若い人が、おとなの女にはついて行けないと言っているのです。

  17, 2017 10:33
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「いまの若い人々からは、同人・BL作品といえども多様化を求める声が挙がっています」

という報告をしている時に「20年前にはエロが売れたんだよ! みんな私の同人誌を買いに来たよ!」と言われても困るのです。

まさに、そういう「昔とった杵づか」というつもりの中年が過激なものばかり発行するから、若い人が「私の読みたいものがない」といって嘆いているのです。

歳を取るにつれて、従来のものに飽きてしまい、刺激ににぶくなって、要求をエスカレートさせるのは当然なのです。どこの業界も同じです。

だから、かつて1950年代・60年代ふうの化粧が濃くてグラマーな「おとなの女」というイメージが苦手で、「少年愛」なら読める・美少年は私たちのものですと言っていた人々が、すっかりやさぐれちまって、オヤジとか、ガチとか、そんなことばっかり言ってるから、若い人々が反感を持っているのです。

もはや「女性キャラクターに感情移入できないからBL」という枠組みではないのです。おなじBLの中で「中年女性向けではなく、若い女性向け」という区分が生じつつあるのです。

これに対していちばん冷静な反応は「いいよ。若い子向けにプラトニックっぽいのも描いてやるよ。昔の萩尾先生とか、ああいう感じでいいんでしょ?」って言うことなのです。

本当にセミプロとしてやっている同人なら即応するのです。だって次世代のお客様の要望なんだから、自分自身があと20年やって行くために対応するのは当たり前なのです。

プロ・アマ問わず「でも私んところへはエロを買いに来る若い人も大勢いるけどなァ」と思う人は、すでにそういうお客様がついてくださっているわけだから、それを続ければいいだけですね?

「私はもう今からやってもエロ分野では壁サークルさんにかなわないから、純愛で勝負かけてみようかな」っていう人は、がんばってください。念のため、ダメもとです。

「でも私がやっていた頃は……!」といって怒っちゃう人は、もう完全に終わってる人ですよね?

20年前の自慢話はどうでもいいのです。新作の方向性をどうするか考えることができる人は、若い人の声を参考にするのです。プロも同じです。

【住み分け】

世のなか不思議な人もいて、自分は「ノンセク」で生々しいのが苦手だからゲイ漫画は読めないが、BLは超過激なやつしかあり得ないというのです。はい?

ゲイ漫画だって純愛路線がありますよね? ゲイ小説なら挿絵も写真もないのがありますよね?

BLとの違いがあるとしたら、BLのキャラクターのほうが少女漫画っぽい(女性的な人物を想像するように文章で書いてある)から、ゲイ男性の中にはいやがる人もいるということですよね?

だから、エロか純愛かにかかわらず、いまや比較的男性的な絵柄を好む人はゲイ漫画を買って、少女漫画ふうのイメージが好きな人はBLを買うという住み分けができているだけです。

なお男性の中にもBL好きな人はいて、とくに海外の男性は自分が金髪だったり、リアルに金髪への憧れがあったりするので、王子様的キャラクターを好むことも多いみたいです。海外ではゲイショップで日本の女流作品を売ってるそうです。

いっぽう、日本のゲイ漫画家の中には少女漫画のファンもいますね。女性の中には「自分では描けないけど田亀先生の絵も好き」という人がいるはずです。

もはや創作物の選び方もボーダーレスで多様なのです。20年前の偏見は参考にならないのです。

【視野がせまい人は友達がほしい】

「最初から金目でやっていた」と言いつつ、幅広いお客様のニーズに応えようという気持ちがなく、自分の好みだけを基準に他人の話に難癖つけたり、怒ったりしちゃう人は……。

じつは、自分自身にひじょうに好きなキャラクターとか、好きなジャンルがあって、その話題で会話できる相手を探していただけなのです。

だから、そのテレビ番組の放映が終わると、ジャンルを乗り換えることができなくて、そのまま終わっちゃったのです。

それならそれでもいいのです。イナゴならイナゴでもいいのです。同級生と一緒に流行に乗って楽しくやれたならいいのです。それが終わってしまった後で、恨みを残さないことが重要です。どのみち青春であり、部活動の一種だったのです。

若い皆さんも、基本的には「卒業とともに終わる」と思っといてください。大学在学中のレジャーの一種です。はまりすぎると人生が変わります。

卒業してからセミプロとして続けて行くつもりなら、本腰を入れて、幅広いお客様のニーズに応えましょう。たとえ規制がかかっても反対運動を続ける権利はあります。その根性がなければ「プロより売れている」などと言えた義理ではありません。


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