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2014年6月、小西利行『伝わっているか?』宣伝会議

こちら本日のおすすめです。

つねにディープなにぎわいを見せる街に15年暮らしたという「ももこ」嬢が父上から引き継いだスナックに、ある蒸し暑い日、イルカが入って来た。突然、偉そうに。

自慢のナポリタンを注文してくれる客がいないとこぼす「ももこ」に、塩水を呑みながらイルカは言う。ドヤ顔で。

その気持ち、伝わっているか?

衝撃のシュール展開。なお、フォークシンガーではありません。キューキュー。

A5版、ソフトカバー。文字がたいへん大きく読みやすいです。(重要)

男・小西の辞書にない言葉は「出し惜しみ」のようで、誰もが知ってるであろう名キャッチコピー生みの親による目くるめくまでの「伝わるメソッド」大盤振る舞い。

ものすごく具体的に、言葉で他人の心をつかむコツを披露してくれます。その動機は冒頭で明かされていますが、泣かせます

本文の下部にコラム欄を設けて注釈を付しておりますのも、くだけた口語体が親しみやすいとともに情報価値高いです。簡略なイラストは、よくツイッターでリツイートされるタイプを想定しているのでしょう。

同じことを真逆の言い方で表していたのが吉岡友治『その言葉だと何も言っていないのと同じです!』(2014年1月、日本実業出版社)

あちらは演劇の専門家によるミニドラマ形式でしたが、こちらは全篇に渡って軽快な脚本形式です。タイトルは「?」や「!」などの記号表記が効果的なのかもしれません。

この書籍自体が全体として「いま」を表しているのだろうと思われます。編集さんもご苦労様でござんした。

そして、そのまま「ももこ」嬢とイルカが相談者を迎える展開になってしまうようです。これも一種のイメージ利用ビジネスなのかどうなのか。

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Misha

Author:Misha
スマホ時代にさからう評論系長文ブログ。冷静に通読できる大人の読者様を想定しています。

「若い人」に直接呼びかける文章は、18歳以上のヤングアダルト対象です。高校生は受験・就活を最優先してください。

書く人は、新旧とりまぜて映画とアニメを見ながら文芸書に取りくんでみたり、昔の漫画を思い出したり、お国の先行きを心配したりしております。

映画評は、アップロードする以上は「下げる」ようなことは言わないことにしております。あらすじもあまり申し上げませんので、楽しみに御覧になってください。記事冒頭の色つき文字は映画中の台詞・挿入歌の歌詞からの引用です。

なお、取り上げる作品は、暴力・エロスなど特殊な要素を含んでいることもあります。

ときおり、耽美・BL・同人・LGBTに言及します。いずれの分野からも、偏見と差別と自虐がなくなるといいと思っております。

「二次創作の責任を二十四年組に押しつけるな」「実在同性愛者に甘えるな」が基調です。

全体として、二十四年組ファンが社会学者に物申すという珍しい構図。一部勘違い同人を叱責することによって全体を守るという意図もあり、ときにかなり辛口です。

記事は時々予告なく手直し・分割・削除しております。保存は個人的閲覧の範囲で、お早めに御随意に。転載・改変利用は固くお断り申し上げます。

解題


Casketとは、玉手箱。

でも検索すると棺桶がならびます。来世まで持っていきたい好きな作品の記録帳とご理解ください。