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2009年12月『宇宙戦艦ヤマト復活篇』オリジナル・サウンドトラック・アルバム

さらば、地球よ。旅立つ艦は。宇宙戦艦ヤマト。

制作総指揮:西崎義展 音楽監督・指揮:大友直人 演奏:日本フィルハーモニー交響楽団・THE ALFEE・東京ニューシティ管弦楽団 ピアノ:横山幸雄・宮本一 ギター:直居隆雄

宮川泰もハネケンも鬼籍に移ったのち、西崎義展が最後に打ち上げた三尺玉の音楽盤。クラシックの選曲としてはベタなわけですが、大友の軽やかなタクトによる演奏はたいへん良く、聴きごたえのある一枚です。

宮川オリジナル曲とのつながり具合もじつに自然で、続けてオリジナルだと思いながら聴いてしまうほどです。勇壮な金管の全合奏によるメインテーマは、今なお心ふるわせる名曲であることを確認できます。

映画のほうは、これを個人の資力(少なくともネームバリューによる融資)でまかなったと聞かされりゃ開いた口がふさがらない見事なものです。

物語のほうは、以前にも書きましたが松本零士が外れたせいか、女の特攻を男たちがぼんやり見送るという消化不良感が解消いたしまして、実際には戦争に行かずに「少年兵が悪い米軍をやっつける」という読みものに心躍らせていたにちがいない1930年代生まれの男児がそのまま大人になったという製作者にふさわしい、まっとうな男のロマンにあふれており、中年泣かせでもあります。

人物画が(当然ながら)製作当時の流行を反映しており、やや個性的なので好みが分かれるかもしれませんが、大人の鑑賞に耐える丁寧な描きぶりです。個人的には美しい女王に髭の将軍がしたがっている絵が好きです。

【プラネタリウムでヤマトが観たい】

当方、プラネタリウムというものへ参りますと、どーーしても耳の奥に「無限に広がる大宇宙」というナレーションと川島和子のスキャットが響いてしまうわけでございまして、いっぺんプラネタリウムの座り心地の良いリクライニングシートで、全身が包まれるように『ヤマト』を拝見したいものだと思います。

クラシック音楽も、ビバップも、ハードロックも、宇宙への憧れも、ヤマトが教えてくれたと思います。



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Misha

Author:Misha
スマホ時代にさからう評論系長文ブログ。冷静に通読できる大人の読者様を想定しています。

「若い人」に直接呼びかける文章は、18歳以上のヤングアダルト対象です。高校生は受験・就活を最優先してください。

書く人は、新旧とりまぜて映画とアニメを見ながら文芸書に取りくんでみたり、昔の漫画を思い出したり、お国の先行きを心配したりしております。

映画評は、アップロードする以上は「下げる」ようなことは言わないことにしております。あらすじもあまり申し上げませんので、楽しみに御覧になってください。記事冒頭の色つき文字は映画中の台詞・挿入歌の歌詞からの引用です。

なお、取り上げる作品は、暴力・エロスなど特殊な要素を含んでいることもあります。

ときおり、耽美・BL・同人・LGBTに言及します。いずれの分野からも、偏見と差別と自虐がなくなるといいと思っております。

「二次創作の責任を二十四年組に押しつけるな」「実在同性愛者に甘えるな」が基調です。

全体として、二十四年組ファンが社会学者に物申すという珍しい構図。一部勘違い同人を叱責することによって全体を守るという意図もあり、ときにかなり辛口です。

記事は時々予告なく手直し・分割・削除しております。保存は個人的閲覧の範囲で、お早めに御随意に。転載・改変利用は固くお断り申し上げます。

解題


Casketとは、玉手箱。

でも検索すると棺桶がならびます。来世まで持っていきたい好きな作品の記録帳とご理解ください。