starz『スパルタカス』第4巻。

  10, 2012 10:48
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第7話 悲運と栄光 "Great And Unfortunate Things"
第8話 兄弟の印 "Mark Of The Brotherhood"

※ 「一部に18歳未満の視聴には不適切な映像が含まれる」海外有料放送ドラマの話題なのでご注意くださいませ。
※ ネタバレ含みます。
やっぱり2話くらいで伏線を回収することになってるらしい。
展開の決着のつけかたがある意味いさぎよい。ピエ君…… (´;ω;`)ブワッ

友情に厚いクリクススが彼を表現した「his ever doting wife」って台詞には泣けた。

英語そのものが早口にしゃべることが可能な言語なので「芝居のテンポが良い」と感じる。
いいぞジョン・ハナ。
田舎の貴族で剣闘士養成所の経営者という殺伐たる世界のボスである彼の役は、猥雑なセリフが多い。(字幕では穏便に意訳してるけど)
のに、不思議と気位を保っている。いけしゃあしゃあとヒドイことばっかやってる役なんだけど親近感と愛着がある。

今回(第7話)は商売仲間も大した早口だった。そしてアメリカの映画・ドラマは歩きながら喋る。 
人間が歩くテンポと英語を話すテンポが合っている。足音と台詞、「玄関から回廊へ、中庭を見ながら客室へ」という背景移動の視覚効果があいまって、気持ちの良いリズムを作っている。すごい勢いでカメラを移動させているはずのスタッフの緊張感も暗黙のうちに味わいを添えているのかもしれない。

背景の中にはエキストラがそれぞれの仕事(奴隷としての家事、職人としての家屋のリフォームなど)をしている姿がおさめられているので、情景だけが漫然と映されることがない。観るほうは忙しいが、そういうわけで画面の密度が濃い。奥行きが深い、と感じる。

これは小説でやるとすごい文章量になっちゃうので、映像のうらやましいところ。

ストーリーはバルカの「解放」(とピエ君の受難)をきっかけに、ドクトーレの鋭さ、奴隷それぞれの立場の辛さ、主人公の(視聴者が共感しやすい)人権意識と、それと一見対立するが、どちらに価値があるかは甲乙つけがたいクリクススの剣闘士独特の意地・兄弟愛が一気に示されて、第8話に流れ込んでいくわけで、前回に引き続き舌を巻くのであった。

「役者」が揃っちゃって満遍なく描くので若干忙しかったけど、奴隷の辛さと主人夫婦なりの気苦労、のし上がっていく者と追い詰められる者、両方を並行させつつ絡み合わせて次へ次へと伏線を置きながら進んでいくのはすごかった。

当時のトラキア人の信仰には詳しくないけれども、主人公妻の一神教的な信仰心は……まァ仕方がない。第7話の冒頭シーンは主人公の髪が長かったから(エクステでない限り)第1話と一緒に(ラブシーンを)撮り溜めしたのかな、などと思った。「1クール」分の計画がガッチリできてから撮るんだろう(当たり前だけど)

瞑想の中から独りで結論を出してしまった主人公より、ここへ来て七転八倒の苦しみを味わうクリクススが明らかに存在感で勝っちゃってるんだけど、主人公ってああいうものだろう。
この作品で抜擢されたホイットフィールドは、あのあんまり表情の動かないウブい感じがいいからいいのだ。

「顔」の存在感=演技力でいうとクリクスス役マヌー・ベネットが上なんだけど、アクが強くて主人公向けではないタイプかもしれない。

個人的にはバルカ役アントニオ・テ・マイオハの面構えと長髪が印象的だったので、見られなくなってしまって絵的に寂しい
(´・ω・`)

白い巻き毛がダンディなソロニウスも目の保養だ。「彼とアシュールの密談」「アシュールを疑うドクトーレ」の2つのエピソードがどこかで絡み合ってグワッと展開しないと意味がないわけだけど、このドラマならやってくれるだろう、と楽しみに次を待つのでした。

ところでマヌーとアントニオで「ハカ」踊ってくれないか……
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