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BL好きな人はイメージしてください。

一次でも二次でもいいですが、あなたの好きな男性キャラクターが、酒場でもう一人の男性を待っているわけです。「今日こそあいつに声をかけよう」と思いながら。

すると知らない女が顔を出して、視界を占領するわけです。そして「あなたより私のほうが可哀想よ。だって恋愛ができないんですもの」とか言って、泣き真似を始めるわけです。

「知らねェよ……」と思いますわね。

そこへ、やっと意中の彼が来て、一杯おごってやったら意気投合し、肩を並べて街路を歩き出すわけです。すると、さっきの女がついてくるわけですよ。そして「だって私、お母さんがトラウマなんだもの」とか言い訳して、また泣き真似するわけですよ。

男たちは二人して「意味わからねェ……」「怖ェ……」と思いますわな。お母さんから「人のあとをつけてはいけません」って教わらなかったのか?

あなたは、雑誌の読者アンケートに「トラウマ女うざい」って書いて投書しますわね。

そうです。これがゲイから見た「ゲイバーへ来てしまう女」です。少なくとも、トラウマを言い訳にするタイプです。自分に酔っているだけであることがよく分かりますね。

自分で創作活動していたのに、この逆転の発想がなかった人は、本当にワンパターンなものばかり書いていたのです。

自分自身が攻めキャラになったつもりで、暴力行為と厭味ったらしい言葉責めが「愛に変わる」という話ばかり書いていたから、自分もゲイに付きまとって自分勝手なことを言っているうちに愛してもらえると勘違いしているのです。

【不適切なロールモデル取得】

上記の例から、重要なことが理解できます。

トラウマ型つきまとい女子は、男性キャラクターにも実在ゲイ男性にも全く共感していないということです。感情移入といっても、洋服やアクセサリーを選ぶように「これが好き」と思っただけで、相手自身の気持ちにお構いなしに、自分の都合で相手を利用しているだけです。

つまり男性に対して、わざわざ会いに行って、「俺はお前が気に入った。だから俺の話を聞け」という一方的な対人関係と奉仕を強要しているのです。悲劇の受けっぽい芝居をしながら、心は攻めです。

人生の早いうちから(その種の)BLに親しむと、不適切な対人関係をロールモデルとして取り込んでしまうことがあるのです。

とくに、もともと保護者や兄姉から上下関係を叩き込まれて育ったお嬢さんの場合、自分のほうが目上の立場になった気分を味わうことのできる創作物を知ったとたんに夢中になってしまい、その種の作品ばかり読むようになってしまうということがあり得ます。

これが大人になっても「BLといえば超過激に決まってる」と言い張るようなら、その歳になるまで、自分からその他の作品を構想してみたり、違う意見に耳を傾けたりできなかったわけですから、もともと視野がせまく、保護者との濃厚な共依存関係にあって、そのことを自己批判できていないのです。

逆にいえば、もともと「勇気づけ」の上手な親御さんによって、自他を比較することなく、おおらかに育てられたお嬢さんの場合、たまさかに権力的な対人関係の描かれたBLを読んだとしても「もうそれしか目に入らない」というふうになってしまうことは考えにくい。

むしろ(BLの中でも)対等な関係を描いた作品に関心が移っていくはずで、実在者に対しても、一方的な要求をすることはないと考えられます。

つまり、実際に自己中心的な対人関係を要求する人が「同人やっていた」という場合には、一方的な性愛関係ばかり描いていた。

逆にいえば、一方的な性愛関係ばかり描いて、それがよく売れたと自慢する人は、それが自信の源になっているから、実際の対人関係でも自己中心的な要求をする。人間の行動には意外なほど一貫性があるのです。人間はライフスタイルを使い分けられないからです。

で、その背景には、確かに抑圧的な親子関係の「トラウマ」があると考えることができる。だから本人の意識の上では自分のほうが被害者で、昔話をすれば同情してもらえると思っているのです。

これが、トランスゲイなわけはないのです。

トランスゲイがわざわざゲイバーまで出張っておいて、可哀想な女の子っぽい振りしてゲイに嫌がらせするわきゃないのです。実際には、ただのシス・ストレート女性が「心は男」のつもりで果敢にも夜遊びに出ておいて、「女性特有のナルシシズム」に浸っているだけです。

女性特有のナルシシズムとは、女性が自分で自分を「可愛い」と思っており、レディーファーストだからサービスしてもらえるのが当たり前と思っていることです。

とくに1980年代は、「アッシー、メッシー」という言葉があった通りで、女の時代といっても男とおなじ責任を引き受けるのではなく、男にサービスしてもらえる(と思い込んだ)時代だったのです。


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Misha

Author:Misha
スマホ時代にさからう評論系長文ブログ。冷静に通読できる大人の読者様を想定しています。

「若い人」に直接呼びかける文章は、18歳以上のヤングアダルト対象です。高校生は受験を最優先してください。

書く人は、新旧とりまぜて映画とアニメを見ながら文芸書に取りくんでみたり、昔の漫画を思い出したり、お国の先行きを心配したりしております。

記事中の色つき文字は、映画中の台詞・挿入歌からの引用です。あらすじは、あまり申しませんので、楽しみに御覧ください。取り上げる作品は、暴力・エロスなど特殊な要素を含んでいることもあります。

ときおり、耽美・BL・同人・LGBTに言及します。いずれの分野からも、偏見と差別と自虐がなくなるといいと思っております。

「二次創作の責任を二十四年組に押しつけるな」「実在同性愛者に甘えるな」が基調です。

全体として、二十四年組ファンが社会学者に物申すという珍しい構図。一部同人を叱責することによって全体を守るという意図もあり、ときにかなり辛口です。

記事は時々予告なく手直し・削除・分割しております。保存は個人的閲覧の範囲で、お早めに御随意に。転載・改変利用は固くお断り申し上げます。

解題


Casketとは、玉手箱。

でも検索すると棺桶がならびます。来世まで持っていきたい好きな作品の記録帳とご理解ください。