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女子的オイディプス・コンプレックス。

母親のトラウマを強調する人の口から、父親の存在感がまったく示されないということがあります。そういう人は一人じゃありません。

よく言われるのは「父親不在」であって、その対応として「父親が育児参加しましょう」という呼びかけがなされるわけですが、じつは娘の心の中で「父親殺し」が起きているのではないか?

つまり、女の子におけるオイディプス・コンプレックス。父親への対抗意識と母親独占。ありていにいって、女の子におけるマザコンです。

【マザコンガール】

オイディプスの神話は「母親をめとった」ことに注目しがちですけれども、じつは先王が持っていた宮殿・厩舎・王領地・そこで働く人々・立法司法の権限など、すべての財産を受け継いだわけです。

母たる女性も先王の財産の一種と考えれば「お年寄りが消えた後、すべてを受け継ぐ」のが人生だってことになります。

ここで女の子はオイディプス(エディプス)コンプレックスをひっくり返してエレクトラ・コンプレックスって言うことが多いですけれども、じつは父親の存在感が薄い核家族家庭というのは、観念的に父親をサツガイして娘と母の共依存を実現している点で、女の子におけるオイディプス・コンプレックスだと言えないか。

父親が帰宅すると、娘が「お母さん、アイロン掛けて」とか言っても「女の子なんだから自分でやりなさい」って言われちゃうわけですよ。そのくせ母親は夫のワイシャツにはアイロン掛けてやる。娘が「おやじウザイ」ってなるわけです。

(そもそも「女性は男性の気を引こうとして女性同士で争う」という発想自体が男性目線ですからね)

その後の娘と母の確執というのは、ようするに二人だけの主導権争いなのです。夫唱婦随か婦唱夫随かを女同士でやってるのです。犬も食いません。

とくに娘のほうが甘えていて「ちゃんと説明しなくても察してほしかった」という場合は、実家を出た後の人生でも男性に向かって「言わなくても察してほしい」って言うのです。つまり、対人関係が同じパターンなわけです。

【男性への敵愾心】

母子関係というと、娘の被害者意識を強調して、母親を加害者に位置づけることが多いですけれども、じつはその背景には、親しみの薄い父親への無意識的な敵愾心が貼り付いているのです。

このオイディプス・コンプレックス的母子共依存を家庭外で再現しようとすると、女同士で固まって、観念的な男性への敵愾心を表明し続けることになります。

観念的な敵愾心というのは、個人的に親切でよく話を聞いてくれる人に出会っても「でもやっぱり男だからダメよ。どうせ女の体にしか興味がないのよ。かならず裏切るのよ」などと、自分自身の先入観を優先することです。

ようするに、女のマザコンです。女性自身がいちばんいやがる男の同類です。

がっかりしたら、それで終わりにしないで、じゃあどうするか考えましょう。マザコン男にどうしてほしいのかを考えてみれば、自分自身のマザコンもどうすれば直るのかが見えて来ます。自覚とは次へ向かう第一歩です。

なお、トランスFtoMというのは、生まれながらの男性です。男性嫌いの女の子の味方ではありません。




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Misha

Author:Misha
スマホ時代にさからう評論系長文ブログ。冷静に通読できる大人の読者様を想定しています。

「若い人」に直接呼びかける文章は、18歳以上のヤングアダルト対象です。高校生は受験・就活を最優先してください。

書く人は、新旧とりまぜて映画とアニメを見ながら文芸書に取りくんでみたり、昔の漫画を思い出したり、お国の先行きを心配したりしております。

映画評は、アップロードする以上は「下げる」ようなことは言わないことにしております。あらすじもあまり申し上げませんので、楽しみに御覧になってください。記事冒頭の色つき文字は映画中の台詞・挿入歌の歌詞からの引用です。

なお、取り上げる作品は、暴力・エロスなど特殊な要素を含んでいることもあります。

ときおり、耽美・BL・同人・LGBTに言及します。いずれの分野からも、偏見と差別と自虐がなくなるといいと思っております。

「二次創作の責任を二十四年組に押しつけるな」「実在同性愛者に甘えるな」が基調です。

全体として、二十四年組ファンが社会学者に物申すという珍しい構図。一部勘違い同人を叱責することによって全体を守るという意図もあり、ときにかなり辛口です。

記事は時々予告なく手直し・分割・削除しております。保存は個人的閲覧の範囲で、お早めに御随意に。転載・改変利用は固くお断り申し上げます。

解題


Casketとは、玉手箱。

でも検索すると棺桶がならびます。来世まで持っていきたい好きな作品の記録帳とご理解ください。