【清盛語り】第28話を前に不安にかられてみる。

  15, 2012 09:11
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ばかな子ほど可愛い。何かと気になるドラマには違いない。
下半期を迎えて気持ちがまとめに入っている。
すでに半分過ぎちゃったわけだし。
いま、今夜放送回の粗筋を確かめた。塚地信頼が終わりときいて残念に思った。好きだったらしい(笑)

イケメン起用とBL風味、女性の自我が強いこと、感傷的な盛り上げによって「現代的」な「色気」のついたドラマになっているとは思う。今夜放送の「池禅尼断食の図」「義朝無念の図」も、あの「遊びをせんとや変奏交響曲」とでも言うべき名BGMを添えて、叙情的に盛り上がるだろう。

とはいえ、ここからの平家って・・・・・・。

最終回が清盛の一番いい頃で、「このようにして平家は栄え、後に源氏の蜂起をみるのである」って終わる話なら、ゆっくりやってもいいんだけど、ここから第1話冒頭「成人した頼朝が壇ノ浦の知らせを聞く」までマクるとすると、ドラマも早馬で駆け抜けるしかないのでわ。

ここからは源氏関係の有名なシーン、見どころも多くなるはずだけど。義朝の東国修行のあたりも随分もったいないというか早送り状態だったけど、後半もやっぱり絵巻物をブツ切りにしてつないだみたいになるのか。タイトルロールはどうなってしまうのか。

「入日を呼び返す」はあのバカにふさわしいので盛大にやってほしい気はする。
あとは平家がたの関係者というと女性が印象的なような気もするんだけど、宮廷メロドラマ・平さんちのホームドラマは前半でさんざんやっちゃったからもういいやって気もする。

後白河院との仁義なき抗争は、要するにてっぺんの権力争いで、面白いっちゃ面白いけど、
もともと「清盛・通憲・義朝・義清で下々のために革命おこし隊」をテーマにしちゃったから、実際には「娘を入内させて皇位(と荘園)を私物化する」という藤原氏のパロディみたいだったことと辻褄が合わない。
・・・・・・っていう心配は第1話から既にあった。

若い時は政治にまったく興味がなく、義清か盛国に教えてもらわないと宮中の人間関係を理解できない程度だったのに、忠正叔父を斬って以来急にキャラが変わっちゃって、すっかり立ち回りのうまい策士になっている。べつに信西と今後について協議した様子もなく「忙しい人ねェ」なんてデートをすっぽかされた女みたいなこと言ってただけだったのに。

雰囲気と台詞の癖がやや変わったことを考えると、第1部が終わった辺りから軌道修正がなされているとは思うんだけど。

史実の清盛の面白いところは、生まれ育ちの良さを存分に活かししつつ、頭がドライで海外までにらんだ起業精神に富んでいたことで、ごく当たり前にあった(とされている)ことだけを淡々と描くだけで充分いいドラマになったはずだったんだけれども。

政治に物申したい人間は多いが立候補できる人は少ない。ぶっちゃけ名前を売るには金がかかる。(年賀状を出すことは禁止されているが祝電は禁止されていない)
だから既に基盤のある名家出身の二世・三世の中から有能な人物が出てきてくれないかなァというのが現代人の本音だ。

「いま敢えて清盛」ときいて世人が期待したのは、二世・三世議員が頼りにならない現代社会を射程に入れて、武力革命ではなく既存のシステムを利用し、戦争ではなく交易という平和的な手段を用いつつ野心を遂げた、柔軟なヤングエグゼクティブ、しかも現代人にも受け入れられやすい、部下や家族を大切にする気持ちの持ち主としての男一代記だったんじゃあるまいか。それこそNHKが得意とする歴史ドキュメンタリーだったはずなんだけど。

たーぶーんーアメリカ有料放送ドラマ的な扇情的な感じを狙ったんだろうなァとは思う。
本当はもっとお色気描写や戦場残酷描写も入れたかったのかもしれない。日曜8時じゃなくて「夜中にCS」だったら、かえって「ヤバイから観てみろ」などクチコミによって盛り上がった可能性も……なくはない、などと思っている。

忠臣蔵なんか繰り返しドラマ化・映画化されたわけだけど。落ち着いたらまた別の清盛ドキュメンタリードラマ撮りませんか。(と言いつつ第28回を楽しみに待つ)
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