2017/05/17

若い同性愛者の皆さんは、中年ストレートの質問に答えてやる必要はありません。

「特殊な創作物が好きすぎて、ふつうの異性と交際・同居しても面白くないので結婚しなかった」というのは、その人の自由意志です。

その権利は、すでに憲法によって保障されています。皆さんが慰めてやる必要はありません。まして、性的な質問に答えてやる義務はありません。

とくに質問者が女性の場合、本人が女性として男性と交際したくないこと(自称ノンセク)と、男の同性愛に興味があることを混同するのは、BLファンの悪い癖です。

実際には、男の同性愛者の性行為について何も知らなくても、独身女性としての人権運動はできます。皆さんのための署名活動やビラ配りに協力することもできます。

だって、もし他の人権運動(たとえば身体障碍差別、自閉症差別、難病差別、前近代的階級差別に反対する運動)にボランティア協力する時、まず最初に性的な質問しますか? 絶対しませんよね? 失礼であることが分かってますよね?

では、なぜ皆さんの人権運動にボランティア協力したいという人だけが、まず最初に性的な質問をするのでしょうか? それは失礼ではないのでしょうか? なぜ皆さんに対して性的な質問することだけは失礼ではないのでしょうか?

なぜ人権運動に協力したいというおとなが、皆さんに対してだけは、他の人権運動に対する時と態度を変えるのでしょうか?

もし、変なおばさんがいたら「今、あなたがしていることが差別です」と言ってやっていいです。

本人が「BLでは物足りないので本当のことを教えてほしい」と言っているのですから、厳しい現実を教えてあげましょう。

【ゲイ雑誌が読めないという女は危険です】

「ゲイ雑誌は生々しいから読めない」という女が、現実のゲイバーへのこのこ入って来る必要はありません。

そういう女は自分に都合のいい創作物(BL)しか読んだことのない人です。実際の人権運動には関心がありません。ゲイ側が「弱者の連帯」ということに乗り気ではないことも知らない程度です。

ゲイ雑誌というのは、表紙を見ただけでも分かるように、人権問題に関する記事を含んでいます。

こころない行政や医療関係者から失礼なことを言われたという被害報告。それらに対する訴訟の経過報告。海外のヘイトクライムの犠牲者を追悼する集会やパレードの開催告知。エイズの正しい治療方法や受診の呼びかけなど。

生々しい現実が苦手という理由で、ゲイ雑誌を閲覧したことがないという子どもぶった女は、そのような情報も得ていません。たんに「BLみたいなことを本当にするのかどうか」という漫画と現実を混同した好奇心を満足させるために訪ねて来ただけです。

なお、わざわざ人権集会に出席して「ゲイ雑誌ってすごくエロいですけど、ゲイってポルノのことしか考えてないんですか~~?」と質問する女は、その女自身がポルノグラフィックなグラビアにしか興味ないだけです。

人権集会を開催している時点で、ポルノ以外のことも考えているのは明白なのですから、その女自身が、そんなことも理解できないほど頭を使っていないか、わざといやがらせしに来たのです。

人権運動の仲間に入れてもメリットはありませんし、悪質なセクハラだと思えば、しかるべき筋に引き渡しても構いません。もし警察が取り合ってくれなかったら、その時点で警察が差別加害者です。最終的な責任者は、国家です。

【中年LGBTの皆様へ】

中年LGBTの皆様は、1980年代に「アニパロ」が流行したことと、それがきっかけの一つとなって変な女性客が増えたことを重々ご承知のことと存じます。

が、この4月に上京したばかりという若者たちは、親切ぶったストレート中年にだまされてしまう可能性があります。

とくに、表面的には進学・就職のための上京でも、自分の性的志向と将来について保護者の理解が得られず、家出同然に上京してきたという若者の場合「うちのオカンと同じくらいの歳の人のなかにも僕らの味方がいた」と感激し、信じ込んでしまう可能性が高いです。

申すまでもなく、実在の性的少数者の皆様は、アニメキャラクターではありません。ストレート女性の玩具ではありません。都合のいい情報源でもありません。「ゲイバーで遊べる私は負け犬よりマシ」という優越感の道具でもありません。

【非婚者の会を結成するのが先決】

現代の職場において「私以外に独身が一人もいない」ということは少ないと言えるでしょう。

ですから、まず身近な独身ストレートに呼びかけて「既婚者から可哀想と言われたくない。いい人いないの? 紹介してあげようか? などと、優越感ぶって世話を焼かれたくない」という気持ちを共有すればいいのです。

「独身でも性的体験の自慢をするからいやだ」という場合も、それを回避する方法はあります。

世の中には本当に虐待被害の記憶に悩んでいる人、それほど深刻ではないが性的な話題は苦手だという人がいるのですから、そういう人々を見つけて「性的な話題を出さないルール」を決めて、スイーツ食べ歩きの会を結成したり、一般的なミュージカルを観に行ったりすればいいのです。インターネットが使えるなら尚さらです。

それでは物足りなくて、「直接ゲイの口から男同士のエロの話が聞きたい」という人は、もう単にその人自身がそういう趣味だというだけです。

LGBTの皆さんが慰めてやる義務は、ありません。

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