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1980年代の話を強制するクレーマーさん。

1978年、アニメ映画『さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち』は、『野生の証明』についで年間ランキング第5位という破格の配給収入を挙げました。

後者は角川春樹が佐藤純彌・高倉健という黄金コンビを起用、アメリカロケ敢行、桁違いの宣伝費を投じるという映画界の常識破りの戦略を取ったもので、逆にいうとそれが奏功しただけのことですから、制作期間わずか4ヶ月のアニメ映画が、他の邦画を抑えたことのほうが、むしろ驚くべきことかもしれません。

この成功が、仁侠映画に限界を感じていた(であろう)岡田茂を瞠目させ、アニメ市場全体が大きく期待され、並行してアニパロというものも盛んになったのは明らかです。

1975年から始まったコミックマーケットと呼ばれる催事にはアニメ同好会の参加が漸増し、1977年創刊のサブカル専門誌『月刊OUT』が読者からのパロディ投稿を受け付けるようになり、雑誌『ふぁんろ~ど』『アニメージュ』の創刊に象徴されるアニメ関連市場の急成長につながって行く。

逆にいうと、こっから後のことは多くの人が肌で覚えています。

だから「そもそもアニメを基に自分なりの漫画や小説を制作するという作業自体はいつから始まったのか? 最初はガリ版刷りだったはずだ」という具合にアニパロの発生・進化・分化を探る話は、1978年以前が足場になるわけです。こっから話が変わります。

【話をずらしたい人】

上記のようなわけで、1970年代の話をしていると、急に「1983年の『花とゆめ』はどうなの!?」「1985年の『WINGS』はどうなってるの!?」と、話をずらそうとする人がいるです。

だから「1983年の『花とゆめ』なら川原泉がよかったですね」って当たり前のことを云うと、「違うでしょ!? 『羽根くん』の話をしてくれなければダメでしょ!?」ですって。なにを勝手に決めてるんだか。

挙句に「M事件のせいで私の同人誌が売れなくなった!」って。

とんだ責任転嫁ですし、1970年代の話とは20年ずれていることが分からないのか。どこがどう壊れてるんだこの人は。ゾッとしたというのが本音です。

そもそも典型的な墓穴を掘るタイプなわけで、他人に対して誘導尋問してるつもりで自分のボロを出してるのです。「私は1970年代のことは知りません、なんのご協力もできません」って。

だったら黙ってりゃいいのに、自分の知ってる時代の話に切り替えさせたいわけです。

おそらく現実の人間関係でも、同様に他人の話の腰を折って、「でも私の場合はね」とか、「っていうか、うちのお母さんはね」など、自分の話ばかりしているのでしょう。周囲にいる人が疲れて、だんだん誘ってくれなくなる。

本人は楽しくおしゃべりしていたつもりです(そりゃそうです)から、なにが起きたのか分かりません。だから「裏切られた」とか「捨てられた」という被害妄想を募らせる。こうなったのは自分のせいじゃないという責任転嫁・自己正当化を始める。

それを聞いてもらいたいから、また新しい人にくっつくわけです。急に話しかけて「友達」になってもらう。でも、その人もいずれ離れていく。

「友達とは自慢話を聞かせる相手のことではない」ということが分からない以上、誰も残らないから、最後はSNS依存症です。

「よほど甘やかされて育ったのだろう」と思われることです。もし、本人が「こうなったのは母親のせいだ」と云うならば、親に感謝することも知らないほど甘やかされて育ったのです。

教育カウンセラーのプロなら何と仰るでしょうか?

なお、ツイッターには、ある程度このタイプが存在すると思えばいいです。「ゆるいつながり」の美名のもとに、敷居をまたぐ前に仁義を切らなくてよい(挨拶しなくてよい)ことになっているので、自他の区別ができないタイプの人を引きつけやすいのです。

なお、自他の区別ができないことを「マジョリティの横暴」と云います。

こういう恥ずかしい状態を自分で防ぐには、流行に乗ったつもりで「私も性的マイノリティよ!」と云ってしまう前に、「あなたはゲイなんだから私の期待通りにエッチな話を聞かせてくれなければダメよ!」みたいなことを云っちゃってないかどうか、自分の言動を振り返ってみましょう。

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Misha

Author:Misha
スマホ時代にさからう評論系長文ブログ。冷静に通読できる大人の読者様を想定しています。

「若い人」に直接呼びかける文章は、18歳以上のヤングアダルト対象です。高校生は受験を最優先してください。

書く人は、新旧とりまぜて映画とアニメを見ながら文芸書に取りくんでみたり、昔の漫画を思い出したり、お国の先行きを心配したりしております。

記事中の色つき文字は、映画中の台詞・挿入歌からの引用です。あらすじは、あまり申しませんので、楽しみに御覧ください。取り上げる作品は、暴力・エロスなど特殊な要素を含んでいることもあります。

ときおり、耽美・BL・同人・LGBTに言及します。いずれの分野からも、偏見と差別と自虐がなくなるといいと思っております。

「二次創作の責任を二十四年組に押しつけるな」「実在同性愛者に甘えるな」が基調です。

全体として、二十四年組ファンが社会学者に物申すという珍しい構図。一部勘違い同人を叱責することによって全体を守るという意図もあり、ときにかなり辛口です。

記事は時々予告なく手直し・削除・分割しております。保存は個人的閲覧の範囲で、お早めに御随意に。転載・改変利用は固くお断り申し上げます。

解題


Casketとは、玉手箱。

でも検索すると棺桶がならびます。来世まで持っていきたい好きな作品の記録帳とご理解ください。