2017/01/31

男女に興味がないことは、男同士に興味があることの理由にはなりません。

ゲイコミュニティが「弱者同士の連帯したい」という女性に望むことは、彼ら同士の連帯のための静かな時間を邪魔しないことです。

彼らのプライバシーを尊重し、女性には関係のない質問をしないことです。「連帯」という言葉を女性に都合よく勘違いすることではありません。

お店の経営者の中には、勘違い女こそ再教育して「アライ」にしてしまえばいいという方もあります。一理あります。ただし「誰がやるんだ」という問題が残ります。

カウンターの中でほかのお客さんの相手をなさっているママさん・マスターさんご自身は迷惑女の相手をしないわけです。質問責めにされるのは、一般素人客です。

「この店も女が入って来るようになっちゃ終わりだな」と思うお客様は、必ずいらっしゃいます。そこは「ゲイが入って来るのを女が待っているだけ」という奇妙な待合室のような店になってしまうかもしれません。

そしたら女性客向けにケーキセットを出してやるという手もありますが、やがて二丁目全体が女に乗っ取られたということになってしまうでしょう。それを、あなた自身が防ぐことが、本当の弱者同士の連帯です。

まず、あなた自身が「弱者に配慮し、遠慮する」という姿勢を示し、他のストレートのお手本になることです。

もう、中学生ではありません。女の子ではありません。おとなの女には、自分より若いゲイボーイくん達がのびのびと生きられる街と社会を実現してやる責任があると思いましょう。

あなたがすべきことは、あなた自身が彼らを搾取することではありません。

女性は、自分の権利のことばかり言わないようにしましょう。正確にいうと、自分の権利を主張する場所をまちがえないようにしましょう。

女だけで安心して飲める店がほしければ、自分で立ち上げましょう。中東では女性だけの商工会議所があって、入り口に男性のボディガードを置いているそうです。

ゲイボーイを見世物として利用したいなら、そういうお店を作って頂けるように要望しましょう。

なお、もともと新宿二丁目には女性もいます。彼女たちは「私はレズビアンなので、男性とのお見合いは無用です」と言ったとたんに会社のオヤジが目を輝かせて「女同士で何するの? 俺が観たポルノ映画はほんとなの?」と質問して来るという人権被害に遭って来ました。

彼女たちの前で、ストレート女性がゲイ男性に向かって「男同士の性感マッサージって、どこをさわるの? BLみたいに男子校で目覚めることって本当にあるの?」と訊いた瞬間に、アウトです。

「最初からそれが目的なんでしょ」って言われるのです。

「弱者同士の連帯」とか、自分も会社で差別されたからとか、もっともらしい理屈をつけても無駄です。

男女のことが苦手であることは、男同士に興味を持つことの理由にはなりません。少女漫画が苦手な人は、BLも読まなくてもいいのです。女性が自立したいなら児童文学を書いたっていいのです。

女同士には興味がないが、男同士には興味があって、レズビアンバーへは行かないが、ゲイバーへは行ってみたいという人は、たんにそういう趣味の人だっていうだけです。

彼ら同士の静かな交流の時間を尊重できずに、自分自身の好奇心を満足させるために、自分の人生には関係のない質問する人は、ただの野次馬です。連帯という言葉を自分に都合よく利用しているだけです。(念のため、すればいいって話じゃありませんよ)

なお、既婚者が未婚者を「可哀想なもんよ」というのは、自分の人生が不自由だから、負け惜しみを言っていると思えばいいです。

それを真に受けて、悲劇のヒロイン気分になって、ゲイバーまで行って愚痴を聞いてもらおうとするのか、既婚者に向かって「あんたこそ可哀想よ」と脊髄反射して、人前で喧嘩するのか、決める権利もあなたにあります。

失礼なことを言う人の本音は、カメラを通じて表現されると、不思議と見えてくるものです。だから「自分は女性キャラクターに感情移入できない」と思い込んでしまわずに、なんでも観たり読んだりしましょう。そして自分の作品に取り込みましょう。引用は著作権法で認められています。


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