BLは女性の自由が認められた結果です。

  19, 2017 11:04
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団塊の世代というのは、1947年から1949年に生まれた人々のこととされています。女流漫画家の「二十四年組」というのは、1949年前後に生まれた人々という意味なので、団塊の世代の一部です。

いっぽう、第二次ベビーブームというのは、1971年から1974年のことです。

1971年に、団塊の世代のなかで一番年上だった人は、1947年の生まれで、24歳でした。

1974年に、団塊の世代のなかで一番年下だった人は、1949年の生まれで、25歳でした。

もし、団塊の世代が第二次ベビーブームの(まさに)産みの親なら、結婚が早かったことになります。

お見合い・結納・妊娠期間を考慮すると、24歳で出産するためには、遅くても22歳になったら、お見合いを考え、実行しなければなりません。大卒なら、いきなり結婚したことになります。

実際には高卒の18歳で働き始めて、3年くらいしたら「そろそろいい人見つけないとね」ということになったのでしょう。

映画にも示されている通り、28歳すぎてから結婚という人もいたはずですから、団塊の世代だけが第二次ベビーブームの親というわけではないはずですが、やっぱり二十四年組の同級生のかなりの部分が25歳までには結婚・出産していたと考えていいでしょう。

1970年に日本初のウーマンリブ大会が開かれたとはいうものの、実態はそうだったのです。

そういう社会の中で、女流漫画家たちは結婚も出産もせず、少年少女が活躍する漫画を描いていました。とくに二十四年組が描いたものは、少女が憧れの少年にお弁当を届けて、お嫁さんにしてもらうという話ではありませんでした。

男子校の中で、男子同士が何をやっているのか、男社会の秘密を暴露するような話だったわけですね。それは本人たちが男子生徒から相談を受けたので分かったことではありません。

昔の文豪が書いた小説を読んだからです。

それを「二度と女に読ませるな」というなら、やっぱり女性差別です。

でも、寺山修司も、さかのぼって三島由紀夫も、「こういうものを書く女は生意気だから、早めに才能をつぶしたほうがいいよ」なんて言いませんでした。一般社会も彼女たちをすごくバッシングして海外亡命を余儀なくさせたというわけではありませんでした。

これが日本の誇りです。

少なくとも創作物について、自由が保障されており、国民も寛容で公平なのです。

BL(という名で呼ばれるようになった表現)は、女性が結婚・出産しないで自活する権利が、すでに充分に認められた結果なのです。

それを、少子化だからといって、女性を自由にさせ過ぎたのが良くなかったからといって、発禁にしてはいけない。二度と似たようなものを描くなと言ってはいけない。規制してはいけない。

これだけが、BLに関して主張できることです。

「男社会が悪いから、母親が悪い人だったから、こういうものを読まざる(描かざる)を得ない」と言い訳してしまえば「優しい旦那様を見つけて家事を分担してもらえばいいでしょ」と言われてしまうだけなのです。

(だからこそ「だって私はノンセクなんですよ!」と叫んじゃう人もいるんですが、言い訳した時点で「相手の言い分を認めた」ということなので、かえって同人・BL全体の不利になるのです)

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