あわててクレームすると、お局さま編集者が威張っていることになってしまいます。

  17, 2017 10:34
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BL周辺が常に騒がしい理由の一つは、内部抗争があることでございまして、とくに市販作品の話をしている時に同人系が対抗意識を燃やして難癖つけてくるのは困るのです。

もともと「BLにエロはいらない」とか「10ページに1回エロを書けなどと言われたくない」とかいうのは、市販作品の制作に当たって、出版社の編集者が偏見を持っているので困るという、プロ作家およびファンの愚痴なのです。

アマチュア作家なら、自分の思った通りに書いて、自己責任で自費出版すればいいだけのことですからね。

背景にあるのは、もともと成人男性向けを編集していた男性社員が、1990年代に表現規制が厳しくなると、女性向けなら規制に対して「女性の弱者特権」という大義名分が立つので、BL編集にシフトしたことです。

彼らが「ポルノの書き方なら俺にまかせろ」という自負心を持っており、女性に言うことを聞かせようとしてくる。それに対して、女流作家・女性読者から「介入しないでほしい」という悲鳴が挙がっているということなのです。

だから、この話の着地点は「男性編集者は女性の自由に書かせてやってください。また多様化を求める読者の声に応えてあげてください」というものになります。

ここへ同人やっていた人が「女の編集者もいるんだよ! 私の同人の先輩は出版社に就職したんだよ!」と言ってくるならば?

そもそも「編集者が偏見を持っているので困る」という話をしているのですから、まさに「同人が威張っているので困る」ということになります。

女の編集者が、自分自身のコミケ経験だけを優先して「エロしか売れないに決まってる♪」と高をくくっている。「あんたたち新人は私の言うことだけ聞いてりゃいいのよ」といって威張っている。そういうお局さま編集者がいるということです。

もともとそういう偏見を持っている人が同人やっていたから、そういうものを求める人だけが出展ブースを訪れたのであって、会場の外には、もっと広い世界と多様な意見があるのです。

なのに耳を傾けようとしない。多様な意見がある可能性をイメージすることさえできない。そういう横暴なマジョリティ編集者がいるということです。

【誰の味方ですか】

この話題は、一般化すると「男性上司が女性部下の仕事の進め方に口出しして来るので困る」という話です。

男性上司にしてみりゃ「なにを生意気な」という話です。部下および同世代の女性にとっては「自分なりに頑張ってるんだから認めてほしい」という悲鳴です。あなたはどちらの味方ですかって話です。

ここで「あら、私の先輩は女だけど課長に出世したのよ」という人がいたら? なんの役にも立ちませんね? 誰のためのアドバイスにもなっていない。

えてして、中年女性の自慢話ってこういうものです。自分のことしか考えていない。

若い人は、自分も中年になった時、やっちまわないように気をつけてください。

なお、ほんとうにお局さま編集者がいて、若い作家相手に威張っているのかどうかは分かりません。クレームから逆算すればそうなるという話であり、あわてんぼクレーマーさんに対する皮肉の一種です。

もし、実際に身に覚えのある女性編集者さんがいらっしゃいましたら、若い作家たちの好きに書かせてあげてください。意外に売れるかもしれません。


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