『平 清盛』第28回「友の子、友の妻」

  17, 2012 10:47
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BL系二次創作大河(ノ´∀`*)
嗚呼こういうのが国民的ドラマとして放送される時代になったんだなァみたいな感慨。
男同士が涙さし交わすと視聴している女性が興奮することが分かったので時代劇の新しい方向性が示されたのではないかと思ったり。

どうしても「後に武士全盛の世の中になった」ことを知ってる人間(つまり現代人)の観点から、「王室と軍部と一般市民」という近代的な内乱・革命の図を当てはめて当時を解釈し、当時の人間が意識的に「武士の世」をつくろうとしていた、源平が「武士つながり」で志をひとつにしていた、という設定になっちゃうもんだから「そーかなーー……( ゚д゚)」とポカンとしてしまう感はぬぐえない。

武士ったって元は臣籍降下した皇族だし貴族と同じく荘園経営していただけだし明らかにまだ誰も武力革命を指向しておらず、朝廷で出世する以外の絵を描けなかったはずだし武士の誇りとか言われてもなァ。

けどまァこの「ドラマの筋」としては流れていたからいいや。「高度に政治的な判断」だったはずの頼朝や常磐(というか牛若)の助命も何もかも清盛の情念ひとつで決まったことになってるけどドラマとしてきれいだったからいいや。相変わらず近代人的心理でついていけない視聴者もいたと思うけどそういう人は既に観ていないだろう。

義朝まさかの最後の出演お疲れさま。最後じゃなかったり? ^_^; 三男坊の名前がなぜ「牛」なのか説明していって欲しかったです。赤ちゃん可愛かったね。さすが親父が色男(違)
なお鎌田正清がいい顔をした役者さんだったので、こちらは本当に最後だろうから残念です。あの死に方は痛そう。

伊藤忠清役藤本隆宏氏(いやいい男だね)がオープニングにピンで名前が出るようになって嬉しい今日この頃。直垂の腕まくりに見とれつつ。

塚地信頼お疲れ様でした。最後の「面白うないのう」は美味しかったです。斬首を命じられたときの顔が非常によかったです。
塚地はテレビでコントを見た時いい話を書くし面白い演技力をもってる人だと思って応援していたのにバラエティでいわゆる「いじられる」ようになってしまって勿体ないと思っていたので、今回の起用は嬉しかったです。

チラッチラッと目つきで芝居する松田雅仁は相変わらず魅力的でした。長恨歌の説明は当時の貴族には要らないだろうけどまァこれも仕方がない。

松山ケンイチは怒鳴らない芝居に徹したほうがいいような気がする。Lに戻れ。

師光(西光)の存在感あるいは芝居上手が光った。
池禅尼と家貞のやり取りは何の心配もなく堪能させてもらった。あの二人の表情を正面からとらえたのは良かったと思う。
そういえばオープニングの出演者、トリは家貞さんだった。
元服したてでテンパってる宗盛ちゃんと頼朝の、キャラの格の違いを見せた対決場面は面白かった。頼朝が親父の形見を見せられた場面の顔の演技もよかった。

今回は少年俳優のキャスティングが非常にいいので、清盛が元服前に荒れていた頃も子役にすればよかったのにと悔やまれる。「いい大人が何をグレてんだ」と思わせられたもんね。

今回は音楽が控えめで、静かで良かったと思う。盛り上げ系の音楽がのべつまくなし鳴ってるのは安っぽいので。
柴田さんはELPの「タルカス」の使いドコロが上手いと思う。第6回「西海の海賊王」のラストで都に凱旋する時のBGMがあれで、「おお時代劇にあるまじき思い切りの良さ」と感動した。あの回の演出もいま確かめたら柴田さんだった。あの回は……海賊と平家と両方こ汚いので見分けにくくて困ったけれども(笑)、侍大将伊藤忠清の見せ場でもあった(ノ´∀`*)

どうしても忠正叔父を斬ったとたんに清盛が急に頭まで良くなったことになっちゃってて、「若いころヤンチャだった奴が猛勉強して立派な政治家になった」という男の一代記としては(猛勉強しての部分がスッポ抜けてるので)破綻してるんだけど、おかげでサポート役の盛国の出番も減って、そっちの意味でも残念なんだけど……まァいいや。
なんせ第一部が男の友情ロマン・革命ロマン・宮廷メロドラマで突っ走っちゃってアレだったんで、史実との辻褄はとっくに合わなくなっており、「日曜8時に家族そろって子供の勉強の足しにもなると思いながら観るドラマ」ではなくなってしまい過ぎたのを、少し軌道修正して平治物語のエピソードを加えてゆったりめに参りますってな感じかな。さァあと22回。まとまるのか。
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