記事一覧

「いやなら読むな」という問題ではないです。

創作側は表現上の好ききらいの問題として論じたがるんですけれども、規制側の意識は「真似して実行する奴がいると困る」です。

だから「いやなら読むな」とか「そっと本を閉じればいい」という問題ではないです。

「私自身はいやだから二度と読まないが、これからも読む連中のなかに真似して実行する奴がいると困るじゃないか」と考えるのです。

そもそも描いた人間自身が描いた対象について強い興味を持っているはずだと考える。うまければうまいほど、実物をモデルにしている・写真を所持しているはずだと考えるわけです。

同人側は「落書きレベルならいいが、うまいのは禁止」と言われると「はァ?」と反応するんですが、もう「はァ?」じゃ闘えないです。

とぼければとぼけるほど態度が悪い・なにか隠そうとしていると思われるだけです。

「リア充」な人々は、あくまで現実に立脚しているので、実在被害を想定しているのです。

なにしろ自分自身がテレビを観れば観光地へ行ってみようと思い、映画を観れば主人公の真似してバッグや車を買おうと思うんですから、創作物というのは実行するためにあると思っているのです。

テレビCMなどというのは「他人が飲んでいる姿を見ると自分も飲みたくなる」ことが大前提ですから、現代市民の多くは創作物によって「実行しろ」というサブリミナル教育を受けているのです。

だから「読めば実行するはず」と考えるのです。

「真似するといっても絵を描くこと自体を真似するだけ。それをまた読んでもらいたい」という、サブカルワールド内における自給自足・自己完結を想定できないのです。

この「やらかすに決まってる」という先入観を突き崩すのはものすごく難しいです。だからといって同人・サブカル側が興奮して叫びだしてしまえば「ほら見ろあぶない連中だ」ということになるのです。

ここでものすごく迷惑なのは、1980年代に「アニパロ」の名前で小説同人誌を出展したり購読したりしていたタイプで、自分が漫画同人ではないもんですから、自分のことを二次元コンプレックスではないと思っているのです。だから「誰もキャラなんか好きじゃないよ! 最初から金目だよ!」って言っちゃうのです。

だったら漫画じゃないものも売る連中だということになってしまいます。

著作権問題と青少年健全育成問題がベッタリ貼り付いているという現状を認識できないなら、黙っててくれていいです。



Related Entries

SEARCH

Profile & Caution

Misha

Author:Misha
スマホ時代にさからう評論系長文ブログ。冷静に通読できる大人の読者様を想定しています。

「若い人」に直接呼びかける文章は、18歳以上のヤングアダルト対象です。高校生は受験・就活を最優先してください。

書く人は、新旧とりまぜて映画とアニメを見ながら文芸書に取りくんでみたり、昔の漫画を思い出したり、お国の先行きを心配したりしております。

映画評は、アップロードする以上は「下げる」ようなことは言わないことにしております。あらすじもあまり申し上げませんので、楽しみに御覧になってください。記事冒頭の色つき文字は映画中の台詞・挿入歌の歌詞からの引用です。

なお、取り上げる作品は、暴力・エロスなど特殊な要素を含んでいることもあります。

ときおり、耽美・BL・同人・LGBTに言及します。いずれの分野からも、偏見と差別と自虐がなくなるといいと思っております。

「二次創作の責任を二十四年組に押しつけるな」「実在同性愛者に甘えるな」が基調です。

全体として、二十四年組ファンが社会学者に物申すという珍しい構図。一部勘違い同人を叱責することによって全体を守るという意図もあり、ときにかなり辛口です。

記事は時々予告なく手直し・分割・削除しております。保存は個人的閲覧の範囲で、お早めに御随意に。転載・改変利用は固くお断り申し上げます。

解題


Casketとは、玉手箱。

でも検索すると棺桶がならびます。来世まで持っていきたい好きな作品の記録帳とご理解ください。