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同人やっていた中年と、『薔薇族』クレーマーの危険な類似。

唐突なようですが、全体主義ってのは、内部に多様性を含んだ包括主義ではありません。誰かの一存に他の「みんな」を従わせようとする危険思想です。

さて。

当方は、もともと「1970年代の作品が懐かしいですね」って言ってるだけのものです。

『ヤマト』『ルパコナ』など、例を挙げるまでもなく、最近のアニメ作品は1970年代作品に直接トリビュートしているものが多いので、思い出す機会も多いからです。

その一環として「二十四年組の美少年漫画には魅力的な美少女キャラクターも登場します」というご紹介や、「パロディ作品と混同されているかのような呼び方はおかしい」という指摘も生まれて来るのです。

すると「私の同人誌には少女なんか出てこなかったよ!」と言って来る人がある。はい?

その人の同人誌はどうでもいいのです。二十四年組の話をしているのです。小学館漫画賞を受賞し、大学の学長になったり、紫綬褒章を頂いたりした偉大なプロたちの話です。

あなたは自分の眼で彼女たちの作品を読んだ上で「どうせ山も落ちもなくて、ただのエロじゃん。アニパロと同レベル」と判断したのですか?

「そうではないが、あの頃はBLという単語がなかったので、アマチュア同人誌と同じ名前で呼んだのも仕方がない」というなら、話が分かる。

けれども「少女キャラクターなんか要らないという読者が私の同人誌を買いに来た」というのであれば、二十四年組なんか面白くないよという意味です。つまり、いやがらせです。

かと思えば、1980年代の話をしろと注文をつけ、特定の少女漫画作品の題号を挙げて「自分同様に『少女キャラクターを無視して少年キャラクター同士のBL展開を期待していた』と言え」と命令してくることもある。

これらは何かに似ています。そうです。『薔薇族』にイチャモンつけた女です。

不特定多数(≒発行部数)の男性の好みに合わせた画像や創作物を自分一人のために変更してもらえると勘違いしている女。

これらの現象から、公式のようなものを2つ導き出すことができます。女性の中には他人の話・他人の嗜好をそれ自体として理解できず、自分の話・自分の嗜好にすり替えようとする人がいること。もう一つは自己主張する場所を間違えると嫌がらせになってしまうということです。

当方の場合は、例えていうと「1970年代二十四年組漫画の良さを語るスレ」を立ち上げた格好です。そこへ自分の同人誌の自慢をしたり、1980年代のほうが面白いという人が入って来てしまったわけです。つまり「荒らし」です。

【なぜ荒らしになってしまうのか】

荒らしはスルー推奨が基本ですが、これはBLおよび二次創作BL全体に反感を持つ男性が揶揄してきたのとはちがいます。同人やっていたという女性が他人の表現の自由を侵害したという話です。

なぜこうなってしまうのか。再発防止のために、これを考えておくことが重要です。とくに『薔薇族』の件のように新宿二丁目方面にご迷惑をおかけしないことは重要です。

なぜなら、結婚という人生の重大事を自分で決める自由を憲法によって制限されているのが同性志向者ですから、彼らのほうが弱者です。だから弱者配慮の名のもとに規制されるとしたら、同人・BLのほうです。

同人・BLは創作物の「分」を守って、実在の皆様にご迷惑をおかけしないことが重要です。

「でもBLはビジネスだから出版社が女の子の味方してくれるのよ」ではありません。出版社がBLを売ることができなくなって困らないように、あなたが自粛してください。

【弱者特権と我がままは違います】

もともと「弱者特権」というのは「男は『女はなにも言うな』って言うな」ということです。

「女が学問したいと言ったら笑われた、暴力反対と言ったら殴られた」など、抑圧されがちな女性の権利を守るために、女が男の自由を制限することは許されるという考え方です。

けれども、それが単なる「自分一人の性的興味を満足させてほしい」という注文であれば、周囲の迷惑です。

女性が「私は竹宮恵子がビョルン・アンドレセン(の若い頃)をイメージしながら描いた美少年が大好きです。私も美少年を描く漫画家になりたいです」というのは本人の権利です。

それを「女のくせに男を描いていいと思うな」とか「夢を見てないで料理を覚えて嫁に行け」とか言われたら、男性はそういうこと言ってはいけません! というのが弱者特権です。

これは本人ばかりでなく、ほかの女性も彼女と自分自身の夢を応援するために主張することがあるでしょう。

けれども大勢の同性志向男性が楽しみにしている雑誌に向かって「どうして私の好みに合わせた美少年の写真を載せてくれないんですか!?」というのは、ただの我がままです。

そういう雑誌がほしいなら自分で創刊しましょう。女性がカメラマンになることはむずかしいと思えば漫画家でもいいです。すでに1978年の時点で『JUNE』が創刊されていたわけですから、そちらへ向かって「美少年映画特集を組んでください」などの要望を出してもいいです。

または伊藤文学さんに向かって「男性のための情報交換誌ばかりでなく、女性のための美少年雑誌も創刊してください」と丁寧な言葉で要望書を出すのが筋です。

1980年代初頭というと、二十四年組および「アニパロ」を読みながら成長した女性が成人した頃です。だから少女向けとされていた漫画ではなく現実社会の一端であるゲイ雑誌に挑戦してみたということだったのでしょう。そこでビックリしてしまった。クレームする場所と言い方を間違えてしまった。いかにも女性の社会性が未熟だったのです。

もう、その時点でフェミニストが対応できるのが本当でした。

【悲劇のヒロイン、悪い男】

女性は悲劇のヒロインぶりっこすれば我がままを聞いてもらえると無意識のうちに計算することがあります。

「どうして私の好みを察してくれないんですか!? わざと私を無視して苦しめようとしているのね!? 男性中心社会の横暴ですよ!」というわけです。うそ泣きの一種です。

いっぽう、自分自身が悪い男に負けたと感じた時、その悪い男の真似をして、自分も強くなったような気分になることもあります。夫から怒鳴られる女性が子どもを怒鳴るのが一例です。

またいっぽう、ほんとうに職場や男女交際の場面で差別され、くやしい思いをすることもあります。

その悔しさが「弱者だから特別に配慮してもらう権利がある」という意識にひっくり返ったとき、悪い男ごっこと近接してしまうことがあります。

上記の例のように「自分自身が美少年漫画を描くことで独立したい」という気持ちと、他人に向かって自分の好みに合わせろと強制することを混同してしまうのです。

我がままを言っているだけなのに、自分では正しい権利のような気がしてしまうのです。

でも、これは男性が女性に向かって「俺の気に入るようにセクシーな服を着てこい」とか「飯はもっとうまく作れ」といって殴ることと同じですね。

他人の厚意の強要であり、搾取といいます。

冒頭の例に即していうと、個人サイトやブログにおいて「私は1980年代の少女漫画をBL化することが好きです。私もという人は『いいね』してください」というのは自分の権利です。

けれども他人に向かって「あなたの好みは私と同じでなければダメよ!」と言うようでは、もう病的と言われても仕方ないわけですね。

このタイプがSNSで廃人と呼ばれたというなら、理由は明白で、ほかの人に対しても「でも私の場合はね」という口出しばかりしていたので、誰も訊いてないよ、話しかけて来るなって言われたのです。

ここでめんどくさいのは、病的と言われれば「情状酌量してもらえる」と思って図に乗ってしまう人がいること。

さらに「幼稚」と言われれば「若いって言われたわ」と喜んでしまう人がいること。

さらに「女性は弱者なんだから団結しなければなりません! 女性は一蓮托生!」といって、なんか人権運動してるような気分になっちゃうことです。

共通するのは、なんでも自分に都合よく解釈してしまう心。もともとひじょうに自己中心的な人なのです。ひじょうに甘やかされて育った人です。これが同人の世界に引きつけられてしまうことがあるのです。なぜなら、二次創作BLというのは、たいへん女性に都合よく出来ているからです。次記事は「そこに気をつけましょう」というお話。

なお、このタイプが放射脳に粘着された場合は、なんでも自分に都合よく解釈してしまう心が同じなので、おともだちだと思われたのです。



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Misha

Author:Misha
スマホ時代にさからう評論系長文ブログ。冷静に通読できる大人の読者様を想定しています。

「若い人」に直接呼びかける文章は、18歳以上のヤングアダルト対象です。高校生は受験を最優先してください。

書く人は、新旧とりまぜて映画とアニメを見ながら文芸書に取りくんでみたり、昔の漫画を思い出したり、お国の先行きを心配したりしております。

記事中の色つき文字は、映画中の台詞・挿入歌からの引用です。あらすじは、あまり申しませんので、楽しみに御覧ください。取り上げる作品は、暴力・エロスなど特殊な要素を含んでいることもあります。

ときおり、耽美・BL・同人・LGBTに言及します。いずれの分野からも、偏見と差別と自虐がなくなるといいと思っております。

「二次創作の責任を二十四年組に押しつけるな」「実在同性愛者に甘えるな」が基調です。

全体として、二十四年組ファンが社会学者に物申すという珍しい構図。一部勘違い同人を叱責することによって全体を守るという意図もあり、ときにかなり辛口です。

記事は時々予告なく手直し・削除・分割しております。保存は個人的閲覧の範囲で、お早めに御随意に。転載・改変利用は固くお断り申し上げます。

解題


Casketとは、玉手箱。

でも検索すると棺桶がならびます。来世まで持っていきたい好きな作品の記録帳とご理解ください。