では『清盛』第15回。

  30, 2012 09:57
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絵師さま素敵(*´∀`*)

そして高野山炎上は、院のお言葉だけで終わり(^^ゞ
落雷だけでもCGで描くべきだったのでは……

(そういえば、それと分かるほどのCG使ってないねこの作品)

雨は大降りでしたが……少なくとも一視聴者としては「リアルに雨を待って撮った」ように見えました。
今回はありませんでしたが、水上・竹林など、戸外の撮影がいつも美しいですね。

その「凝りまくった手作り感」が最高なのには違いありません。
アメリカドラマのCG使いまくりに対して、日本の職人の意地を見よ、みたいな。
今回は柴田氏演出。
真上から撮る構図と、激情の宗子様&激怒の忠盛様、途中入場の親族、手ぶれカメラがよろしいですな!
部屋がつながってるのをカメラで追うのも良かった。

なにしろ宮廷劇なので、割と座ってしゃべってばっかいるんですな。だから構図に動きがあるといい。

寝殿造りの奥から高位の人の背中越しに庭を映す構図も飽きてきたぞと思っていたら、今回は鳥羽と得子の並びを真横から撮る絵があって、ハッとしました。

院御所の渡り廊下は、いつも名シーンが生まれますね。庭に一人ひかえてるのが対比になっていい。今回の忠盛 vs.内大臣対決は、内大臣の従者(新しい恋人ですな)と家貞さんまで含めた、立ってる人と座ってる人の四人をみごと一つにおさめてありました。

内大臣……とにかく平氏をいじめたかったんだね……(あのへんの細かいカット割りは良かった)

そして残念ながら当時として「それ」は予想されることだったと思うよ忠盛パパ……。想定の範囲内の嫌味を言われたくらいでキレすぎだよ……

摂関家が平氏をつぶそうとしていることが明らかになったんだから、よりいっそう清盛を前面に押し立てて、上皇との絆を深めるために宝塔再建を急ぐほうが、むしろ理屈だと思うよ……

親子や男女の情愛、個人的な激情に流されて、「苦さを噛み締めながらも続けるべき男の仕事」の部分がおろそかにされがちなんだよこのドラマ。

(そもそも「(正規の権力者である帝ではなく)上皇にとりいることが武士政権確立への道」という意識が敷かれていることがおかしいっちゃおかしい)
(いわゆる王家の乱れを訴える清盛が、上皇に天誅を、とか、これからの平氏は帝を盛り立てて、という発想になかなかいかないのもおかしい)

登場人物は……確かにオープニングで俳優名を追い切れないほど多いですが(^^ゞ 

しかしこれでも抑えてるほうなんでしょう。権力争いだから各派閥を紹介しないわけにいかない。藤原摂関家の兄弟争い、白河&鳥羽の子供たちに側室が絡んだロイヤル・ファミリーの事情(「王家」という言葉を使わなくなりましたな)、平家は主人公一家でもあるから、叔父さん・嫁さん・弟たちを外すわけにもいかない。対戦相手の源氏もただの悪役にはしたくないわけだし、そのほかに各家に仕える下位の人たちが大勢いるのは時代劇なら当然。

話を清盛vs.後白河あたりに絞り込めば、もっと抑えることができたはずだけど、実態は「忠盛さんちの事情」だものね。それでも今回は、家人たちの数を抑えて(いつもなら庭がザワザワしてる)、一つの舞台にキュッと詰めた感じがよかったかな。

お話の流れも、ひと息に鑑賞できました。再建話に西行が絡み、その鳥羽=平氏に対抗するように入内を急ぐ摂関家に常盤御前が拾われ、彼女を通じて源氏にも話題がふられる、とうまくつながっていたと思います。テンポ良かった。
「愛」で片付かない権力争いはワクワクするね!

各キャラが、あまり意味不明な「自分で解説」的な台詞を言わなくなったのも良かったかな。

西行は……まァ……本人が一番わがままだったくせに急に悟りすまして帰ってきて、友達を諭したり、いつもながら若干ご都合主義な男ですが。清っちも「このお兄ちゃん、まーーだグレてるよ。自分の感情優先で、すーーぐ仕事ほうり出すんだよ」と思わせておいて、友人の説得でコロッと気が変わるあたり、相変わらずですが。

「俺がいつかこのような災いをもたらすことが分かっていたのではありませんか」と抜かした前回から引き続き「お前が災いを」と「よその子アピール」が強烈ですが、いや、清っちが個人的にバカだっただけだ。もらわれてきた子が家盛みたいだったら色々起きなかったに違いない。どーしても「白河の血はエキセントリック」というところにまとめたいのねーー

ところで今回の名台詞は時子の弟が発した「でしょ?」かもしれないw

そして男と女の間になぜか離れがたい絆があることに関して、体が合うことを描けないのは、やや辛いのかもしれない。「あの寂しい人が私(の素肌)にだけは夢中で甘えてくるので放っておけない」というあたり、NHKだから仕方ないけど、どーしても言葉だけでぼかして説明するしかないのねーー。鳥羽たま義清でも思ったけど、なんでそんなに惚れたのか、いまいち納得しにくい感じは、そのせいかもねーー

ラストは……宗子さま、テレパシーすか。忠盛の見込み違いも、悔しさも、自責の念も聞いておらず、やっと清盛が「父上が今更反省しようとも、自分は我が道を行く」という彼らしさを生かせたのに、そのやり取りも聞いておらず、なんで全てが分かったように、いきなり許してるの。

と納得したりしなかったりしながら、次。しかしこれだけ展開をみせても数字さがるのか……
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