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「私たちのもの」だから、フェミが責任取りましょう。

「男同士は異常だ」と書かれた創作物を読んで興奮した若い女性が、わざわざゲイバーまで押しかけて来て、我々に対して下品な質問をして困るので、対応してほしい。

ゲイコミュニティがこのように訴えてきた時に、フェミニストの答えが「そのような創作物は私たちのものです!」では、お話にならないのです。

ゲイコミュニティは最初から「あのように失礼な創作物は、あんた達のものだろうから責任取ってくれ」と言ってきたのです。

彼らは「若い女性」と言ったのであって「中学生」と言ったのではありません。彼らを困らせたのは、18歳以上のヤングアダルトです。

とくにお酒を飲めるようになった20歳以上の大学生・OLなどが夜の繁華街へ繰り出し、お酒と雰囲気に酔って、実在の性的マイノリティに対して、言葉の暴力をふるうのです。

だから「少女に良妻賢母教育を与えてはいけません! 女性を自立させてやるべきです!」という話に落としても無意味なのです。その自立した成人がセクハラしてるって話なのです。

女性を社会に出してやると、社会のルールもマナーも守れないことが証明されちゃったのです。

最初にその被害を明らかにしたクレーム文書は1990年代半ばの話ですが、その後も被害はなくなっていないのです。フェミニストはクレーム文書を受け取ったのに対応できなかったのです。

ここで重要なのは、クレーム文書が飲食店の経営者の名前で正式な抗議として発表されることはほとんどないという点です。客商売の心得として、彼らがお客の言動を暴露することはないのです。

逆にいえば、女性客の言動にたまりかねて抗議文を発するのは素人です。ということは、一般客に向かって「きみ、恋人いるの? もうやったの?」などと質問した女子学生がいたということです。いやらしいオヤジの真似をして自分だけ面白がっていたのです。

つまり「学生が暴れているから先生が引き取りに来てくれ」という話だったのです。フェミニストは理解することさえできませんでした。

その代わりに何をしていたかというと「なぜ少女は同人誌即売会に夢中になるのか?」という話。さらには、いかに少女が男性中心社会(の代理人である母親)によって抑圧されているかという話。

たとえて言うと「新成人の暴走による事故が起きて怪我人が出ている」という報告を受けたのに、オバサンたちは昔話を続けていたのです。「うちの母親がねェ…」って。

異常なのはどちらですか?

被害男性による「若い女性たちが読む創作物に『男同士は異常だ』と書いてあることが偏見を強め、不適切言動を生みやすくしている」という指摘は、至極もっともです。

もしも男性の創作物に「女が職場進出することは異常だ」と書いてあったら、フェミニストは激怒するはずです。その気持ちをもってすれば、異常だと言われた人々の悔しさが分かるはずです。

「他人の偏見によって定義される」という構築主義を否定すれば、フェミニストの自滅だというお話は、すでにいたしましたね?

【横取り】

管見によれば、プロ女流創作家の作品に「異常だ」という台詞はありません。同人が知ったかぶりして「編集がチェックしてるんだから当たり前じゃん」と証言するなら尚さらです。やっちまったのは同人です。

とすると、フェミニスト達は、同人が発行した同人誌を「自分たちのもの」であると詐称したのです。他人の発行物を横取りしてまで自分たちのものだと言い張りたいなら、責任もきちんと取りましょう。

この場合「男同士は異常だ」と書いたのは、フェミニスト自身だったも同然です。引き続き「異常だ」と言い張る権利もあります。言い張りますか?

それとも同性志向も正常の範囲における多様性であることを認めて、間違ったことを書いたことを謝りますか? 間違えてしまった時には謝るということを子どもに教えていませんか? 自分で出産していなくても、大学で学生を教えているはずですね?

子どもが他人をからかったのなら、再教育する必要があります。

異常だと思うから、からかいに行く子どもがいるわけです。正常な男女カップルを指差して笑ったり、突撃インタビューごっこしたりする者は、子どもでもほとんどいませんね? 成人なら本人が不審者として通報されるでしょう。

「異常か、正常か」という認識の違いは、その後の行動を左右するのですから重要です。社会学の先生なら、そのくらいは分かりますね?

百歩譲って「異常だからといって、からかってはいけません」とでも教える必要があります。文字通りには「常と異なる」ですから、パラリンピック選手なども、ただの平凡な没個性的な百人並みのその他大勢的モブ的エキストラ的フツーーーーの一般ピープルとは異なるわけですが、だからといって、からかってはいけないのと同じです。

そもそも、ご本人たちが「異常ではない」と言っているなら、正常であると認めるのが前向きな対応です。

【責任能力の自己否定】

つまるところ、この件に関わったフェミニストというのは、一人前の社会人として責任能力を認められたのに、自分から放棄したということになるのです。

なお、同人界は1980年代初頭から「絶対に本物を怒らせるな」が合言葉です。同人なら新宿二丁目へは行かない約束です。

その後になって、行ってしまったのは、残念ながら同人どうしの約束を知らない購読オンリータイプの即売会来場者。本来のサークル形態を取らなかったので先輩から注意を受けていない出展者。市販BL作品の購読者。および、フェミニスト自身です。

とくにフェミニストは、なまじっか社会参加ということを知っていて、創作物を共有するだけで終わりにすることができず、現実と混同し、実地検分に行ったり、説教したりしたがるわけです。

彼女たちに足りなかったのは、自分より若いゲイを守り育てるという意識。

1970年代初頭から、遅くも1985年頃までに、15歳以上のハイティーンに達しており、二十四年組および「アニパロ」を読んだことがあって、それらを混同して論じるような人々は、1990年代半ばには、生まれの早い人で40歳、遅い人でも25歳程度の成人です。彼女たちから見て、高校を卒業して新宿二丁目へ来たばかりという若者は、年下です。

小学生のうちから女っぽい・オカマっぽいなどと言われてイジメられて来た人々がやっと見つけた安住の地へ、わざわざ押しかけて、からかう女がいる。やっと見つけた心を許せる人との語らいを異常だと指さして笑う女がいる。彼らの怒りこそ神聖です。

クレーム文書は20年前の話ですから、当時学生だった女性は、いま40代です。若い人相手に優越感に浸っている中年のなかに、犯人がいます。

その指導教員たちは、人権運動家であるはずなのに、基本的人権の平等を教えることができませんでした。

その後、先生たちは定年を迎え、めでたく退職なさったかもしれませんが、女性が実在の同性志向男性をからかうという現象はなくなっていないので、問題意識としては現役なのです。

現在の大学でBLを研究材料にしたり、授業で取り扱ったりする先生たちは、若い学生が他コミュニティに失礼なことを言わないように、よろしく指導してやってください。同人および市販BL作品の出版社は、トラブルを望んでおりません。

なお、あなたには黙秘する権利もあります。



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Misha

Author:Misha
スマホ時代にさからう評論系長文ブログ。冷静に通読できる大人の読者様を想定しています。

「若い人」に直接呼びかける文章は、18歳以上のヤングアダルト対象です。高校生は受験・就活を最優先してください。

書く人は、新旧とりまぜて映画とアニメを見ながら文芸書に取りくんでみたり、昔の漫画を思い出したり、お国の先行きを心配したりしております。

映画評は、アップロードする以上は「下げる」ようなことは言わないことにしております。あらすじもあまり申し上げませんので、楽しみに御覧になってください。記事冒頭の色つき文字は映画中の台詞・挿入歌の歌詞からの引用です。

なお、取り上げる作品は、暴力・エロスなど特殊な要素を含んでいることもあります。

ときおり、耽美・BL・同人・LGBTに言及します。いずれの分野からも、偏見と差別と自虐がなくなるといいと思っております。

「二次創作の責任を二十四年組に押しつけるな」「実在同性愛者に甘えるな」が基調です。

全体として、二十四年組ファンが社会学者に物申すという珍しい構図。一部勘違い同人を叱責することによって全体を守るという意図もあり、ときにかなり辛口です。

記事は時々予告なく手直し・分割・削除しております。保存は個人的閲覧の範囲で、お早めに御随意に。転載・改変利用は固くお断り申し上げます。

解題


Casketとは、玉手箱。

でも検索すると棺桶がならびます。来世まで持っていきたい好きな作品の記録帳とご理解ください。