2013年11月、三谷幸紀『清須会議』フジテレビ・東宝

  24, 2017 11:04
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清須城どうでしょう。金平糖が食いたくなる映画。事件の陰に女あり。猿とオヤジの明日はどっちだ!?

おやかた様なき後の世に問う、天下びとの器とは。

やっと観ました。デジタル背景美術の皆様ご苦労様でござんした。海の波間の青まで鮮やかでしたね。城中・城下は極狭セットでよく工夫して撮っております。天守閣の模型特撮っぽさが嬉しいです。低い位置から狙いつつ、ゆるやかに移動するカメラワークがたいへん美しいです。冒頭ワンカットに拍手。(リアル美術さんにも)

意外なほどの長尺は、デジタル編集でこま切れにするのとは違う、やや懐かしい感じのリアルタイム感を重視したゆっくりめ進行のせい。劇中は夏なんですが、ご家族そろって寛いで御覧くださいという年末年始感にあふれております。

歴史劇ですから会議の結果は分かっておりますし、大筋で嘘はないので、いかに間を持たせるかの工夫が大事。生き生きした会話術による人間描写が主題。軍師・官兵衛の子守の手腕はいかに。

演出が舞台劇準拠なので「その距離だと聞こえちゃうだろう」という非現実感はありますけれども、それで押し通したところが潔かったかもしれません。

男女とも衣装が魅力的です。松山ケンイチには、やっぱりオーラがあるのが分かります。(このくらいの役がいいということか)

単純に娯楽作品として見応えのある作品ですが、「時代劇終了のお知らせ」が鳴り響いていた当時の世の中に、合戦シーンがなくても戦国ものは作れるという時代劇の可能性を示した映画史的意義も大きいと思います。


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