Misha's Casket

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ゲイからは可哀想と言われないという保障はないです。

「女友達から『未婚者は可哀想』と言われたから、ゲイバーに来た」

一見、もっともらしいようです。グッドアイディアみたいです。でも、ゲイなら憐れまないでくれるという保障はありません。

なぜ、あなたは女性のリア充が言うことを、ゲイのリア充は言わないと信じているのですか?

ゲイは自分が可哀想と言われることが多いから、他人が可哀想と言われた時の気持ちも分かってくれると思っていますか?

残念ながら、ゲイというのは、ゲイとは自称したくない人も含めて、根本的に男性ですから男尊女卑の気持ちを持っていることがあります。

日頃の腹いせを兼ねて、わざと聞こえるように「俺は可哀想じゃないが女は可哀想だよな♪」という可能性はじゅうぶんにあるし、可哀想とさえ思ってくれなくて、もっと冷たい眼で見る可能性だってあります。

お店に出る人々は、男性客から気に入ってもらえるように、きれいにお化粧する人もあれば、髭の手入れをなさる人もあるでしょう。料理の勉強もしているでしょう。自分のステディが昼の仕事に行く間、家事を担当しているという人もいるはずです。

彼らの前で「私は男のために苦労させられたくないの」と言えますか? 「自由でいいわねェ」と皮肉を言われない保障はありますか?

【お客様は神様ですが】

上記のような可能性をまったく無視して、女性が「ゲイなら大丈夫」と思ってしまうのは何故か?

女性がゲイの居場所に入り込む時には、おカネが介在しているからですね。すなわち、ゲイバーの客として飲食物を注文するから、サービスしてもらえると信じることができるのです。

けれども「弱者同士の連帯」と称して、プライベートでも交際するようになれば、やがて彼らも遠慮しなくなるわけです。

しまいに「BL好きな女って俺らに向かって下品な質問して来るからマジでキモい。なんでああいうのがいるの?」とか言われちゃう可能性だって充分にあります。

また、自分自身にとって弱点となるのは話題が少ないことです。

人生の早いうちからBLに親しんでしまった人ほど、本気で自分のことを「男女のことが苦手」とか「女性キャラクターに感情移入できない」とか思い込んでいるから、ふつうの漫画・小説を読んだことがない。流行の映画・テレビドラマなどを観ていない。

「わたし、男同士の過激な性が描かれた二次創作BLしか読めないの」と言ったところで、彼らから同情はしてもらえません。

それとも、話がここまで来たところで「ふーーん。お母さんのせいなんだ。可哀想に」と言われたいですか?

BL系統だって「昔の萩尾望都や大島弓子なら俺も読んだよ」と言う人がいるかもしれません。いまのBLだって、プロのものなら面白く読んでいるという人がいるかもしれません。

でも、アマチュアというのは「男同士は異常だ」という台詞をそのまま自費出版してしまい、即売会で売りさばいて、共有していた連中です。

同人が自分で「プロの作品は編集がチェックしてるから不適切な台詞が含まれていないのは当たり前」と証言するなら尚さらです。やっちまったのは同人です。

そのアマチュアが「即売会で売りさばくことだけを目的に、アニメキャラクターを利用していた」と自分で証言するなら、実在ゲイのことも自分自身の興味のために利用しているという意味になるだけです。

【底が浅い】

なぜ、この程度のことが自分で分からないのか? 創作を手がけていたという人が「会話の先行きを読む」とか「他人がどう思うか考える」ということが苦手なら、創作物そのものがひじょうに表面的だったのです。

すなわち劇中人物の心理に共感的な心理描写がほとんどなく、二人の将来の明るい見通しや、差別への怒りといったものも表現されておらず、一方的な暴力描写・揶揄的な言葉責めと、即物的なオノマトペが羅列されているという式の「小説」を書き飛ばしていたのです。

腹の底で「男同士は異常で、可哀想だから、笑える」と思っていたのです。

自分自身が男同士を憐れんでいるから、自分が不幸な目にあった時、彼らが同情してくれると期待してしまうのです。もし機会があったら、平謝りに謝っておきましょう。


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