Misha's Casket

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同人誌即売会からは、撤退するんじゃないです。

イベントは一日で終了するので、「テナントを年間契約していたが、打ち切って撤退した」というのとは訳が違います。

「一日かけて売ってみたが、たいしたことなかったので、自信をなくして次回は挑戦しなかった」というだけです。動きの方向性が違うのです。

確保していた拠点を放棄したんじゃなくて、イベント終了の時点で、すべての参加者がいったん終わるのです。全員が拠点(出展ブース)を放棄し、日常生活に復員するのです。その後、再度エントリーするかどうかを選択するのです。

その時点で「もういいや」と思ったのなら、たんにその回は見送ったというだけです。けれども、いわゆるジャンルを変更して再挑戦してもいいし、オリジナルに転向し、完成原稿を出版社へ送って、印税契約してもいいのです。それで読者の傾向をつかんだら、また同人誌(という名の個人誌)を自分で編集して、即売会に申し込んでもいいのです。

何回も出展している内に、テレビ番組が放映終了したり、一般参加者の世代交代によって客層が変化するということはあり得ます。

高校生・大学生だった間は夏休みのたびに通って来てくれていた人々が、卒業すれば地元就職する。人によっては海外赴任してしまう。とくにバブル崩壊期には、勤務または内定していた企業の倒産によって実家をたよって地元へ戻らざるを得なかった。「悪いけど、もう上京するおカネもない……」ということがあったのです。

とはいえ、郵送で通販するという手もあります。もともと「くちこみ」で広まったものなのですから、周囲におすすめしてくれたっていい。でも職場ではアニメに興味ある人も、素人の漫画(または小説)に興味ある人も、見つけにくいと言えるでしょう。

もともと好奇心旺盛な中学生どうし・高校生どうしの「乗り」だけに支えられた、一過性の人気だったのです。

それに(無意識的に)気づいて、再挑戦しなかったならば、それは自己判断・自己責任です。他人のせいで売れなくなったのではありません。撤退せざるを得なかったのではありません。ジャンルを変えてでも、ペンネームを変えてでも、再挑戦しなかったのは、あなたの勝手です。リスクを取ることを回避したのです。

それを「臆病者」と言われたくないのであれば、自分の判断は賢明だったと胸を張るほかありません。

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