一番若かった兵隊さんは85歳。

  08, 2016 10:20
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大東亜戦争または太平洋戦争の頃にいちばん若かった兵隊さんは、1945年8月に14歳で海兵団に志願入隊した人。1931年生まれ。今年85歳。

それより若い人は、軍隊生活も戦場も知りません。「日本男児の心を取り戻せ」みたいなことを言っても、自分自身が知らないという人のほうが多いのが現代です。こればっかりは、数字で出てしまうことなので、否定はできません。

ただし、1931年生まれの人が60歳を迎えるのが1991年。定年を65歳と考えれば、1996年。ギリギリでこの年までは、実際の軍隊生活を知っている人が、さまざまな職場において現役だったので、彼らの薫陶を受けた若者も大勢いたことになります。

さすがに鉄拳制裁は受け継がれなかったでしょうが、ハードな勤務形態に音を上げないことを美徳と考え、死んだ戦友のことを思えば……という気持ちで黙々と働く人々が、その背中を後輩たちに見せていたとは云えるでしょう。

この後輩たちこそ、まさに24時間戦えるジャパニーズビジネスマンだったのです。

災害救助の際に偉大な機動力を発揮する日本の自衛隊などには、まだこの精神が受け継がれているかと思います。

並行して、女性パワー(婦人運動)が盛んになるいっぽうだったのも確かで、復員組・その忠実な後輩たちの中にも、娘を大学進学させた方も多かったでしょう。

ありていにいって「サブカル」などというものの流行も、1996年までには決定的になったといえます。(『エヴァンゲリオン』の時代ですね)

いっぽうで、職場改善はなかなか進まなかったのも事実で、家事の分担については、この世代はほとんど無理解だったといえるでしょう。

でも、なかには病気の奥様を支えて、全ての家事を担当したという男性もあります。江田島の兵学校卒業生の中には、公害・薬害訴訟などの先頭に立った弁護士がいました。

物事には良い面と悪い面があり、いたずらに「みんな」とか「ぜんぶ」という言葉を使うべきではありません。


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