2009年12月『宇宙戦艦ヤマト復活篇』オリジナル・サウンドトラック・アルバム

  12, 2017 10:33
  •  -
  •  -
さらば、地球よ。旅立つ艦は。宇宙戦艦ヤマト。

制作総指揮:西崎義展 音楽監督・指揮:大友直人 演奏:日本フィルハーモニー交響楽団・THE ALFEE・東京ニューシティ管弦楽団 ピアノ:横山幸雄・宮本一 ギター:直居隆雄

宮川泰もハネケンも鬼籍に移ったのち、西崎義展が最後に打ち上げた三尺玉の音楽盤。クラシックの選曲としてはベタなわけですが、大友の軽やかなタクトによる演奏はたいへん良く、聴きごたえのある一枚です。

宮川オリジナル曲とのつながり具合もじつに自然で、続けてオリジナルだと思いながら聴いてしまうほどです。勇壮な金管の全合奏によるメインテーマは、今なお心ふるわせる名曲であることを確認できます。

映画のほうは、これを個人の資力(少なくともネームバリューによる融資)でまかなったと聞かされりゃ開いた口がふさがらない見事なものです。

物語のほうは、以前にも書きましたが松本零士が外れたせいか、女の特攻を男たちがぼんやり見送るという消化不良感が解消いたしまして、実際には戦争に行かずに「少年兵が悪い米軍をやっつける」という読みものに心躍らせていたにちがいない1930年代生まれの男児がそのまま大人になったという製作者にふさわしい、まっとうな男のロマンにあふれており、中年泣かせでもあります。

人物画が(当然ながら)製作当時の流行を反映しており、やや個性的なので好みが分かれるかもしれませんが、大人の鑑賞に耐える丁寧な描きぶりです。個人的には美しい女王に髭の将軍がしたがっている絵が好きです。

【プラネタリウムでヤマトが観たい】

当方、プラネタリウムというものへ参りますと、どーーしても耳の奥に「無限に広がる大宇宙」というナレーションと川島和子のスキャットが響いてしまうわけでございまして、いっぺんプラネタリウムの座り心地の良いリクライニングシートで、全身が包まれるように『ヤマト』を拝見したいものだと思います。

クラシック音楽も、ビバップも、ハードロックも、宇宙への憧れも、ヤマトが教えてくれたと思います。



Related Entries