ほかの子が避難者をイジメなければ、恐喝が成立しない。

  06, 2017 10:32
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どっかの中学生が福島からの避難者を恐喝していたって話。

「あんたが避難者だって学校のみんなに言うよ」というのが脅し文句だったそうなんですが、よく考えると、おかしな話です。

だって、もし「あの子、避難者なんだって」と聞かされたほうの生徒たちが「そうなんだ。大変だったね」と冷静かつ共感的に受け入れて、避難者に公平に接するなら、恐喝が成り立たないわけです。

「あの子」が避難者だと知ったからって、急に仲間はずれにしたり、変なあだ名をつけてからかったり、暴力をふるったり、逆に急にベタベタとお友達ごっこしたりしなければ、あの子自身に対して、イジメにもならないし、ありがた迷惑にもなりません。ようするに「ふつう」にしてりゃいいだけです。

実際にその中学校の雰囲気がどうだったのかは分かりません。けれども、少なくとも恐喝者の中では「みんなが私と一緒にこの子をイジメてくれるに決まってる♪」と期待しているわけです。

「私=みんな」という認識を前提に加害行為を成り立たせる。

こういうのをマジョリティの横暴と言いますね。正確にいうと、横暴なマジョリティがやらかすことはいろいろありますが、そのうちの一つです。

ようするに恐喝者自身が周囲に甘えているわけです。私と一緒にあの子をイジメてよ~~、おともだちでしょ~~? というわけです。

こういうのは、「あの子、何々なんだって」という陰口を聞かされた側で対応しなければいいのです。陰口を聞かせたがる人に対して「私はあなたとは関係ない。勝手にイジメグループの同類だと思わないでほしい」と思えばいいのです。

陰口を聞かされたからって「そうなんだ! じゃあイジメなくちゃ!」と思う必要はありませんね? 思っちゃう自分が変ですね?

なぜ陰口を聞かされた瞬間に「じゃあイジメなくちゃ!」と思うことにしているのですか? あなたは誰からそのような訓練を受けたのですか? あなたは何に操られているのですか?

「みんなと一緒にイジメないと、自分がイジメられるから」という不安がありますか? そのように思っているのは何人ですか?

もし本当に「みんな」が思っているのであれば、みんな一緒に「せーの」でイジメることをやめればいいだけですね? 誰もが平和に暮らせるようになります。

「よ~~く考えるとおかしい」ということに気づく、というのはこういうことです。

イジメ、差別、「何々だとバラすぞ」という脅迫。人類が何千年も前から繰り返してきたことだと言えるでしょう。だからこそ「ここらでやめるのがいいよ」と言うこともできるのです。


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