
光じゃなくて「影」の使い方。
ディーンの演技が凄まじいのは今さら申し上げるまでもないけど、ボーッと立ってる兄ちゃんが意外にいい感じ。あの野暮ったさが小技のきいたディーンとの対比になって。

ナレーションなし。役者の存在感と日常的な会話のテンポの良さと、切り取り方の鋭さだけで魅せる緊張感の持続。
この撮り方で1955年てことに驚けばいいのか、
1917年を舞台に女性がこれだけ自由に、しかも自省的に生きている姿を描いたことに驚けばいいのか。
女性と若者の自立、このテーマは1955年の時点でも衝撃的ですね。

シネマスコープとワーナーカラーの誇らしさ。フェアバンクス主演作品の素晴らしさを観れば、画面の間口の狭さやモノクロ撮影であることが決して劣るわけではないのだけど、アメリカの広さと空の色、調度品の独特の色合い、和服にはない女性のドレスの透け感が見られることはやはり印象的でした。レタス畑、広!!

アメリカ映画の基本にしてお手本がここにあるーーと思いました。古い映画、外国映画って「話法が違う」と感じることがあるわけですけども。古いと感じられない、というよりは、こっちがその後に受け継がれたこの撮り方に慣らされているのでしょう。

戦争の陰にあった一家族の小さなドラマ、には違いないのだけどね。
兄ちゃんの嫁。
『マイ・ブラザー』(原題 Brtherhood )って映画を思い出してニヨニヨしちゃいました。
(順番が逆)

ディーンの演技には『ブロークバック・マウンテン』で受賞したヒース・レジャーを思い出しました。
なんでアメリカのいい役者って早く逝っちゃうかな。
合掌。

さて……さらに古い映画いっぱい観なきゃ。
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