記事一覧

創作家の男女差を意識した件。

じつはですね。立原あゆみ氏を女性だと思っていたのです。けれども違和感はあったのです。「女流の筆からこの台詞が出てくるのは珍しいな」っていう。

真相を知ったとき、なるほどと思いました。以来、創作家の性別自認・それに基づく価値観の違いは創作物に反映されるというのが持論です。

なにもフェミニズム批評をイデオロギー的に遵守しているわけではないです。だから「フェミの言いぐさのほうがおかしいだろ」と思えば、そう申します。

ためしに、竹宮恵子『風と木の詩』について言えば、途中で魅力的な少女キャラクターが登場し、身心の自立を求める姿が活写されております。主人公の少年は、彼女に出会うことで人間存在の多様性に気づき、自分自身も民族差別を受けていることに対して、またひとつ自尊感情を深める。だからこそ、もう一人の少年を異常な境遇から救い出してやりたいという動機も強まって行くのです。

それが結果的に大人社会の独善性によって挫折させられるので「少年愛は切ない」で間違いじゃないんですけれども、その要素だけを取り上げるのが正しい批評ではないです。

というようなお話を続けているつもりでおります。ご理解を賜れば幸甚に存じます。

Related Entries

SEARCH

Profile & Caution

Misha

Author:Misha
スマホ時代にさからう評論系長文ブログ。冷静に通読できる大人の読者様を想定しています。

「若い人」に直接呼びかける文章は、18歳以上のヤングアダルト対象です。高校生は受験を最優先してください。

書く人は、新旧とりまぜて映画とアニメを見ながら文芸書に取りくんでみたり、昔の漫画を思い出したり、お国の先行きを心配したりしております。

記事中の色つき文字は、映画中の台詞・挿入歌からの引用です。あらすじは、あまり申しませんので、楽しみに御覧ください。取り上げる作品は、暴力・エロスなど特殊な要素を含んでいることもあります。

ときおり、耽美・BL・同人・LGBTに言及します。いずれの分野からも、偏見と差別と自虐がなくなるといいと思っております。

「二次創作の責任を二十四年組に押しつけるな」「実在同性愛者に甘えるな」が基調です。

全体として、二十四年組ファンが社会学者に物申すという珍しい構図。一部勘違い同人を叱責することによって全体を守るという意図もあり、ときにかなり辛口です。

記事は時々予告なく手直し・削除・分割しております。保存は個人的閲覧の範囲で、お早めに御随意に。転載・改変利用は固くお断り申し上げます。

解題


Casketとは、玉手箱。

でも検索すると棺桶がならびます。来世まで持っていきたい好きな作品の記録帳とご理解ください。