BLファンを思考停止させる弱者特権意識。

  17, 2017 11:02
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1980・90年代を体験していない人にも「BLは女性の弱者特権」という意識は根強くて、男性との議論が行き違うこともあります。

女性側からは「女にも性欲があるんですよ!」とか「女の子はみんなエロを求めてるんですよ!」などと言うことがあります。

これは女性の口からそのような発言をすること自体が不適切であるという社会通念があるので、それに対してレジスタンス運動を展開しているような気分になれる。女の口から何を言っても弱者特権だから、男から「黙れ」と言われない。つまり自分が強くなったような気分になれることによっています。

けれども男性陣が知りたいのは「その女性の性欲が、なぜ女性キャラクターによって表現されないのか?」ですね。

これに対して女性側が言い得るとしたら、本人がほんとうにトランスゲイとして適合手術と戸籍変更を望んでいるというのでない限り、「わたくしはシス・ストレート女性としての性欲を男性同士の表象を用いて表現する特殊な女性ですから、ご理解ください」です。

「そういう女性存在がよいことか悪いことか、他人が価値判断せず、差別しないでください」です。

少数派の表現の自由の権利を確立する運動という意味で、おおきくとらえれば同じことですが、主張する論点が違うのです。「性欲がある」だけでは意味がないのです。

いっぽう、実在の同性愛男性は、女性による性的描写(の一部)がたいへん暴力的であることについて、数十年も前から抗議しています。これに対しても、女性は「表現の自由」で押し通そうとしますが、彼らの論点はそこではありません。実在被害です。

彼らが実際に危険な行為をくりかえしているという偏見が助長され、彼ら自身が嘲笑されたり、やられる前にやれとばかりに暴力被害を受けたりすることを危惧しているのです。

これに対して女性が言えることは「わたくし達の表現によって皆さんに関する偏見が助長されることはないとお約束いたします」です。

「なぜなら、もともと明治時代の文学の翻案であり、ストレート男性における逸脱行為を描写しているのであって、実在の同性愛者の皆さんとは最初から最後まで無関係だからです」です。

「少なくともわたくし達の仲間の中から、皆さんに対して失礼な質問をしたり、後をつけ回したりする者を出さないことを誓います」です。

けれども、彼らに対して「実際の行為について詳しく教えろ」と強制する女性が後を絶たない現状です。

まことに残念ながら、二次創作BL同人活動の経験者も、その中に含まれています。

同人誌即売会における先輩から「絶対にそういうことをしてはいけない」という訓戒を与えられたはずなんですけれども、いやもう本当に残念無念です。

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