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ほかの子が避難者をイジメなければ、恐喝が成立しない。

どっかの中学生が福島からの避難者を恐喝していたって話。

「あんたが避難者だって学校のみんなに言うよ」というのが脅し文句だったそうなんですが、よく考えると、おかしな話です。

だって、もし「あの子、避難者なんだって」と聞かされたほうの生徒たちが「そうなんだ。大変だったね」と冷静かつ共感的に受け入れて、避難者に公平に接するなら、恐喝が成り立たないわけです。

「あの子」が避難者だと知ったからって、急に仲間はずれにしたり、変なあだ名をつけてからかったり、暴力をふるったり、逆に急にベタベタとお友達ごっこしたりしなければ、あの子自身に対して、イジメにもならないし、ありがた迷惑にもなりません。ようするに「ふつう」にしてりゃいいだけです。

実際にその中学校の雰囲気がどうだったのかは分かりません。けれども、少なくとも恐喝者の中では「みんなが私と一緒にこの子をイジメてくれるに決まってる♪」と期待しているわけです。

「私=みんな」という認識を前提に加害行為を成り立たせる。

こういうのをマジョリティの横暴と言いますね。正確にいうと、横暴なマジョリティがやらかすことはいろいろありますが、そのうちの一つです。

ようするに恐喝者自身が周囲に甘えているわけです。私と一緒にあの子をイジメてよ~~、おともだちでしょ~~? というわけです。

こういうのは、「あの子、何々なんだって」という陰口を聞かされた側で対応しなければいいのです。陰口を聞かせたがる人に対して「私はあなたとは関係ない。勝手にイジメグループの同類だと思わないでほしい」と思えばいいのです。

陰口を聞かされたからって「そうなんだ! じゃあイジメなくちゃ!」と思う必要はありませんね? 思っちゃう自分が変ですね?

なぜ陰口を聞かされた瞬間に「じゃあイジメなくちゃ!」と思うことにしているのですか? あなたは誰からそのような訓練を受けたのですか? あなたは何に操られているのですか?

「みんなと一緒にイジメないと、自分がイジメられるから」という不安がありますか? そのように思っているのは何人ですか?

もし本当に「みんな」が思っているのであれば、みんな一緒に「せーの」でイジメることをやめればいいだけですね? 誰もが平和に暮らせるようになります。

「よ~~く考えるとおかしい」ということに気づく、というのはこういうことです。

イジメ、差別、「何々だとバラすぞ」という脅迫。人類が何千年も前から繰り返してきたことだと言えるでしょう。だからこそ「ここらでやめるのがいいよ」と言うこともできるのです。


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Misha

Author:Misha
スマホ時代にさからう評論系長文ブログ。冷静に通読できる大人の読者様を想定しています。

「若い人」に直接呼びかける文章は、18歳以上のヤングアダルト対象です。高校生は受験を最優先してください。

書く人は、新旧とりまぜて映画とアニメを見ながら文芸書に取りくんでみたり、昔の漫画を思い出したり、お国の先行きを心配したりしております。

記事中の色つき文字は、映画中の台詞・挿入歌からの引用です。あらすじは、あまり申しませんので、楽しみに御覧ください。取り上げる作品は、暴力・エロスなど特殊な要素を含んでいることもあります。

ときおり、耽美・BL・同人・LGBTに言及します。いずれの分野からも、偏見と差別と自虐がなくなるといいと思っております。

「二次創作の責任を二十四年組に押しつけるな」「実在同性愛者に甘えるな」が基調です。

全体として、二十四年組ファンが社会学者に物申すという珍しい構図。一部勘違い同人を叱責することによって全体を守るという意図もあり、ときにかなり辛口です。

記事は時々予告なく手直し・削除・分割しております。保存は個人的閲覧の範囲で、お早めに御随意に。転載・改変利用は固くお断り申し上げます。

解題


Casketとは、玉手箱。

でも検索すると棺桶がならびます。来世まで持っていきたい好きな作品の記録帳とご理解ください。