2010年『パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々』

  14, 2012 15:49
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特撮だーー!!(*´∀`*) 幸せな感じ。

どうもHBO『ROME』のヴォレン役ケヴィン・マクキッドが出ているので借りてみたようです。彼は『トレインスポッティング』がデビュー作でした(気づけ)
初回から難しい役をもらったものです。王立の劇場や大学で演劇を学べるイギリス、いいですね。どうも「女性に弱い」「心が折れやすい」という役が多いようで、今回はそれが良い意味合いだった、と。

新しい作品なのでご覧になったかたも多いでしょう。ネタバレ厳禁でなくてもいいですか。
(といいつつ追記へ)
なにしろ冒頭、そのマクキッド演じるポセイドンが橋をまたぐ様が楽しかったです。特撮だー! 大魔神だー! ゴジラだー!(^O^)

登場人物が自分の足で歩いて移動、風景を移して場所を特定し、新しい登場人物にはまず名前を呼びかけ、説明セリフのテンポ良いやりとりから人間関係が分かる。建物の紹介は看板を利用して。お約束をひとつずつ消化し、全員の紹介が済んだところで素早く大事件発生。「This is a pen!」(爆)

刺激的な場面の次はママの打ち明け話でしっとりと。「学校」は半身の住処にふさわしいとも思えない街なかから一転して別世界。バンクーバーでは素敵なロケハンができていいですねっ。

主人公が学習障害だったり親友が松葉杖の黒人だったり先生が車椅子だったり、配慮とともに逆手にとった発想が絶妙。山羊と馬の脚で本当に歩いているように見えるし! 
不安な転入生を妙にこころよく迎えてくれる学級委員長的な奴が物語の鍵だったり、学校一気の強い少女と早速ぶつかり、ふとした拍子に形勢逆転とか。いいよいいよ。真上から見るのは神であるパパの視点。

貴種流離譚の一種で、本人より周囲のほうが本人の出自について知っているのはハリーと同じ。あれがあって、これがある。不思議な能力に突然めざめることなど、もう説明も要らない。テンポの速さは映画の技術と観客の鑑賞態度の進化と変化をも表しているのでしょう。

50年くらい前にも半神の英雄が主人公だったりアラビアン・ナイトを題材にした冒険映画がたくさんあって、カクカクした動きの地獄の番犬や動く人形などが出てきたものです。ミノタウロスはそれを思い出して懐かしい感じがしましたが、まったくよく動くようになりました。手の中の人間が砂のように消える描写など美しくさえあり、驚くばかりです。全身が炎でできたハデスの造形は素晴らしかったです。

アメリカの高校生は自動車免許をもっているので行動が大胆で、途中からロック音楽にのせてロード・ムービーになってしまったのは楽しかったです。おばさんの石像屋さん(笑)

アリスはウサギ穴から、ハリーは9と3/4番線から魔法の世界へ行ったわけですが、こっちは現代の現実のアメリカ文化の中にギリシャの神々・怪物が混ざってる。むしろ普通に生活している。CGによって「現実へ異世界が侵入してくる」という表現が可能になり、増えたのは『ジュマンジ』あたりからだったでしょうか。『ビートル・ジュース』かな……(あれはCGじゃないな)

ユマ様の神秘的な目つきが確かに元は女神を嫉妬させるほどの美女だったことをしのばせて素敵でした。自分の髪の毛が蛇って考えてみれば嫌だよね(´・ω・`)

蓮の形のカラフル・クッキーは日本人が見ると盆菓子みたいですが、ラスベガスは本当に現実離れしていて、もっとも見応えのある場面だったかもしれません。山羊脚ダンスは意外やセクシーでした。黒人というキャスティングを「ステレオタイプ」などと言われようが遠慮会釈なく十分に生かしてるとこがねぇ、舌を巻きますねぇ。

渡し守カローンの造形、「HELL」とこの上なく分かりやすく象った入り口、壮大な地獄図、ああボッシュの世界。古典古代とゴシックとルネサンスがごっちゃになったハデスさんち、パンクでチョイ悪な親父ハデス、黒い女神デーメーテールの娘ペルセフォネーがセクシーな黒人女優さんとか、もうサービス満点でニコニコ笑いっぱなしです。

クライマックスでは、日本ではビデオゲームが可能にした「生身の体で空を飛びながら戦う人物たち」という表現を、こいつら本当にやってるよーー♪と。背景である摩天楼と電飾の街が虚構ではないことのほうがすごいのかもしれませんが、どう見たってワイヤーアクションなのに本当に合成に無理がなくなって、落下シーンの迫力など身体の周囲で鳴る風を感じました。2010年ってすばらしいですねっ

アクションによる事件解決後に残った「最後の事件」である親子対決では、マクキッドの今いち悪役っぽい顔立ちが効果的でした。仲直りできるのか、やっぱり親父は悪い人(神か)だったのか。気が抜けないところが良かったと思います。

「犯人はやっぱりこいつ」という収まりの良いストーリー、古典とキリスト教のイメージが融合した美術、若いけどキャリアのある俳優たちの落ち着いた演技。「わかるーー」って部分と「そう来るか!w」という部分、懐かしさと斬新さが合体していて、あれよという間に2時間たちました。これこそお年寄りから子供まで、ですねーー
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2 Comments

卯月 朔  

No title

「This is a pen!」あれはまさかの大事件でしたwww
観たのはもう前になるので、記憶があやふやになりつつありますが、あのシーンだけは鮮明に覚えてます。地上波放送してくれたらいいのになあ、と思う作品です。ぜひ録画したいな、と!
そしてジュマンジ、なつかしいタイトル。あれも面白かったです。また観たいなあ。

2012/09/15 (Sat) 00:44 | EDIT | REPLY |   

Misha  

卯月様♪

ようこそいらっしゃいませ^^
>「This is a pen!」あれはまさかの大事件
「その英語なら分かります!」ってね、しばらく悶えましたw
地上波放送、いいですね。2年も経つけど……夏休みは終わっちゃったから冬休みに家族向けに企画して頂けるといいですね。ジュマンジはCGってすごいなぁと思った最初の作品だったように思います。いま見るとまた楽しい発見があるかもしれませんね。

2012/09/15 (Sat) 18:01 | EDIT | REPLY |   

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