海軍式敬礼の虚実。

  20, 2017 11:01
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艦内がせまいので、肘を張らずに脇を締めて敬礼する型が海軍には存在した、という説。

いわゆる海軍式敬礼は、個人的視聴の範囲内では、実際の戦時中に撮影された映画では見られず、1950年代以降の映画で見られるようになったと思います。

潜水艦や航空機の中はいかにもせまいので、そういうこともあったかもしれません。が、巨大戦艦や空母の広大な甲板、航空隊の拠点などでは必要なさそうに思われます。

壇上から訓示を述べる司令官なら、両側がふさがれているということはあり得ません。

この件は、インターネット上で言い争いになっているのを見かけたことがあるのですが、個人的には「両方存在した」のではないかと思います。

それは海軍らしい臨機応変さということで良いのではないかと。

事実として、現場を御存知の将兵の多くが内地へ帰投なさいませんでした。1945年の人口ピラミッドという統計図には慄然と致します。復員なさった方々も敗戦について多くを語りたがりませんでした。

また、一般論としても、自分が配属された部署以外のことは知らないのが当然です。つまり、証言が限られているのです。

そこから「一を聞いて十を知った気になる」というのは、島国の悪い癖でもありますが、世界共通の「マジョリティの横暴」というものでもあります。

海軍式敬礼は「絶対にあった」というのも「絶対になかった」というのも、思考のパターンとしては同じことです。

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