男性恐怖症と吊橋理論を混同する自称ノンセクの真実。

  15, 2016 10:22
  •  -
  •  -
本来、男性にとって最も恐ろしい試練とは、ほかの男性によって女役を強制されることです。それに較べりゃ壊れた吊橋を渡ったり、バンジージャンプするほうが、なんぼかマシです。(よね?)

しかるに、1970年代に流行した女流美少年漫画では、先輩たちから「かわいい顔してる」といわれる新入生が2人も登場し、2人して先輩たちから追いかけられたり、それぞれに呼び出されてピンチな目に遭ったりして、そこから逃げ出す。

で、2人して「ここなら安全だ」と小部屋に身を潜めたところ、この2人の間に「愛」が芽生え……。これがお約束プロットでしたね。

「上級生が下級生を『女に見立てる』ことがあった」という伝統的情報をもとに、難を逃れた下級生同士をイメージできたところが日本の1970年代の女流の独創性だったのです。

それはそれで、創作家の意欲を評価してやればいいです。彼女たち自身は、その時点で成人していたので、その意味では問題ないのです。自由に発想し、表現していいのです。

けれども、これを「危険な目に遭った男たちの間には愛が芽生える」と一般化し、世間でいう吊橋理論と混同すると「吊橋理論で同性愛になるって本当?」というアホ質問になるわけです。なりません。

強い友情が芽生えるのは当然ですが、性愛に転換することはありません。自分自身が女性と何かしてみたくなるかどうか考えてみれば分かることです。

「でも男と女は違うから。男はムラムラすると止まらなくなってしまうものだから」というなら、男性の性を誤解しており、彼らに対するセクハラ発言です。

自分自身が「女性に先入観を持たないでほしい」というなら、男性についても先入観でものを言うべきではありません。

【自称ノンセク女子のBL的迷信】

この手の「男はオオカミなのよ。勃起すると止まらなくなってしまうのよ」という先入観が、一人の女性において、自分自身については男性恐怖症、男同士については「ホモになる」という迷信となって両立してしまうということは、確かにあり得ます。

「男は誰でも止まらなくなってしまうものだから女は男と交際してはいけない」というのと、「男は誰でも止まらなくなってしまうものだから男に対しても止まらない」というのは、理屈としては通っていると言えるでしょう。

根本的に「止まらないわけではない」という点を勘違いしているのですが、本人としては自分の身を守るためという大義名分があるので、その勘違いをただそうとしないわけです。ただそうとすると「ひじょうに怖い」と思うわけです。

百歩譲って、これを自覚的に創作物の範囲で消化・昇華することに成功し、漫画家または小説家としてプロデビューできたなら、いわゆるトラウマを上手に利用できた・一種の病気と共存することができたということができるでしょう。

発想の転換であり、価値観のコペルニクス的転回です。よくやったといえるでしょう。

だから、この種の先入観を持っている人が、ゲイに依存するようであれば、本当のトラウマまたはコンプレックスは男性恐怖症ではなくて、それを克服または共存する過程において、失敗したことにあるのです。

すなわち創作のプロまたはコミケの人気者として成功できなかったことが恨みの元なのです。

【止まらない人々を見学しなくてもいい】

自分は襲われたくないので「見てるだけでいい」が、吊橋理論によって止まれなくなってしまった男たちを見学させてほしいというのが、新宿二丁目へ行ってしまう自称ノンセクさんの理屈ですが、べつに見学しなくてもいいのです。

よね?

止まらなくなってしまった人たちは(もしいるとすれば)その人たち同士でよろしくやっていてくれればいいのであって、女性がうらやましがる筋合いではありませんし、非難する筋合いでもありません。

もしどっちかの当事者がよっぽど嫌がっているのであれば、女性の良心として「弱い者いじめはやめなさいよ」と言ってやればいいですが、「もっとやれ」とけしかける必要はないはずです。

ここでも課題を分離しましょう。

「自分が襲われたくないので、止まらなくなってしまった男同士を見学せざるを得ない」ということはないのです。あなたに限らず、ほとんどの女性が襲われたくないに決まっていますが、BL読者または新宿二丁目まで押しかける女性は少数派です。

「自分が襲われたくなくて、かつ、止まらなくなってしまった男同士を見学する必要はない」という人のほうが多いのです。

だから、先のほうのパターンを主張する人は、たんに「止まらなくなってしまった男同士を見学するのが趣味な人」であって、ゲイはそれを(本来はパロディ創作物を示す)隠語で呼んで、何十年も前から嫌っているのです。

話がスッキリしましたか? 自分がどの立場にいるか分かりましたか?



Related Entries