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一番若かった兵隊さんは85歳。

大東亜戦争または太平洋戦争の頃にいちばん若かった兵隊さんは、1945年8月に14歳で海兵団に志願入隊した人。1931年生まれ。今年85歳。

それより若い人は、軍隊生活も戦場も知りません。「日本男児の心を取り戻せ」みたいなことを言っても、自分自身が知らないという人のほうが多いのが現代です。こればっかりは、数字で出てしまうことなので、否定はできません。

ただし、1931年生まれの人が60歳を迎えるのが1991年。定年を65歳と考えれば、1996年。ギリギリでこの年までは、実際の軍隊生活を知っている人が、さまざまな職場において現役だったので、彼らの薫陶を受けた若者も大勢いたことになります。

さすがに鉄拳制裁は受け継がれなかったでしょうが、ハードな勤務形態に音を上げないことを美徳と考え、死んだ戦友のことを思えば……という気持ちで黙々と働く人々が、その背中を後輩たちに見せていたとは云えるでしょう。

この後輩たちこそ、まさに24時間戦えるジャパニーズビジネスマンだったのです。

災害救助の際に偉大な機動力を発揮する日本の自衛隊などには、まだこの精神が受け継がれているかと思います。

並行して、女性パワー(婦人運動)が盛んになるいっぽうだったのも確かで、復員組・その忠実な後輩たちの中にも、娘を大学進学させた方も多かったでしょう。

ありていにいって「サブカル」などというものの流行も、1996年までには決定的になったといえます。(『エヴァンゲリオン』の時代ですね)

いっぽうで、職場改善はなかなか進まなかったのも事実で、家事の分担については、この世代はほとんど無理解だったといえるでしょう。

でも、なかには病気の奥様を支えて、全ての家事を担当したという男性もあります。江田島の兵学校卒業生の中には、公害・薬害訴訟などの先頭に立った弁護士がいました。

物事には良い面と悪い面があり、いたずらに「みんな」とか「ぜんぶ」という言葉を使うべきではありません。


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Misha

Author:Misha
スマホ時代にさからう評論系長文ブログ。冷静に通読できる大人の読者様を想定しています。

「若い人」に直接呼びかける文章は、18歳以上のヤングアダルト対象です。高校生は受験を最優先してください。

書く人は、新旧とりまぜて映画とアニメを見ながら文芸書に取りくんでみたり、昔の漫画を思い出したり、お国の先行きを心配したりしております。

記事中の色つき文字は、映画中の台詞・挿入歌からの引用です。あらすじは、あまり申しませんので、楽しみに御覧ください。取り上げる作品は、暴力・エロスなど特殊な要素を含んでいることもあります。

ときおり、耽美・BL・同人・LGBTに言及します。いずれの分野からも、偏見と差別と自虐がなくなるといいと思っております。

「二次創作の責任を二十四年組に押しつけるな」「実在同性愛者に甘えるな」が基調です。

全体として、二十四年組ファンが社会学者に物申すという珍しい構図。一部勘違い同人を叱責することによって全体を守るという意図もあり、ときにかなり辛口です。

記事は時々予告なく手直し・削除・分割しております。保存は個人的閲覧の範囲で、お早めに御随意に。転載・改変利用は固くお断り申し上げます。

解題


Casketとは、玉手箱。

でも検索すると棺桶がならびます。来世まで持っていきたい好きな作品の記録帳とご理解ください。