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二次創作の代案を挙げつつ、その問題点を指摘してみる。

世の中には「好きでやってることなら無報酬でもいいだろう」と言われることを恐れるあまり「誰もキャラクターなんか好きじゃないよ! 最初から金目だよ!」と言っちゃう中年がいます。

だったら、全員が「せーーの」で二次創作をやめちゃえばいいです。

そうすれば、全員がオリジナル作品で勝負する他なくなるので、その中でランキングがついて、新たな壁サークルが成立し、それなりのにぎわいが続くはずだからです。

社会はくだらない議論に悩まされなくてよくなりますし、同人は引き続き営利活動できるので、ウィン・ウィンの関係です。おめでとうございます。

ただし、問題が2つあります。

全員オリジナル化せざるを得ないということは、すでに二次創作が禁止されたということですから、違反者がいないかどうか検閲することになります。オリジナルのつもりで出品したのに、他人(警察官)によって「有名な何々くんに似てるから起訴」ということがあり得ます。

もともと「日本のサブカル」は、互いに見よう見まねで描いているので、見方によっては「全出品物アウト」です。

また、当然ながら「二次創作でなければダメなんだ」というファンが泣かされることになります。これは、ファンのことまで考えずに自分の実情だけぶっちゃけた中年のせいです。

ここで、もう一つ考えられるのは、同人自身が「二次創作フリーのオリジナル作品を発表し、互いに原作を買って、二次創作を売るという相互扶助・自給自足」です。

ファン(一般参加者)のほうは「ジャンルが変わった」と思えばいいだけのことです。もともと数あるサークルの中から「この同人さんの作風が好き」という基準で選んでいたわけですから、そのオリジナルキャラの中から萌えるタイプを見つけることも可能なはずです。

けれども、ここまで追いつめられるということは、すでに二次創作が禁止されたということですから、上記と同じ問題が発生するわけです。

だから、この問題の本当の論点は「カネが絡んでるかどうか」ではないのです。

「カネが絡んでいない場合はもともとアメリカも規制対象として考えていないから日本の警察も検閲しないが、カネが絡んでいる場合は二次創作ではないかどうか検閲する」という状態に対して、検閲反対と言えばいいのです。

「私の場合、カネが絡んでいるので、検閲しないでください」と言いたいなら、ようするに「検閲しないでください」だけ言えばいいのです。だから多くの人が「表現の自由」と言っているのです。空気読んでください。

二次創作というのは、あくまで二次創作者自身がアイディアを振り絞って描いたものです。

そこには、一人一人の人生の中で長い時間をかけて読んで来たもの・考えてきたことの積み重ねが表現されているのですから、それを他人がいいか悪いか検閲するとなれば、人権侵害になるのです。ここ重要です。

ここで「同人はただのエロです! 思想なんかありません!」というなら、じゃあ禁止してもいいじゃんという話になってしまうので気をつけましょう。

「でもおカネのためだから」と言えば許されるのではありません。「カネのためにエロを売る」というなら、そのうち盗撮写真も売る連中だということになってしまいます。

二次創作は、それ自体が「思想または感情を創作的に表現したものであって、文芸、学術、美術または音楽の範囲に属するもの」であるところの著作物であることによって、たんなる写真の焼増しや映画の盗撮とは区別され、表現の自由を主張し、取り締まり(検閲)を免れることができるのです。

そもそも「人生にとってエロは重要だという思想が表現されている」ということぐらい自分で理解しておきましょう。

(ついでに「脊髄反射は自分の墓穴」ということも覚えましょう)

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Misha

Author:Misha
スマホ時代にさからう評論系長文ブログ。冷静に通読できる大人の読者様を想定しています。

「若い人」に直接呼びかける文章は、18歳以上のヤングアダルト対象です。高校生は受験を最優先してください。

書く人は、新旧とりまぜて映画とアニメを見ながら文芸書に取りくんでみたり、昔の漫画を思い出したり、お国の先行きを心配したりしております。

記事中の色つき文字は、映画中の台詞・挿入歌からの引用です。あらすじは、あまり申しませんので、楽しみに御覧ください。取り上げる作品は、暴力・エロスなど特殊な要素を含んでいることもあります。

ときおり、耽美・BL・同人・LGBTに言及します。いずれの分野からも、偏見と差別と自虐がなくなるといいと思っております。

「二次創作の責任を二十四年組に押しつけるな」「実在同性愛者に甘えるな」が基調です。

全体として、二十四年組ファンが社会学者に物申すという珍しい構図。一部同人を叱責することによって全体を守るという意図もあり、ときにかなり辛口です。

記事は時々予告なく手直し・削除・分割しております。保存は個人的閲覧の範囲で、お早めに御随意に。転載・改変利用は固くお断り申し上げます。

解題


Casketとは、玉手箱。

でも検索すると棺桶がならびます。来世まで持っていきたい好きな作品の記録帳とご理解ください。