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「壮大なコスプレ」の逆説。

映画というのは「原作のタイトルの権利だけ買う」ってことができるんだそうで、中味は別ものってことはよくあります。

ミステリーの犯人が違うとか、結末が違うなど、決定的な要素が変更されていて、タイトルが物語を象徴する機能を喪失してしまっていることさえもありますね。

いっぽう、コスプレというのは勝手にデザインを変更してしまうと、なんのコスプレだか分からなくなってしまうので、完全再現が基本です。

著作者人格権というのは、著作権者の名においてなんでも命令できる権利ではありません。端的には自分自身の「名前」を勝手に使われない権利です。

じつは著作権裁判というのはたくさん起きていて、ペンネームの無断利用は明らかに違法ですが、内容の流用・変更については、裁判に訴えた挙句に原告敗訴という例もあります。

けれども、おなじ創作道の仁義として、原作者の意向は最大限に尊重されるものです。原作者が書類をそろえて刑事告訴しなくても、いわゆる二次創作の「ジャンル」が停止することがあるのは、これによります。

だから、もし、実写映画化に際して原作漫画家が「あれは壮大なコスプレ」と言ったなら、「コスプレやるならちゃんとやれ」という意向を示したのかもしれません。

(念のため申し添えますが、「かも」ですよ)



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Misha

Author:Misha
スマホ時代にさからう評論系長文ブログ。冷静に通読できる大人の読者様を想定しています。

「若い人」に直接呼びかける文章は、18歳以上のヤングアダルト対象です。高校生は受験を最優先してください。

書く人は、新旧とりまぜて映画とアニメを見ながら文芸書に取りくんでみたり、昔の漫画を思い出したり、お国の先行きを心配したりしております。

記事中の色つき文字は、映画中の台詞・挿入歌からの引用です。あらすじは、あまり申しませんので、楽しみに御覧ください。取り上げる作品は、暴力・エロスなど特殊な要素を含んでいることもあります。

ときおり、耽美・BL・同人・LGBTに言及します。いずれの分野からも、偏見と差別と自虐がなくなるといいと思っております。

「二次創作の責任を二十四年組に押しつけるな」「実在同性愛者に甘えるな」が基調です。

全体として、二十四年組ファンが社会学者に物申すという珍しい構図。一部勘違い同人を叱責することによって全体を守るという意図もあり、ときにかなり辛口です。

記事は時々予告なく手直し・削除・分割しております。保存は個人的閲覧の範囲で、お早めに御随意に。転載・改変利用は固くお断り申し上げます。

解題


Casketとは、玉手箱。

でも検索すると棺桶がならびます。来世まで持っていきたい好きな作品の記録帳とご理解ください。